YKK AP

カンパニー
YKKグループは、本業を通じた持続可能な社会への貢献に取り組んでまいります。

エネルギー削減社会への環境負荷影響の最小化

関連する
SDGs

エネルギーをみんなにそしてクリーンに 気候変動に具体的な対策を

YKK APでは、事業活動のすべての工程において省エネを推進し、気候変動リスクに対応したモノづくりを目指します。

方針・考え方

社会的背景

 2015年に国連サミットで採択された「SDGs」では、エネルギー、気候変動に関わる持続可能な開発目標として「すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する」「気候変動およびその影響を軽減するための緊急対策を講じる」ことが掲げられました。2016年には世界共通の長期目標「2℃目標(気温上昇を産業革命前に対して「2℃未満」に抑える)」を設定した「パリ協定」が発効し、さらに「1.5℃」に抑えることの重要性が報告されています。
 企業においては、長期的な視点で、エネルギー効率の改善、再生可能エネルギーの拡大を通じて、化石燃料への依存を低減し、サプライチェーン全体で脱炭素社会への取り組みを推進することが求められています。

YKK APの目指す姿

 YKK APは2050年のあるべき姿として、「事業活動におけるライフサイクル全体を通して”環境負荷ゼロ”の実現」を掲げています。「エネルギー削減」では、社会のCO2排出削減につながる商品の普及によるプラスの貢献とともに、調達から廃棄にわたるサプライチェーン全体のCO2排出量を最小化することにより、その実現を目指します。

環境長期ビジョン

 企業がパリ協定の「2℃目標」に整合した長期CO2削減目標を設定する仕組みとして、国際的なイニシアチブが運用するSBT(Science Based Targets)が注目されています。YKK APは、2018年度にSBT認定を取得しました。以下の削減目標達成に向け、年率1.3%以上の省エネ、燃料転換、再生可能エネルギーの導入を主軸とした対策を長期にわたって推進します。

テーマ 基準年度 対象 2030年度目標 2050年度目標
【Scope1※1+2※2
自社CO2排出量の削減
2013年度比 国内+海外 30%削減 50%削減
【Scope3※3
サプライチェーンCO2排出量の削減
2013年度比 国内+海外 30%削減 50%削減

※1 温室効果ガスの直接排出(燃料の燃焼)
※2 電気の使用に伴う間接排出
※3 Scope1、Scope2以外の間接排出(サプライチェーン)

YKK APにおけるリスクと機会

リスク ・CO2排出規制強化による省エネ投資コストの増加
・エネルギー資源枯渇・電力需給ひっ迫によるエネルギーコストの増加
機会 ・工場・事務所の省エネによるエネルギーコストの削減

2018年度の総括と今後の展開

 2018年度は、エネルギーの削減を計画通り実施し、エネルギー原単位およびCO2排出量でともに目標を達成しました。

テーマ 基準年度 対象 2018年度目標 2018年度実績 2020年度目標
エネルギー原単位の削減 2013年度 国内 8%削減 9%削減 11%削減
【Scope1+2】
自社CO2排出量の削減
2013年度 国内・海外 15%削減 15%削減 19%削減

 個別データ、算定方法は「環境負荷情報」をご覧ください

■自社CO2排出量削減(Scope1+2)、エネルギー原単位削減の取り組み

 自社から出るCO2排出量を削減する取り組みとして、省エネ投資と運用改善、全員参加の省エネ活動を推進しています。2018年度には、省エネ関連で約3億円(YKKグループ環境会計ガイドラインに基づく)の投資により、⽣産設備の更新・ロボット化による生産性の向上、照明・ポンプ・空調・変圧器のトップランナー機器への更新による高効率化を実施しました。
 運用改善では、全国の工場で実施している省エネ事例を共有するとともに、各拠点の実施状況を見える化し、省エネをやりきる活動を推進しました。オフィスでは、全員参加の環境活動として、一人 ひとりが省エネ・節電につながる行動をとる「環境アクション25」を年2回実施しています。2018年冬季は74%の参加率となり、目標の65%を上回りました。引き続き、各拠点での優秀事例を共有し、全拠点への水平展開を推進します。

■サプライチェーンCO2排出量削減(Scope3)の取り組み

□サプライチェーンCO2排出量算定の取り組み

 YKK APは2013年度から毎年、環境省「グリーン・バリューチェーンプラットフォーム」で算定の取り組み(目的・活用方法・算定方法・算定結果)を掲載しています。

□購入した製品・サービスの取り組み

 YKK APのScope3におけるCO2排出量の9割近くを原材料調達が占め、特にアルミ窓のフレームに使用するアルミ地金の調達(採掘~精錬~海外輸送)の影響が高くなっています。アルミ再生地金の利用率を高めるとともに、樹脂窓の普及を推進することにより、サプライチェーン全体のCO2排出量を継続的に削減します。

□物流の取り組み

 YKK APは商品の輸送時に、鉄道、海運、大型輸送車両といった輸送手段の多様化を積極的に推進しています。鉄道では、国土交通省ならびに公益社団法人鉄道貨物協会エコレールマーク事務局が実施するエコレールマーク制度において「エコレール認定企業」を取得しています。
 陸路輸送においてもダブル連結トラックを導入し、一度の輸送量で従来の1.8倍を実現しております。モーダルシフト、大量輸送車両の導入など効率的で柔軟な配送システムにより、物流からのCO2排出量を継続的に削減します。

■CO2削減貢献量拡大の取り組み

 窓自体は使用時にエネルギーを消費しませんが、窓から逃げる熱損失は大きいため、断熱性の高い樹脂窓を提供することにより、建屋全体の空調エネルギーおよびCO2排出量の削減が期待できます。1990年当時の窓に比べて断熱性の高い窓を販売することによる使用時のCO2削減効果(削減貢献量)は、YKK APがサプライチェーン全体で排出するCO2排出量を1,610千トン上回りました(2018年度・国内)。
 今後も断熱性の高い窓を普及し、CO2削減効果を拡大することにより、事業全体として低炭素社会の実現へ貢献していきます。

【算出条件】

断熱性の高い窓による、住宅の空調エネルギー削減効果(CO2削減効果)を「削減貢献量」として算出
●比較対象:1990年当時の窓(アルミ製)と現在の窓(樹脂製)
●使用期間:30年間(製品寿命)
●算出方法:窓1セット当たり削減貢献量×2018年度出荷セット数

環境報告書2019