YKK AP

環境との共生

YKK APは次世代に対してより良い社会・環境をつくるために、技術革新による新しい価値の創造、環境負荷ゼロに挑戦しています。「研究・開発・検証」から「資材調達」「製造・物流」での環境価値の創出はもとより、「販売」「施工」「商品使用」の段階においても環境課題の解決に取り組んでいます。そして、2050年カーボンニュートラルの実現を見据えて、それぞれの取り組みを強化していきます。

2050年に向けたYKK APの環境行動計画

バリューチェーン全体で環境課題解決を目指します

YKKグループとして策定した、環境への取り組みの長期的な方向性を示す「YKKグループ環境ビジョン2050」のもと、YKK APは2050年のあるべき姿として、「事業活動におけるライフサイクル全体を通して“環境負荷ゼロ”の実現」を掲げています。2021~2024年の中期環境政策では「気候変動」「資源循環」「水」「生物多様性」の4つの環境課題解決と貢献を目指し、バリューチェーン全体で環境目標を設定し、取り組みます。

TCFD : TASK FORCE ON CLIMATE-RELATED FINANCIAL DISCLOSURES

その推進体制として、社長を委員長とする「YKK AP環境政策委員会」が経営視点での環境方針・戦略の策定、承認を行い、その方針のもと、「YKK AP環境委員会」が営業・開発・製造・管理・海外部門への環境政策の落とし込みを行っています。また2019年度から賛同する気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD : Task Force on Climate-related Financial Disclosures)に基づき、気候関連リスク・機会の両面において事業や財務に与える影響をシナリオ分析し、経営戦略に反映しています。
その環境政策の進捗や環境コンプライアンス確認として、内部環境監査を毎年実施するとともに、国内全体と海外10拠点でISO14001の認証を取得し、環境管理レベルの継続的な向上を図っています。

TCFD : TASK FORCE ON CLIMATE-RELATED FINANCIAL DISCLOSURES

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YKK APの環境対応の歴史と2050年までに目指す姿の図

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2024年度環境目標(2013年度基準)の図

カーボンニュートラルへの挑戦

省エネの水平展開と再エネ拡大に取り組みます

YKK APは、2030年度に向けた自社による温室効果ガス削減目標を2013年度比で従来の30%削減から50%削減に改定し、科学的な根拠に基づいた「2℃を十分に下回る目標(Well below 2℃)」として、2021年2月、国際的団体であるSBTイニシアチブ(Science Based Targets)から認定を取得しました。
2017年度に制定した2030年度に30%削減という目標を2020年度に前倒しで達成し、目標値をさらに上乗せする野心的な削減目標を設定しています。この達成に向けて再生可能エネルギー投資を従来の約3倍に拡大するなど、2050年カーボンニュートラル実現を見据え、これまで以上に取り組みを強化していきます。

SCIENCE BASED TARGETS DRIVING AMBITIOUS CORPORATE CLIMATE ACTION

また、当社のスコープ3においてCO2排出量の9割近くを原材料調達が占めています。特にアルミ窓のフレーム等に使用するアルミ地金の調達(採掘~精錬~海外輸送)の影響が大きいため、アルミ再生地金の利用率を上げるとともに、樹脂窓の普及を推進していきます。
商品の使用段階では、樹脂窓の普及により家庭・オフィスのCO2排出量削減に貢献します。2020年度の削減貢献量は2013年度比 212%となっており、樹脂窓化率の向上によりさらなる削減に貢献します。
また物流において、陸路輸送ではダブル連結トラックを導入し、一度の輸送量が従来の1.8倍と積載効率を向上しています。さらにモーダルシフト、大量輸送車両の導入などによりCO2排出量を継続的に削減します。

SCIENCE BASED TARGETS DRIVING AMBITIOUS CORPORATE CLIMATE ACTION

スコープとは

スコープ1…自社の燃料の燃焼による温室効果ガスの直接排出
スコープ2…自社の電力の使用による温室効果ガスの間接排出
スコープ3…サプライチェーン全体の温室効果ガスの間接排出(スコープ1、スコープ2以外)

CO2排出量の図
高断熱窓によるCO2削減貢献量の図

サーキュラーエコノミーへの挑戦

資源の有効活用・廃棄物の削減に取り組みます

サーキュラーエコノミーの実現に向け、廃棄物などの発生抑制、再使用、再生利用の3R※活動を推進しています。
事業活動から排出する廃棄物については、「リサイクル率の向上(埋立ゼロ)」「廃棄物排出量40%削減」を目指し、廃棄物の有価物化・再生利用、歩留まり向上に取り組んでいます。
「リサイクル率の向上」では、国内製造拠点から排出する産業廃棄物はすでにリサイクル率100%を達成しており、海外製造拠点も91%まで向上しています。これにより、国内・海外を合わせたリサイクル率は99%となっており、当社の定義するゼロエミッション(事業活動に伴って発生する排出物のリサイクル率を97%以上にすること)を達成しています。
「産業廃棄物の削減」では、2020年度よりプラスチック包装資材の削減に重点的に取り組み、物流でのパレット化、リターナブル化を推進しています。さらに、フィルムやラミネートなどの廃プラスチック類を原料とするRPF(Refuse derived paper and plastics densified Fuel:紙・プラスチック由来の燃料)を製造することにより、廃棄物の有価物化を推進しています。これらの取り組みにより、廃棄物の排出量は国内・海外合わせて、2020年度には2016年度比で33%削減しています。

※3R…リデュース(Reduce)、リユース(Reuse)、リサイクル(Recycle)

産業廃棄物リサイクル率の図
廃棄物排出量(国内・海外製造拠点)の図

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廃棄物の有価物化(RPF)の図

水使用量の削減、再利用、再生利用に取り組みます

当社では、水の3Rを推進しています。節水・漏水対策をはじめ、冷却水の循環利用や水洗水の再利用拡大、高度処理による再利用により、持続的な水利用の実現を目指しています。
YKK APアメリカ社のダブリン工場では、工場の水使用削減などの取り組みが評価され、米国ジョージア州の水質保護連合が主催する「Georgia's 2020 Clean 13 Report」で、水資源保護に取り組む団体として「Clean Water Heroes」に選出されています。この報告書は、河川の浄化、地域社会の強化、ジョージアの持続可能な未来につながる活動を評価するもので、企業の製造部門ではYKK APが唯一の選出となりました。

ダブリン工場の排水処理システム