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YKKグループは、本業を通じた持続可能な社会への貢献に取り組んでまいります。

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黒部川扇状地

黒部川扇状地

持続可能な社会の実現を黒部から考える

 10回目の節目を迎えたYKKグループのステークホルダー・ダイアログ。富山県黒部市にある黒部事業所にステークホルダーの皆様と社員が集まり、これまでのダイアログを振り返るとともに、今回新たに策定した「YKKグループ環境ビジョン2050」をテーマに意見交換を行いました。
(2019年4月25日実施)

第10回ステークホルダー・ダイアログを開催

参加者の皆様(左から)

・環境団体:石倉 祐樹 氏
(公益財団法人とやま環境財団 協働交流課長)
・取引先:平野 明 氏
(平野工務店株式会社 代表取締役)
・自治体:牧野 恵美 氏
(黒部市市民生活部市民環境課 主幹)
・消費者:稲垣 里佳 氏
(富山県地球温暖化防止活動推進員)

・ファシリテーター:九里 徳泰 氏
・海外留学生:辺 冠臻 氏
(富山県立大学大学院工学研究科環境工学専攻)
・ナチュラリスト:松木 紀久代 氏
(黒部峡谷ナチュラリスト研究会 副会長)
・学生:竹腰 優太 氏
(富山県立大学工学部環境・社会基盤工学科)
・地域住民:村田 洋子 氏
(村椿自治振興会 副会長)

対話の積み重ねが多様な分野で実を結ぶ

 ダイアログの前半では、過去9回の内容を総括しました。初回からファシリテーターを務める九里氏は、「回を重ねるごとに、テーマや課題が予想以上に広がってきた」と振り返りました。YKKグループへの期待からはじまった対話は、その時々の社会動向などをふまえながら、地域の課題解決や低炭素型まちづくりなど大きなテーマに発展。10年にわたる継続的な対話の積み重ねで、持続可能な社会の実現へ向け、地域とともに着実に歩みを進めてきました。

環境ビジョン2050の達成に向け、持続可能な社会への貢献を考える

 YKKグループでは、長期的な環境への取り組みの方向性を示した「YKKグループ環境ビジョン2050」を新たに策定しました。ダイアログの後半では、この環境ビジョンの実現に向けて、YKKグループが地域社会といかに協働していくか、また実現したい未来の姿やその方法について意見を出し合うワークショップを行いました。

黒部ならではの発想で、共に実現したい未来を描く

 「YKKグループ環境ビジョン2050」の4つのテーマにおいて、2050年にありたい黒部の姿とその実現方法をグループごとに考え、意見を出し合いました。

気候変動への対応

 山・川・海がある黒部は地形の変化に富む地域です。その特性を活かして、地熱や川の水力、海流のエネルギー、太陽光などでつくった電力を集約し、黒部地域で使用する「電力の地産地消」を実現させてはどうでしょうか。グリッドを地方単位で考えることで、コンパクトシティーの実現にもつながると思います。

資源の活用

 ライフサイクルの視点で商品をデザインすることがますます重要になると考えます。例えば、リサイクルの必要がないほど完璧な「ノーリサイクル商品」の開発や、素材別の分別・リサイクル技術や仕組みを向上させるなど、商品の消費・廃棄の先まで考えたものづくりをYKKグループには実現してほしいです。

水の持続的利用

 水資源を持続的に利用するためには、①取水量の削減(そもそも水を使わない、あるいは代替技術)、②排水による環境負荷低減(水のリサイクル)、③水資源の保全(地下水を涵養する森づくりなど)の3つの観点で考えることができます。それぞれで実現する技術をYKKグループで開発し、水を使わず、排出しない「ゼロウォーターファクトリー」を黒部で実現できれば素晴らしいと思います。

自然との共生

 YKKグループが力を入れている森づくりのほかにも、黒部には、ダムの土砂堆積や海岸浸食など、取り組むべき環境問題があります。ステークホルダーとともに画期的な手法を考え、解決に取り組んでいただくことを期待します。また、北陸新幹線で東京・大阪とつながる立地と美しい自然環境を活かし、黒部で環境サミットを開催するなど、環境対策の発信地として盛り上がっていけたらと思います。

九里氏のご挨拶

ダイアログの歩みを振り返る

参加者と社員がグループに分かれて意見を出し合い、アイデアを発表

ステークホルダー・ダイアログを通して

九里 徳泰氏 くのり のりやす

・相模女子大学学芸学部教授 博士(工学)
・富山市政策参与
・富山市環境審議会会長

 「ステークホルダー・ダイアログとは、企業の影響を直接・間接に受ける関係者と企業が真摯に対話をし、企業活動を含む次なる社会を一緒に考える場です」という趣旨のもと2010年に黒部事業所でスタートした本ダイアログも10年を迎えました。本事業を10年継続したことは高く評価できます。この10年を振り返ると、企業の環境対策への意見から「より良い社会をステークホルダーとともにどう作るのか」へと変化しました。今後YKKグループが地域社会とつながり、どのように貢献できるのか真価が問われます。

富山県黒部市でのコミュニティダイアログの歩み

 YKKグループは、ステークホルダーの皆様と意見交換するステークホルダー・ダイアログを2010年より毎年開催しています。YKKグループが「技術の総本山」と位置付ける富山県黒部市で、地域住民や行政をはじめとするさまざまなステークホルダーと継続的な対話を行ってきました。いただいたご意見やご指摘は真摯に受け止め対応することで、地域の課題解決やYKKグループの企業活動向上にも活かされてきました。

  • 第1回(2010年6月)
    持続可能な社会の構築へ向けてYKKグループに期待すること

  • 第2回(2011年4月)
    YKKグループと自然界との共生

  • 第3回(2012年3月)
    YKKグループのものづくりに期待すること

  • 第4回(2013年4月)
    YKKグループにおける社会的課題の解決

  • 第5回(2014年4月)
    地域社会の中のYKKグループに期待すること

  • 第6回(2015年5月)
    共に考える地域社会の中でのYKKグループ

  • 第7回(2016年4月)
    低炭素型まちづくりを考える

  • 第8回(2017年4月)
    自動車に頼らない低炭素型まちづくりを考える

  • 第9回(2018年4月)
    自然との共生を踏まえたYKKグループ施設の活用

▼いただいた主なご意見とYKKグループの対応(2010~2018年度)

いただいた主なご意見・ご指摘 YKKグループの主な対応
環境への貢献と負荷低減  
黒部川扇状地全体を見据えた地下水利用調査の実施

行政・大学との協働による地下水調査

地下水熱利用空調システムの導入

2020年までの環境計画を推進し、2050年以降の長期構想の策定もすすめる

化石燃料に頼らない、新エネルギーへの対応
低炭素社会への対応
ものづくり  
低炭素・循環型社会、社会ニーズへの対応

高い断熱性能を実現した「APW」樹脂窓シリーズやリサイクルファスナーなど、環境に貢献する商品を発売

黒部古御堂工場の再構築、工機技術本部ファスナー専用機械部品工場の建設

社外表彰制度の活用など、積極的なコミュニケーションを推進

工場における環境対策の更なる推進
ものづくりの成果の「見える化」
地域社会への参画  
「ふるさとの森」とビオトープの活用(地域交流、次世代教育など)

ふるさとの森・水辺のコンセプトを策定し、5年後に向けた整備プランを策定

地域の方々とともに、防風林としてクロマツの植樹活動を実施

保育所などへ社員が出向き、環境教育を実施

センターパークを教育観光の基点として、校外学習の受け入れや体験型学習を実施

ふるさとの森を「みんなで森をつくる心」を育てる場に
各種出張授業の展開
産業観光だけでなく、教育観光へ
黒部市のまちづくり  
地域の資源を活かすシステムづくりと、企業と市民の協働

自然エネルギーを活用したパッシブデザインによるローエネルギーの「まちづくり・住まいづくり」への取り組み

黒部市の社会インフラとYKKグループ社員インフラの効率的融合

「黒部らしい低炭素ライフスタイル」の実現
自家用車に頼らない低炭素型のコンパクトシティ実現を推進

環境報告書2019