YKK AP

カンパニー
YKKグループは、本業を通じた持続可能な社会への貢献に取り組んでまいります。

資源循環社会への環境負荷影響の最小化

関連する
SDGs

つくる責任つかう責任

 YKK APでは、廃棄物の発生抑制、再使用、再生利用の3R活動※1に取り組み、循環型社会の構築を目指します。

※1 リデュース(Reduce)、リユース(Reuse)、リサイクル(Recycle)の3つのR(アール)の総称。

方針・考え方

社会的背景

 今日、全地球的規模で大量生産、大量消費、大量廃棄が行われ、資源の枯渇、廃棄物処分場のひっ迫および周辺の汚染が環境問題として懸念されています。
 日本では、2000年に「循環型社会形成推進基本法」が制定され、資源の有効利用が進められています。さらに2019年には「プラスチック資源循環戦略」が策定され、国内資源循環体制の構築が進められています。

YKK APの目指す姿

 リサイクルをせずに廃棄物を埋立処分することは埋立処分場残余年数を縮めることになります。YKK APでは廃棄物が複合物や混合物のような再利用していくことが難しいものであっても埋立処理とはせずリサイクルによる処理を進めています。また今後は、社内で発生する不要物を有効利用していくことで排出量を抑制し循環型社会の構築に寄与することを目指します。

環境長期ビジョン

 YKK APは廃棄物を排出する事業者の責務として排出物のリサイクル、廃棄物の削減のため発生抑制(リデュース)、再使用(リユース)に取り組み、環境負荷の低減を進めています。

中長期目標

■action1 リサイクル率の向上と維持

 産業廃棄物のリサイクル処理を継続し、2018年度以降リサイクル率100%を目指す。

■action2 廃棄物の削減

 2020年までにYKK AP製造拠点の廃棄物を30%削減する。(出荷高原単位)

YKK APにおけるリスクと機会

リスク ・産業廃棄物処理委託業者の法令違反、不適正処理による社会的信用の失墜
機会 ・廃棄物に係るコンプライアンス順守の維持による安定した事業活動の継続
・埋立廃棄物量削減による最終処分場のひっ迫回避への貢献(地球環境負荷低減)

2018年度の総括と今後の展開

■action1 リサイクル率の向上と維持

 YKK APのゼロエミッションの定義は「事業活動に伴って発⽣する排出物※2のリサイクル率※3を97%以上にすること」としています。
 これまで最終処分となる産業廃棄物の排出状況を調査しリサイクルへの転換を進めてきました。2018年度は最終処分されている廃プラスチック類(樹脂端材、切削屑、複合物)のリサイクル化に取り組み、全ての産業廃棄物をリサイクルする目途がつきました。
 2018年度のリサイクル率は99.9%でゼロエミッションを達成しています。これで2005年度から14年連続でゼロエミッションを達成しております。

※2 売却できる物や廃棄物。
※3 リサイクル率は以下の式で算出しています。

再資源化率図

《言葉の定義》
再資源化量:売却できる物、原料や燃料としてリサイクルされる廃棄物の量
最終処分量:埋立廃棄物、燃料としてリサイクルされない廃棄物の量

産業廃棄物再資源化率

■action2 廃棄物の削減
テーマ 基準年度 2018年度目標 2018年度実績 2020年度目標
廃棄物原単位※4の削減(国内) 2013年度 17%削減 17%削減 30%削減

※4 出荷高当たりの廃棄物排出量

 2018年度廃棄物排出量は2017年度比433t削減となり2013年度比で出荷高原単位17%削減しました。(2018年度目標は2013年比17%削減)
2019年度は混合廃棄物の中身を調査し再利用できるものを選別し有価物へ切り替えることにより廃棄物の排出量をさらに削減していきます。

廃棄物排出量と出荷高原単位

今後の展開

■action1 リサイクル率の向上と維持

 新規に発生する廃棄物は事前に処分方法を検討し、リサイクル率を維持継続します。

■action2 廃棄物の削減

 海洋プラスチック問題も考慮し、環境上適正な廃棄物の管理を実現して環境への負荷の最小化に取り組んでいきます。具体的には、生産工程の歩留まり改善、包装用資材のリユースやより環境にやさしい包装資材への見直し等により、製品のライフサイクルを通じて廃棄物の発生を抑制していきます。また、廃棄物の発生要因を分析し、最適な形状に整え有価物として売却できるようにします。
 樹脂窓の製造工程で発生するPVC端材、切粉は資源として樹脂材に再利用しています。今後、住宅解体により発生する樹脂窓の回収リサイクルと更なる資源利用率の向上を図るため、環境に配慮した技術・生産プロセスを構築していきます。また、他の部材への新規用途開発を進め、PVC端材、切粉を有効活用することにより持続可能性向上へつなげていきます。

廃プラスチック類の分別回収

 廃プラスチック類は外見だけでは材質が分からないため、混ぜてしまうとサーマルリサイクルでの処理となります。そのため、YKK APでは、製造ラインでの材質ごとの分別の徹底を進めています。各製造拠点ではプラスチックを部材、包装資材の種類、材質、色ごとに分別回収し、有価売却またはマテリアルリサイクルを行っています。

黒部越湖製造所 分別回収

九州製造所 分別回収

木粉の有価物化

 富山水橋工場では木質インテリア製品を製造しています。原材料のMDFを切断する際、木粉が発生します。木粉は飛散するため取り扱いに難があり、廃棄物として処理をしていました。
 2018年3月、木粉をペレット化するための製造設備(ペレタイザー)を導入しました。これにより、取り扱いが容易になり有価物(固形燃料)として売却できるようになり2018年度は廃棄物量が417t削減となりました。

破砕機の導入

 九州製造所では、2018年度に樹脂端材の破砕機を導入しました。破砕による形状の均一化を図ることで、運搬時の積載効率を向上するとともに、排出先での取り扱いが容易になりました。

チップ状にした樹脂端材

環境報告書2019