冬の窓辺のヒント「冬の日当りと窓」 窓辺のヒント~快適・健康的な暮らし~
家の色んな「顔」

1.季節とともに日照はどう変わる?

寒い冬こそ窓越しにできるだけ太陽の光を取り込んで、明るく暖かく過ごしたいものです。
しかし冬になると、とくに一階は南向きの部屋でもあまり光が差し込まない――などと感じることが多いのではないでしょうか。

その理由の一つが日照時間。冬は冬至を中心に日の出から日の入りまでの時間が短いため、部屋に光が差し込む時間も他の季節ほど長くありません。

そしてもう一つの理由が太陽の高さです。
一日のうちで太陽が最も高くなるのは、どの季節でも正午ごろ。正午の太陽は夏至の時期は地面に対して約80度と高い位置にあるのに、冬至の頃は約30度ととても低くなります。
低い位置から差す冬の太陽光は、南側に建つ建物がそれほど高くなくても遮られてしまうことがあるのです。

家の色んな「顔」

2.背の高い窓で、部屋の奥まで明るく

背の高い窓で、部屋の奥まで明るく

敷地が広ければ、冬場でも一階に十分日光が入るよう、南側に余裕を持たせて家を建てることもできますが、住宅が立て込んだ地域ではなかなか難しいもの。
しかしこうしたケースでも、窓を工夫することで光を取り込みやすくすることができます。

方法の一つとして考えられるのが、窓の背を高くすることです。
現在の掃き出し窓の高さは、2m~2.4mが主流ですが、古い一戸建てでは1.8mという旧規格の窓が取り付けられていることが少なくありません。また掃出し窓以外の小さな窓も、掃き出し窓と高さを合わせて取り付けられている場合が多いのです。
高い位置まで窓があるほど、部屋の奥まで太陽の光が届くようになり、部屋全体が明るくなります。

背の高い窓で、部屋の奥まで明るく

3.光の反射を上手に生かす

光の反射を上手に生かす

かつての窓はある程度形やサイズが決まっていましたが、今は細長いスリット状の窓、真四角の窓、丸窓などさまざまな形の窓が市販され、サイズも豊富に揃っています。

たとえば同じ面積の窓でもそれぞれ窓中心が壁面中心となるように設置した場合、横長の窓より縦長の窓のほうがより室内の奥まで光が届きます。
やや離して縦に長い窓を二つ作り、窓から取り込んだ光を両側の壁に光を当てて反射させることで、部屋を明るくすることができます。さらにこのとき、室内の壁を白、あるいは白に近い薄く明るい色にすれば、光は反射しやすくなります。

また壁の面積が限られている場合でも、小さな真四角の窓や細長い窓をスペースに合わせていくつか並べることで、かなり大きな窓を確保することができるのです。

光の反射を上手に生かす

ウインスター(YKK AP)

4.窓とドアの冷気対策もしっかりと

窓とドアの冷気対策もしっかりと

窓で明るさと光による暖かさを得られても、冬は開口部などから逃げる熱の割合が多いため、室内の温度がどうしても下がってしまいます。さらに、築年数が経過した家では、窓から隙間風が入ってくることもあります。

窓はあったほうがいいけれど、冷気を避けたいという時は、複層ガラスの窓や二重窓がおすすめ。どちらも一つの窓に2枚のガラスを使い、中に空気をはさむことで、冷気が伝わりにくいばかりでなく、温めた熱が外に逃げ出すのも防いでくれます。

そして特に1階は、玄関ドアもチェックを。築年数が経過した家では、古いタイプのドアが付いていることが多く、経年劣化でたてつけも悪くなれば、冷たい風が入って来やすいものです。

今年は窓まわりややドアを見直して、温かい冬を過ごしましょう。

窓とドアの冷気対策もしっかりと
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