生活空間から都市空間まで、
時代に応え、未来を拓くYKK AP。

社会・環境報告書 2008

YKK AAPの商品
オフィスビルにおけるCO2排出量の抑制と室内環境の快適性を求めて


都市の環境問題と環境対策


都市では、建物や道路の蓄熱、あるいは建築空調の排気熱や車の排気ガスなどによって郊外よりも温度が高くなるヒートアイランドと呼ばれる現象が起こっています。
このヒートアイランド現象を緩和するために、快適で環境に優しい都市づくりをテーマにさまざまな環境対策が求められています。オフィスビルでは、室内環境の更なる快適性を求めながら、開口部の熱負荷軽減や空調システムの効率化、建物の断熱化など、電力消費量を抑える環境対策が講じられ、CO2排出量の抑制を実現する大きな課題に取り組んでいます。

都市におけるヒートアイランド現象の概念図


地球環境に配慮したファザードシステム


YKK APは、日射遮蔽技術、断熱技術、換気技術などの要素技術の開発とLow-E複層ガラスやセラミック焼付けガラスなどの高性能ガラスの普及、そしてエアフローシステムの積極的な採用によって、大型化・透明化する開口部の熱負荷軽減と室内環境向上をテーマに、さまざまな地球環境に配慮したファサード*1システムに挑戦してきました。
さらにその後、空調設備に頼らず、私たちが担当している外装の領域でいかにぺリメーターゾーン*2の熱環境を向上させるかという試みから、ファサードデザインとエンジニアリングを融合させたダブルスキンファサードシステムを開発し提案しています。

*1 ファサード:建物の外装
*2 ペリメーターゾーン:建物の窓際

環境配慮型ファザードシステム図

外付けブラインドシステム


日射コントロールに最も効果的で、採光と熱負荷を最適な状態に制御するブラインドを室外に設置したシステム。
施工例外観イメージ
施工例外観
施工例内観イメージ
施工例内観
外付けブラインドシステム概念図
概念図

エアーフローシステム


窓部分を二重にし、中間空気層部分の日射により暖められた熱を、吸気口より吸引し循環させることで開口部の熱負荷を軽減させるシステム。
施工例外観イメージ
施工例外観
施工例内観イメージ
施工例内観
エアーフローシステム概念図
概念図

ダブルスキンファサードシステム


ダブルスキンファサードシステムは、外壁を二重にした外壁システムで、アウタースキンとインナースキン、そしてこれらで構成されたキャビティと呼ばれる中間空気層から構成されます。このシステムは、空調設備の力を借りずにぺリメーターゾーンの熱環境を向上することができる新しい技術を集積したものです。
夏期図
空気層内の遮光ブラインドで日射をさえぎり、発生する熱を上部排気装置から外部へ排出する。
冬期図
二重ガラス構造の蓄熱効果による輻射熱の利用と、断熱性能の向上を図る。
中間図
インナーサッシを開放し、外気を積極的に利用することにより、快適性を向上させる。