生活空間から都市空間まで、
時代に応え、未来を拓くYKK AP。

環境・社会報告書 2006

地球温暖化防止のために
住まいの中でできる地球温暖化防止


住まいから出入りする熱はどうなっているの?

夏と冬の熱の出入り


室内を快適な温度に調節するために、私たちは夏には冷房、冬には暖房を使用して、室温を下げたり上げたりします。でも、どうしても壁や窓、床、天井などを通して、外の熱を吸収したり、外に熱を放出したりしてしまいます。室温を適温に保とうとすると、冷暖房によるエネルギー消費が高くなってしまうのです。
なかでも、窓は、開け閉めすることで光や風を調整できますが、夏や冬には冷暖房機器でせっかく冷やされた空気あるいは暖められた空気を外に逃がしてしまいます。窓やドアから出入りする熱は、屋根や外壁よりもはるかに大きな割合を占めています。住まいの熱効率を高めるためには、断熱や遮熱の性能を備えた窓・ドアが効果的です。夏には強い日差しをさえぎり、冬には太陽の光をできるだけ取り入れ、より少ないエネルギーで室内の温度を快適に保つことができます。
住まいにおける熱の流出・流入の割合図

住まいでできる地球温暖化防止

複層ガラスって?


YKK APは、住まいの窓の複層化を進めています。複層ガラスは、空気層を挟む2枚のガラスで構成され、断熱性が高く、結露の発生も抑えられます。さらに室外側ガラスが特殊金属膜でコーティングされたLow-E複層ガラス(遮熱タイプ)は太陽の熱線を50%以上カットでき、反対に室内側ガラスがコーティングされたLow-E複層ガラス(断熱タイプ)は太陽光を取り込みながらも室内の熱を逃さないガラスです。
窓から逃げてしまう冷暖房のエネルギーをCO2排出量で換算すると、「非断熱窓(アルミサッシ+単板ガラス)」では30年間で約50トン。それに対して、「断熱窓(断熱サッシ+複層ガラス)」では約20〜35トンになるという試算もあります。
このような機能を考慮して、気候や方角に合わせサッシとガラスを選べば、快適な空間が生まれるとともに、冷暖房のエネルギー効率がよくなり、地球温暖化防止につながります。
Low-E複層ガラス遮断図

光や熱をさえぎる工夫

直射日光をさえぎる


窓から差し込む太陽の光は、冬には快適ですが、夏には耐え難い暑さの原因となります。断熱サッシと複層ガラスに、さらに長いひさしやすだれなど、室外の日よけを利用すると、夏の強い日差しをさえぎり、室温の上昇をより抑えることができます。
可動式の日よけ「サンブレロ」図
可動式の日よけ「サンブレロ」。幅や角度を自由に変えられ、日差しを細かく調節できます。ブラインドやカーテンより優れた効果を発揮し、冷房の消費電力を約3分の2に減らせます。


空間システムを考える


YKK APは、住宅の外側スペースを有効活用し、都市空間でも自然を活かす省エネライフを提案しています。プラットフォームと呼ばれる構造フレームと屋根、床、壁面などのパーツを組み合わせる「リレーリア」は、外観を美しくすると同時に、外からの視線や屋根面の日射をさえぎることで、窓が有効に使えるようになったり、快適なデッキスペースが確保できたりします。それによって、冷暖房の使用を少しでも抑える工夫ができます。
建物と敷地・道路との境界にできる空間を活かした「リレーリア」。
建物と敷地・道路との境界にできる空間を活かした「リレーリア」図