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社会・環境報告書 2007

YKK APの商品


 地球環境に配慮した住まいの研究


地球環境に配慮してエネルギー消費を抑えつつも、心地よく四季を感じながら暮らしたい。そんな願いを少しでも叶えられるように、住まいにおける窓の研究に取り組んでいます。

私たちが取り組む窓の活用術「窓採り(まどり)デザイン」


YKK APで行っている住まいにおける窓の研究の1つに、窓の持ち味を十分活かす住まい提案「窓採り(まどり)デザイン」があります。これは、住まいが地域の気候や風土と密接な関係があるように、窓もそれぞれの地域の住まいに合わせて適切に選ぶことで、より心地よい暮らしへ導く提案です。「窓採り(まどり)デザイン」が考える窓の要素は、地球環境への配慮とかかわりの深い「風」「光」の他、「音」「眺」「暮」の5つとなっています。(図1)

図1 「窓採り(まどり)デザイン」が考える窓の要素

「窓採り(まどり)デザイン」のご提案:「光」編

住まいに日差しを活かす窓の提案を行う場合、「冬に暖かさとして取り入れる」「夏の暑さをしのぐために適切に遮る」「明るさとして取り入れる」という3つをバランスよく考える必要があります。
今回は、「夏の日差しを適切に遮る」「より明るさを取り入れる」ポイントをご紹介いたします。

太陽の動きを知り、窓から入る夏の日差しを適切に遮る


最近の住まいは断熱・気密が進み冬暖かく暮らすことができますが、夏も快適に過ごすには日差しを適切に遮る事を考えなければなりません。
夏場の太陽の動きを考えると、図2のように冬場と比べ南面へは高い位置から照りつけ、西面には日没までに長時間西日が差し込むことも分かります。

図2 夏・冬の太陽の動きと日差しの遮り方

そこで、室内の温度上昇を出来るだけ抑えるために、気温が高くなる昼(南面)から夕方(西面)の日射しを確実に遮る事が重要となります。ここで、西面と南面それぞれの窓に差し込む日差しを遮る場合は、
・西面は、角度の低い日差しを垂直に遮る。
・南面は、夏の高い日差しを遮り冬の低い日差しを取り込めるように、軒のように水平に遮る。
がポイントになります。図3のような日射遮蔽商品(日よけ)を取り付ける方位に応じて選ぶとよいでしょう。

図3 方位(西面・南面)と日射遮蔽商品

窓のレイアウトを考えて部屋に明るさを取り入れる


一般的に、部屋に大きな窓があると沢山の光が取り込まれ、部屋は明るくなります。しかし、いろいろな制約で部屋に大きな窓を設置することが出来ない場合には、高い位置の窓が採光面で有効となります。図4のように、同じ大きさの窓でも高い位置にある方が部屋は明るく感じられ易くなります。これは、高い位置の窓は部屋の奥まで光が届き、床で反射した光が奥にある壁を照らし、部屋全体の照度を上げるため明るく感じる事が理由です。
図4. 窓の位置と室内明るさ(同じ窓でも高い位置のほうが明るく感じられる。)

それだけでなく、目線より高い位置にある窓は、住宅密集地の住宅において隣家とのプライバシーの確保が容易になります。隣家との視線を気にするあまり部屋のカーテンやブラインド等を閉めたままという状況も減り、明るい部屋を演出することが可能というメリットもあります。

更なる地球環境への配慮に貢献するために


今回ご紹介した「窓採り(まどり)デザイン」は、工務店様、ビルダー様等より多くの方が実際の住まい作りに活用頂く事で更なる地球環境配慮に貢献できることを願って、研修会・セミナーを通じて広く情報発信しています。YKK APでは、これからも地球環境に配慮しつつも、より良い住環境の実現に役立てて頂けるような住まいにおける窓の研究に取り組んでまいります。