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時代に応え、未来を拓くYKK AP。

環境・社会報告書 2006

YKK APと環境


 環境リスク対策


YKK APは、化学物質を取り扱うことの多い全生産拠点において、環境リスクをより低減するため、化学物質の適正な管理・削減を推進するとともに、法規制順守を徹底しています。

事業所での化学物質管理

PRTR


2005年度におけるPRTR法対象物質の使用・排出状況は表の通りです。2005年度は鉛化合物の代替化を進め、前年度に比べ、使用量が71%削減となりました。また、環境への排出量はグラフの通り、2005年度までに2000年度比で24%削減しています。
今後も引き続き、使用化学物質のリスク評価や適正管理を推進します。

2005年度PRTR法対象物質収支結果

物質番号/
物質名
取扱量 排出量 消費量 除去
処理量
移動量
大気 水域 土壌 事業所外 下水道
40/エチルベンゼン 9.8 9.7 0.0 0.0 0.0 0.1 0.0 0.0
43/エチレングリコール 9.4 0.8 0.0 0.0 8.0 0.0 0.6 0.0
63/キシレン 184.3 46.8 0.0 0.0 0.0 135.8 1.7 0.0
68/クロム及び3価クロム化合物 1.6 0.0 0.0 0.0 0.6 1.0 0.0 0.0
145/ジクロロメタン 85.3 78.9 0.0 0.0 0.0 0.0 6.4 0.0
179/ダイオキシン類(mg-TEQ) - 3.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.4 0.0
224/1,3,5-トリメチルベンゼン 1.2 1.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
227/トルエン 38.8 35.7 0.0 0.0 0.3 0.7 2.3 0.0
230/鉛及びその化合物 13.2 0.0 0.0 0.0 11.6 0.0 1.5 0.0
232/ニッケル化合物 31.4 0.0 3.2 0.0 24.5 0.0 3.8 0.0
270/フタル酸ジ-n-ブチル 12.6 0.0 0.0 0.0 12.3 0.0 0.3 0.0
272/フタル酸ビス(2-エチルヘキシル) 1,029.7 0.0 0.0 0.0 1,025.3 0.0 4.4 0.0
304/ほう素及びその化合物 16.3 0.0 10.8 0.0 3.0 0.0 2.5 0.0
311/マンガン及びその化合物 11.8 0.0 0.0 0.0 9.2 0.0 2.6 0.0
2-78/メチレンビス(4,1-フェニレン)=ジイソシアネート 423.1 0.0 0.0 0.0 398.6 0.0 24.5 0.0

(注1)取扱量が年間1トン以上の物質データを記載しています。
(注2)四捨五入により排出量の総計と取扱量が一致しない場合があります。
(注3)以下の定義に基づいて算出しています。

「消費量」:反応原料として消費する量、または製品に含有・同伴されて場外に持ち出される量
「除去処理量」:場内で焼却・中和・分解・反応処理などで他の物質に変化させた量
「事業所外への移動量」:事業活動に伴って排出される産業廃棄物を、産業廃棄物処理業者に委託して場外に移動する量

第一種指定化学物質排出量推移

第一種指定化学物質排出量推移図

土壌汚染調査


2003年2月に土壌汚染対策法が施行されました。YKKグループとして「YKKグループ土壌汚染対策指針」を作成し、自主的に調査を開始しました。2005年度は、YKK AP所有拠点の履歴調査を登記簿謄本等で行い、全国48拠点の内18拠点で土壌汚染の可能性が少ないことが判明しました。今後は、残り30拠点について有害化学物質使用履歴等の調査を実施します。
土壌調査手順図 黒部製造所のボーリング調査イメージ
黒部製造所のボーリング調査

PCB(ポリ塩化ビフェニル)含有機器の管理


PCB(ポリ塩化ビフェニル)含有機器 保管状況 2001年7月にPCB特別措置法(ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法)が施行され、PCB廃棄物の保管事業者は2016年7月までに処理することが義務付けられました。YKK APにおいてPCB含有が判明している機器は、全国で47基あります。これに関しては国および自治体の処理計画に沿って適正処分を行います。
また低濃度のPCBを含有している可能性がある機器については、取扱いに関する指針を作成し2003年度より運用しています。
2005年度は、国内拠点のPCB含有可能性のある機器を洗い出し、含有状態の調査を開始しました。PCBを微量に含有している機器についても、全国で集中管理体制を構築しました。2006年度もPCBの適正処理のために、引き続き調査を実施し含有機器の適正保管を実施します。


四国事業所PCB含有機器保管状況
四国事業所PCB含有機器保管状況
四国事業所PCB含有機器保管状況(左右とも)

河川の生物モニタリング


写真:水生生物調査の実施
水生生物の採集(吉田川)。網を使って河床の石や水草に付着する底生生物を採集する。
YKK APでは、事業活動に伴う環境負荷低減の取り組みの一環として、富山県にある黒部製造所の排水放流先である吉田川の水生生物調査を実施しています。これは、河川の生物多様性への影響把握と保全を目的とし、排水の水質向上に努めるものです。
YKKグループは、2001年より富山県立大学の安田郁子教授に相談し、化学物質管理委員会が中心となって水生生物を用いた調査を毎年行っています。この調査では、その場所の環境をよく表す、川の底にすむ底生生物を指標としています。この生物学的水質判定法により、川の透視度やpHや電気伝導度、水温測定とともに、河川環境の総合的な評価ができるようになりました

写真:水生生物のグループ分け
地点ごとに採集した水生生物のグループ分け。貝やカゲロウ、カワゲラ、トビケラなど大まかに分類し、さらに指標にそって分類する。
このモニタリングによって、排水処理水の前後で、水生生物の相が変化していることがわかりました。例えBODを清流なみにクリアしていても生態系に影響があることも考えられます。調査の結果は、水生生物相の動態を分析しながら、事業所の排水処理の方法にフィードバックしていきます。今後も外部専門家のご指導を受けながらレベルアップを図り、調査を継続していきます。