ニュースリリース

築37年の中古住宅を、新築超える「断熱」と「耐震」に再生!

戸建性能向上リノベーション実証プロジェクト 『神戸 六甲の家』

~YKK APとKIMURA-GRIT(神戸市)コラボ、六甲窓工場製の樹脂窓活用~

企業情報

 YKK AP株式会社(本社:東京都千代田区、社長:堀 秀充)は、神戸の地で創業70年の建築会社 KIMURA-GRITグループ(本社:兵庫県神戸市、社長:木村 卓)と共働し、弊社商品を活用した中古戸建住宅の性能向上リノベーションを実証するプロジェクト(※1)の関西初物件として『神戸 六甲の家』に取り組み、この度、竣工の運びとなりました。                                                                                                                                           

<外観画像> 左:After、右:Before

<外観画像> 左:After、右:Before

<内観画像(1階)> 左:Before、右:After

<内観画像(1階)> 左:Before、右:After

 兵庫県神戸市の自然に囲まれた眺望の良い住宅地において、時代を越えて住み継がれてきた築37年の木造住宅を、「断熱」と「耐震」に特に注力し、新たに吹き抜け大空間を設けながらも、現在一般的な新築住宅の性能(※2)を上回るレベルへとリノベーションしています。

 高い断熱性には、熱の流出入が最も多い窓の選択が重要です。本物件では、YKK AP六甲窓工場で製造した高性能樹脂窓「APW(エーピーダブリュー)330 真空トリプルガラス仕様」などの断熱窓へ入れ替えたことなどで、住宅の断熱性能が改修前の5倍以上に向上(UA値:改修前2.44W/m 2 ・K ⇒ 改修後0.43 W/m 2 ・K)(※3)。年間冷暖房費も約6割削減可能(※4)で、HEAT20 G2相当レベル(※5)の健康で快適な居住空間と、高い省エネ性を実現しました。

 耐震性向上では、YKK APの開口部耐震商品「FRAMEⅡ(フレーム ツー)」を採用。窓を減らさずに開口部の耐力壁量を増やしたことなどで、震度6強の地震でも倒壊しない耐震等級3相当の強度まで高め(上部構造評点:改修前0.5[倒壊する可能性が高い]⇒ 改修後1.54[倒壊しない])(※6)、安心の住まいに再生されました。

 本物件は、一定期間(2019年9月末まで予定)を両社のコンセプトハウスとして事業者向けに公開し、ノウハウの提供や啓発、地域への情報発信に活用した上で、施主入居後もエネルギー収支や光熱費の定点観測など、性能向上リノベーションの実証を行う予定です。

 日本のストック住宅市場の流通活性化と、そのベースとなる住宅の断熱化や耐震化が強く求められる中、安全・安心で健康・快適な住生活を提供するため、このプロジェクトを通じ、性能向上による良質なストック住宅の普及と、既存住宅の資産価値の維持向上に貢献してまいります。

■「神戸 六甲の家」物件概要

物件所在地 兵庫県神戸市灘区
敷地面積 209.84㎡(63.58坪)
建築面積・延床面積 98.06㎡(29.7坪)・182.74㎡(55.3坪)
構造 木造在来軸組工法 2階建
既存建築年月 昭和56年4月(築37年)
改修竣工年月 平成31年4月
事業主・設計・施工 KIMURA-GRITグループ

■高い断熱性能で健康・快適と省エネを届ける

窓は、高い断熱性能を持つYKK APの樹脂窓を組み合わせて使用。壁・天井・基礎の断熱も強化し、住宅全体の断熱性能や省エネ性能が、大幅に向上。

■高い耐震性能で安全・安心を提供

株式会社M's構造設計/構造塾 佐藤実氏監修により耐震補強設計を行い、1階に6ヵ所、YKK APの開口部耐震商品「FRAMEⅡ」(BOX型と門型)を使用。
壁を増やさずに開口部を活かしながら、断熱と耐震を同時に実現しました。

【参考①】UA値と冬季室温シミュレーション比較 【参考②】冷暖房費シミュレーション比較

※1:全国各地のリノベーション事業者とYKK APが連携して、既存戸建て住宅に「断熱」「耐震」を軸とした性能向上リノベーションを施して、住まいの価値が「窓・開口部」でかえられるかを実証するプロジェクトで、2017年度着工が2物件、2018年度着工が本物件を含み4物件展開してきました。

※2:断熱は、平成28年省エネ基準(当地ではUA値0.87W/m2・K)、耐震は、耐震等級1(上部構造評点1.0)を上回る 。

※3:建築の温熱環境シミュレーションプログラム(AE-Sim/Heat)によるシミュレーション結果。

※4:エネルギー消費性能計算プログラム(住宅版)Ver2.5.4によるシミュレーション結果。

※5:「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会(HEAT20)」が、室内温熱環境はどうあるべきかを考えG1グレードとその上位G2グレードという2つの断熱基準を提案している。

※6:木造住宅の耐震診断・補強設計ソフトウェア「ホームズ君 耐震診断Pro」によるシミュレーション結果。

「フレームⅡ」設置箇所の Before ⇒ 解体時 ⇒ 施工中 ⇒ After の様子

「フレームⅡ」設置箇所の Before ⇒ 解体時 ⇒ 施工中 ⇒ After の様子

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