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暖かい住まいが、家族に健康をもたらす3つのメリット 暖かい住まいが、家族に健康をもたらす3つのメリット


疲労回復、疾患予防、健康寿命延伸。暖かい住まいが、家族に健康をもたらす3つのメリット。寒い家が冬の病死者を増やしている!?家族の健康を守るために、家と病気の関係を知る。 疲労回復、疾患予防、健康寿命延伸。暖かい住まいが、家族に健康をもたらす3つのメリット。寒い家が冬の病死者を増やしている!?家族の健康を守るために、家と病気の関係を知る。

冬は、ほかの季節に比べて18%近くも死亡者数が増加する季節です。その死因の多くは、呼吸器系疾患や循環器系疾患(心筋梗塞や脳梗塞など)。暖房をつけない部屋では冬の室温が10℃を下回ることも少なくない日本の家は、暖かい居間と浴室などとの温度差により、これらの疾患が起こりやすい環境にあるのです。しかし、家を暖かくすれば、こうした疾患は予防できます。調査データをもとに、家の寒さが家族の健康に与える問題点、暖かい家の大切さについてお伝えします。

教えてくれた人
伊香賀 俊治先生
いかが・としはる

1959年東京都生まれ。
慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科教授。
早稲田大学大学院修了、工学博士。
東京大学助教授、日建設計環境計画室長を経て、
2006年から現職、現在に至る。
建築・都市の環境マネジメントの第一人者。

写真)伊香賀 俊治先生 写真)伊香賀 俊治先生

01 本当にぐっすり眠れていますか? 01 本当にぐっすり眠れていますか?

快眠は暖かい部屋から! 快眠は暖かい部屋から!

睡眠不足で仕事がはかどらない、うっかりミスをしてしまった……。こんな経験は、だれにでもあるでしょう。よく眠れていないと心身ともに疲れがとれず、頭も体も働きが鈍くなってしまいます。もしそれが毎日続けば、健康に悪かったり、事故を招いたりするばかりか、経済的な損失にさえ繋がりかねません。

寝室の環境と睡眠効率の関係を調査した結果、部屋を10℃暖かくすると、睡眠効率が9%アップすることがわかりました。冬でも就寝中は暖房を消すことが習慣となっている人は、知らず知らずのうちに疲労が溜まっているかもしれません。暖かい部屋で、リラックスし、良質な睡眠をとれば、疲労回復の効果が高まり、翌日も気持ちよく活動することができるでしょう。

図) 図)

(出典:大橋知佳:夏季・冬季の住宅内温熱環境が睡眠に及ぼす影響,慶應義塾大学修士論文, 2016.2)

02 室温が約2℃違うだけで10年後の発病リスクに大きな差が! 02 室温が約2℃違うだけで10年後の発病リスクに大きな差が!

就寝時の室温に注意! 就寝時の室温に注意!

高知県の梼原町(ゆすはらちょう)で長く続けている調査のひとつに、住環境による発病リスクに関する10年にわたる調査があります。その結果、高血圧、脳卒中を発病した人たちが暮らしていた家は、そうでない人の家に比べて就寝時間帯の平均室温が低いことがわかりました。その差は1〜2℃ですが、このわずかに思える室温の差が、10年後に家族が病気にみまわれるか否かを分けているといえるでしょう。

また、深夜0時の寝室の室温が18℃を下回る住宅では、そうでない住宅に比べて、10年後に高血圧を発病するリスクが7倍近く高まることもわかっています。

病気の原因には、食生活、運動量、生活習慣などが挙げられますが、「家」と「発病リスク」も深く関係しているのです。

図) 図)

(出典:前川拓美、安藤真太朗、伊香賀俊治、星旦二ほか:寒冷環境による循環器疾患発病リスクに関するコホート研究, 日本建築学会研究報告 九州支部, 2016.3)

発病リスクが下がる。 発病リスクが下がる。

暖かい家に住むことは、これまで悩まされてきたいろいろな症状の改善にも繋がります。高断熱住宅へ転居した住人が転居前に訴えていた体の不調が、転居後には半分ほどに減ったという調査結果や、転居前後で有病者が減少したというデータがあります。

断熱改修により、起床時の平均室温が8℃から20℃に上昇した住宅では、起床時の最高血圧が2週間で12㎜Hgも下がった事例もあります。断熱性の高いモデル住宅に一時宿泊する実験では、70歳代の被験者の起床時の最高血圧が32㎜Hgも低下しました(自宅室温5℃、モデル住宅室温17℃)。これは薬を服用するよりも効果の高い数値です。このことからも、現在、そして長期的に家族の発病リスクを軽減するためには、家の断熱性能が大切であることがわかります。

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(出典:岩前篤:断熱性能と健康, 日本建築学会環境工学本委員会熱環境運営委員会第40回熱シンポジウム, pp.25-28, 2010.10 伊香賀俊治、江口里佳、村上周三、岩前篤、星旦二ほか:健康維持がもたらす間接的便益〈NEB〉を考慮した住宅断熱の投資評価, 日本建築学会環境系論文集, Vol.76, No.666,2011.8)


図) 図)

高知市内の住宅。改修前:断熱等級なし/改修後:断熱等級4。改修前の14日間と改修後の13日間の起床時家庭血圧を測定。

(出典:こうち健康・省エネ住宅推進協議会と伊香賀研究室による共同調査)

薬を飲むより効果が高い場合も! 薬を飲むより効果が高い場合も!

03 健康寿命が4歳延びる?! 03 健康寿命が4歳延びる?!

暖かい家が活動を促進。 暖かい家が活動を促進。

寒いとき、体はキュッと縮こまったり、こわばったりします。愛媛県新居浜市での調査では、対象となる住宅の1〜2月の脱衣所の平均室温が1.7℃高くなると、住人の活動量には1日約1400歩に相当する差が生じることがわかりました。もちろん暖かい家のほうが活発に動けています。

1日の活動量として推奨されているのは、およそ8000歩。その2割近くにもなる歩数が、実は部屋の温度に左右されているのです。ここでも、たった2℃足らずの差が、健康に大きな影響を与えていることがわかります。さらに、この調査対象となった住宅のうち、活発に動けていたグループは、動けていなかったグループに比べて、認知症や運動器症候群(ロコモ)の患者の人数が1割程度少ないことも判明しています。

図) 図)

(出典:柳澤恵、伊香賀俊治、安藤真太朗、樋野公宏、星旦二:住宅の温熱環境及び断熱性能による身体活動への影響,日本建築学会環境系論文集,Vol.80,No.716, 2015.10)

暖かい家ほど元気に動けます!

早めの断熱対策を。 早めの断熱対策を。

寒さによる発病リスクは、高齢者ほど切実な問題となりますが、若いから不要とは思わず、元気な今から10年後、20年後を見据えた断熱対策をすることが大切です。

大阪市で寒い住宅(真冬の脱衣所平均室温12.4℃)と暖かい住宅(同14.6℃)に暮らす80人を調査したところ、半数が要介護状態となる年齢は、寒い住宅で76歳、暖かい住宅で80歳。たった2℃暖かい家に暮らすことが、健康寿命を4年も延ばしていました。

これは本人だけでなく、時間や費用の面など、介護する家族にとってもいいことです。4年長く働ける、と考えれば、断熱リフォーム費用は、すぐに元が取れてしまうともいえます。早めの断熱対策で、あなたと家族が健康で長生きできる家づくりを目指しましょう。

図) 図)

(出典:林侑江、伊香賀俊治、星旦二、安藤真太朗:住宅内温熱環境と居住者の介護予防に関するイベントヒストリー分析ー冬季の住宅内温熱環境が要介護状態に及ぼす影響の実態調査ー日本建築学会環境系論文集,Vol.81,No.729, 2016.11)

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