YKK AP

生活空間から都市空間まで、
時代に応え、未来を拓くYKK AP。

ニュースリリース

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2014年3月4日 企業情報

YKKグループ 2013年度連結業績と2014年度経営方針

1. YKKグループ 2013年度 連結業績
  • 第4次中期経営計画について

    YKKグループにとって、2013年度は第4次中期経営計画の初年度となります。2011年6月にYKK株式会社とYKK AP株式会社において会長と社長が就任し、経営体制を変更した後に初めて策定された中期経営計画であり、激しい事業環境の変化の中で、工機技術本部を含むファスニング事業を中核とするYKK株式会社とAP事業を中核とするYKK AP株式会社の両社がより迅速な意思決定を行うことが定着しつつあります。そのような中、さらに成長するための事業方針・戦略を立案し、中期経営目標としては、売上高営業利益率8.0%、ROA5.0%を掲げています。

  • 2013年度事業環境について

    ファスニング事業は、世界的な景気の緩やかな回復、アパレル市場の経済成長に伴う拡大や、衣料品のデフレや新興国の成長に伴う低価格志向市場の拡大がみられます。また、中国からアジアの他国への縫製市場の移行が継続しており、引き続き中国を中心としたアジアが縫製市場の中心となり、アパレル部材調達における短納期、多様な品揃えへの要求がさらに高まると考えています。
       AP事業は、国内は政府による経済対策、金融政策を背景に円安・株高が進行し、企業収益や消費動向も改善したことに加え、消費税増税前の駆け込み需要などにより、日本国内の新設住宅着工戸数が好調に推移しています。海外は、米国では改善傾向の雇用情勢や住宅投資の持ち直しにより緩やかな回復基調にあること、新興国では継続的に市場が成長しています。

  • 連結業績の推移

    YKKグループの2013年度売上高は6,888億円で、前年比119.4%(+1,119億円)、計画比109.4%(+590億円)の増収となる見込みです。営業利益は561億円で、前年比160.7%(+212億円)、計画比144.6%(+173億円)の増益となる見込みです。売上高営業利益率は8.1%で、前年および当年計画を上回る見込みです。当期純利益は383億円で、前年比117.5%(+57億円)、計画比162.3%(+147億円)の増益の見込みです。

  • ファスニング事業

    ファスニング事業の2013年度売上高は2,842億円で、前年比126.8%(+600億円)、計画比117.1%(+416億円)の増収となる見込みです。営業利益は455億円で前年比158.5%(+168億円)、計画比140.9%(+132億円)の増益となる見込みです。南アジア地域でのスポーツアパレル・アウトドア分野の販売好調に加え、欧州地域の高級分野も堅調に推移したこと、および中国への拡販が奏功したことにより、増収となる見込みです。営業利益も、継続的なコスト削減の効果や原材料単価の下落により、増益となる見込みです。

  • AP事業

    AP事業の2013年度売上高は3,990億円で、前年比115.6%(+538億円)、計画比104.6%(+175億円)の増収となる見込みです。営業利益は271億円で、前年比145.7%(+85億円)、計画比127.2%(58億円)の増益となる見込みです。新設住宅着工戸数の増加に加えて、製造コスト削減等の効果により、増収増益となる見込みです。

  • 第4次中期経営計画進捗状況

    YKKグループの2013年度連結業績推定は、売上高、営業利益、営業利益率の数値面では、第4次中期経営計画の目標に相当する水準となる見込みです。本中期経営計画の数値目標の変更は致しませんが、引き続き中期経営計画で掲げた事業方針を推し進め、2014年度以降も更なる成長を目指していきます。

2. YKKグループ 2014年度 経営方針
  1. YKKグループ 全体方針
    • 〇YKKグループ 経営方針および経営体制

         YKKグループは、ファスニング・APの両事業を中核とし、それを支える工機技術本部によるグローバル事業経営と世界6極経営体制を基本としています。2013年度より、ファスニング事業戦略の重要性から「アジア」を一つの極と捉え、さらにその中で、「中国」はファスニングとAPの事業規模から鑑みて個別の極として対応しています。2014年度も同体制を継続します。

    • 〇第4次中期経営計画の最重要ポイント

      マーケットニーズや顧客視点を常に意識しながら、激しい環境を勝ち抜き、第4次中期経営計画を達成するために求められるのは、「商品力と提案力」、それらを支える「技術力」の3つの力と位置づけています。2014年度も引き続きこのポイントを推進していきます。

    • 〇2014年度事業計画策定に向けた前提条件

      2014年度事業計画策定にあたり、ファスニング事業においては、アジア縫製市場の拡大と、今後の中国縫製市場の動向に、AP事業においては、消費税増税に伴う新設住宅着工戸数の反動減の影響や、リフォーム分野の活性化にそれぞれ注目し策定しています。

  2.  YKK株式会社 2014年度 事業方針
    • 〇ファスニング事業 事業環境の変化

      第4次中期事業計画としてYKKでは、「技術の進化と革新」を掲げています。ファスニング事業では「新たなる成長戦略展開」を掲げ、2016年度に販売本数100億本を目指します。
         2014年度はその方針を受け、アジアでは更なる投資と供給力の増強、開発拠点の拡充、中国では新商品開発力を強化します。ファストファッションにおいては、商品企画・開発と短納期での品揃えの強化を図ります。ボリュームゾーンへの対応としては、低価格志向の顧客のニーズに応えるため、コスト競争力を確立していきます。
       

    • 〇ファスニング事業 2014年度開発体制

      「長期的なファスニング関連技術の研究機能」を備えた日本を含む世界の5拠点をファスニングR&Dセンター、「顧客要望に沿った商品化開発」拠点をファスニング商品開発室とし、顧客の要望にタイムリーに応えるための開発拠点の展開を推進していきます。2014年度には新たにトルコ、インド、バングラデシュ、ベトナム、ブラジルの5拠点を整備し、2014年度末には696人、20拠点体制を計画しています。

    • 〇ファスニング事業 商品展開(地域別)

      各開発拠点では、市場に合わせた取り組みを推進します。欧州を中心としたEMEA地域では、高級鞄、高級衣料向け商品EXCELLA®の開発体制を強化します。北中米では、顧客との協働による高機能商品開発を強化し、車両シート用ファスニング製品およびその加工用リース機の研究開発を中心に行います。中国・アジア地域では、ファストファッションに見られるリーズナブルな価格と、品揃えに対応するための商品バリエーション開発を強化すると同時に、新興国内需向けの低価格志向商品についての開発も強化します。
         なお、日本のファスニングR&Dセンターは、世界の開発のヘッドクオーターとして、すべての要素技術とハブ機能を持ちます。
       

    • 〇ファスニング事業 2014年度投資計画

      アジアを中心とした伸び行く市場における供給力強化のための重点投資を計画しています。2014年度投資総額450億円の64%にあたる288億円をアジア向けに計画(アジア極で189億円、中国極で99億円)、特に大きな投資計画は、「ベトナム社ニョンチャック工場増築」、ならびに「ジプコ・インドネシア銅合金ワイヤー工場」に併設する「銅合金スライダー工場(2014年12月稼働予定)」です。

    • 〇工機技術本部 2014年度執行方針@ 事業の製造現場に適応する設備開発

      工機技術本部は、YKKグループに共通する技術開発の中枢機能と位置付け、「事業を強くすること」「事業の主体性」を第一義として、ファスニング事業、AP事業との一層の協働を目指しています。
         重要方針の一つとして「事業の製造現場に適応する設備開発」を掲げ、技術開発領域を明瞭化し、ファスナー専用機械の改善・改良・進化と、窓専用ラインの改善・改良・進化に特化しています。第4次中期経営計画では、投資総額60億円を掛けファスナー専用機械工場の新設を計画しています。5年後、10年後を見据えた競争力を強化するための生産体制を構築し、安定生産と生産性の向上を目指すとともに、受注から出荷までの一貫生産工場を実現し、設備生産コストを20〜30%下げるための取り組みを進めていきます。

    • 〇工機技術本部 2014年度執行方針A 中長期視点での技術開発

      もう一つの重要方針として「中長期視点での技術開発」を掲げており、要素技術の深耕と材料開発・製造プロセス開発を推進しています。そのために重要となる技術開発領域の方向付け・基盤整備を、YKKグループ事業競争力強化、工機技術本部ものづくり競争力強化において、それぞれ行います
      【YKKグループ事業競争力強化】
         1. 自動化技術
         2. システム・ライン化技術
         3. 成形・金型技術
      【工機技術本部のものづくり競争力強化】
         1. デジタルエンジニアリング技術
         2. フロントローディング
         3. 技能の伝承
         4. 設計・製造工程の改善・進化

    • 〇2014年度 ファスニング事業計画

      2014年度のファスニング事業売上高は3,008億円で前年比105.8%(+166億円)、営業利益は512億円で前年比112.5%(+57億円)と、増収増益を計画しています。なお、前提条件となる次年度事業計画レートは、1ドル=100円、1ユーロ=135円、人民元=16.4円としています。

  3. YKK AP株式会社 2014年度 事業方針
    • ○AP事業 2014年度事業方針

      2013年度から始まった第4次中期事業計画では、営業力の強化と事業の成長を目指し、「商品力・提案力によるAP事業の持続的成長」を事業方針と掲げ、下記6つの重点施策に取り組んでいます。
         1. 「窓事業の拡大」
         2.  「リフォーム分野の強化」
         3. 「エクステリア商品力の強化」
         4. 「ビル事業の強化」
         5. 「海外AP事業の拡大」
         6. 「YKK AP FACADEブランドの構築」
      ○窓事業の拡大

      第3次中期事業計画で開発・投入したAPW330・APW310など、APWの2013年度売上高は推定で129億円、前年比180%を見込んでいます。
         2014年度は、新たに高性能トリプルガラス樹脂窓APW430を4月に発売します。APW430の断熱性能は熱貫流率で0.91とドイツの断熱基準をも満たす世界トップクラスの性能で、省エネ性能の向上に努めていきます。また、樹脂窓で防火性能を備えた「APW330防火窓」も4月に発売します。商品力を更に強化し、大都市圏での樹脂窓の提案を本格化していきます。
         また、製造供給体制においても、2014年度は東北事業所及び六甲アイランドに窓工場を新設し、製造供給力の強化を図ります。窓事業強化のための設備投資は、2014年度で約40億円を計画しています。
       

    • ○リフォーム分野の強化@・・・MADOショップの質の向上

      2010年度からリフォームへのチャネル強化としてMADOショップを立上げ、2012年度には1,000店舗まで規模を拡大してきました。2014年度はMADOショップの質の向上に向けて、2013年度に引き続き、MADOショップSUCCESS2014を開催します。MADOショップ同士が成功事例をプレゼンしあう情報共有の場をつくり、機能強化のためのノウハウ取得や店舗同士のネットワーク作りのサポートを行います。また、全国にエリア部会を発足し、地域に密着した活動を活発にし、その地域における各ショップの認知度向上をサポートしていきます。

    • ○リフォーム分野の強化A・・・リフォーム用商材拡充

      2012年度に「省エネ」の視点で従来のスマートカバー工法に樹脂窓APW330のバリエーションを追加、2013年度は「利便性」の視点でリフォーム用ドアとスマートコントロールキーを組み合わせたリフォームスマートドア ヴェナートRDを開発・投入してきました。「省エネ」「利便性」という面で、このような商品を引き続き強化し、加えて2014年度からは「安全・安心」という視点で、開口部を中心として耐震性能を強化する商品を開発していきます。
         また、これらリフォームの施策を、スピードをもって推進するため「リフォーム事業部」を設立し、リフォーム市場に適した事業基盤を構築していきます。

    • ○海外AP事業の拡大

      アメリカは、南東部中心に事業展開を図ってきましたが、2014年度はテキサスに加工工場を建設し中西部についても基盤を構築します。中国は、寒冷地や温暖地の地域別に合わせて提案商品を開発し、深耕を図ります。台湾、インドネシアにおいては、新商品を投入し増販を図ります。特にインドネシアにおける新商品NEXSTAは、マレーシア、タイ、ベトナムへも展開していきます。2014年度の売上高は798億円、前年比112%を目指します。

    • ○技術力の強化

      2014年度は、技術力による価値提案や商品開発力向上のための仕組みを検討していきます。YKK APの技術の集積地として、(仮称)YKK AP R&Dセンターを黒部事業所内に設立する計画を2014年度に立案します。建物・人員規模などの詳細については、計画が明確になり次第公表予定です。

    • ○2014年度 AP事業計画

      AP事業の2014年度事業計画は、以上の施策を遂行しつつ、増収増益を計画しています。売上高は4,147億円で前年比103.9%(+157億円)、営業利益は283億円で前年比104.4%(+12億円)と、増収増益を計画しています。

       

  4. 2014年度連結収支計画

    YKKグループ全体での2014年度の収支計画は、売上高は7,207億円で前年比104.6%(+319億円)の増収、営業利益は622億円で前年比110.9%(+61億円)の増益、売上高営業利益率は8.6%、当期純利益は424億円で前年比110.7%(+41億円)、ROA 4.8%を計画しています。設備投資額は、前年を大きく上回る897億円を予定しています。

       2014年度は、第4次中期経営計画前半の締めの年度となります。本中期経営計画後半に向け積極的に施策に取り組み、事業計画達成に向けた不断の努力を続けていきます。

以上


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