環境戦略と指標

「エコ・ファーストの約束」と進捗状況

 YKK APは、2023年4月5日、環境省が環境の分野において「先進的、独自的でかつ業界をリードする事業活動」を行っている企業(業界における環境先進企業)であることを認定する「エコ・ファースト企業制度」において、「エコ・ファースト企業」に認定されました。

 YKK APは、2050年の目指す姿として「事業活動におけるライフサイクル全体を通して“環境負荷ゼロ”を実現」を掲げています。その実現に向け、ライフサイクルの全ての段階で環境価値を創出するとともに、グローバルな環境負荷低減活動を実践しています。特に、「気候変動」「資源循環」「水」「生物多様性」の4つの環境課題について目標を設定し、その達成に向けた取り組みを推進しており、こうした取り組みを「エコ・ファーストの約束」として宣言しました。

YKK APの「エコ・ファーストの約束」 詳細はこちら

  1. 2050年カーボンニュートラルに向け、事業活動の全工程で温室効果ガス削減や気候変動への適応に取り組む
  2. 商品のライフサイクルを通じ廃棄物発生を抑制するべく、サーキュラーエコノミーの概念を取り入れ持続可能な資源の利用を進める
  3. 自然との共生に向け、事業活動に伴う大気への排出物質の抑制・持続的な水利用の実現に取り組む
  4. 事業活動の中で、生物多様性へプラスとなる取り組みを進めるとともにマイナスとなる影響を可能な限り小さくすることで、持続可能な社会づくりへ貢献する
  5. さまざまな環境教育や意識啓発を通じ、次代を担う環境人材の育成に取り組む
  6. 「商品」と「モノづくり」を通じ持続可能な社会づくりに貢献すべく地球環境負荷低減に関わる取り組みに対し、積極的な投資を進める
  7. トップマネジメントによるグローバルな環境経営の強化に取り組む

「エコ・ファーストの約束」進捗状況

※達成度・・・ ◎:計画以上 ○:計画通り △:一部未達(>90%) ✕:未達 ー:定性目標のため対象外

※表の見切れている部分は横にスライドしてご覧になれます。
約束内容 2022年度計画 2022年度実績 達成度 取り組みの詳細
約束1 家庭・オフィスビル等の民生部門における高断熱窓の普及によるCO2削減貢献量を、2024年度までに2020年度比1.5倍(149%)※1 2020年度比 133% 2020年度比 127% 気候変動
TCFDに基づく情報開示
目標と実績
事業活動による自社からのCO2排出量(Scope1+2)を2030年度までに2013年度比50%削減、温室効果ガス排出量2050年実質ゼロ※3 2013年度比 29%削減 2013年度比 29%削減
サプライチェーンCO2排出量(Scope3)を2030年度までに2013年度比30%削減※3 2013年度比 10%削減 2013年度比 8%削減
約束2 樹脂窓の製造工程で発生する端材について、2028年度までに、社内リサイクル率100%達成※2 53% 28% 資源循環
2024年度までに、廃棄物排出量32%削減※4 2016年度比 24%削減 2016年度比 25%削減
2024年度までに、国内・海外製造拠点のリサイクル率99%以上達成※4 99% 99%
約束3 水使用量を2024年度までに、
2021年度比24%削減※4
2021年度比 8%削減
(2013年度比 24%削減)
2021年度比 10%削減
(2013年度比 29%削減)

環境負荷情報
約束4 2024年度までに、材料、部材、部品の
六価クロムフリー化100%達成※1
サプライヤーへのヒアリングの実施
内部、外部への説明会実施
使用調査の実施
生物多様性
社会貢献活動
国内・海外の全拠点において、環境保全活動を年間2件以上実施※3 各拠点2件以上 各拠点2件以上
(計116件)
約束5 従業員への環境自覚教育、
全員参加型環境アクション※1
環境教育受講率100%
環境アクション参加率98%
環境教育受講率100%
環境アクション参加率99%
環境人材
子どもたちへの環境教育やボランティア活動※3 次世代教育支援
12件
社会貢献活動
約束6 地球環境負荷低減に関わる取り組みに対する
積極的な投資※1
1,872百万円 環境管理会計
約束7 トップマネジメントによるグローバルな
環境経営の強化※3
公害・環境問題0件 公害・環境問題0件 グローバルな環境経営度向上

※1:YKK APグループ(国内)

※2:YKK APグループ(国内製造拠点)

※3:YKK APグループ(国内+海外)

※4:YKK APグループ(国内+海外製造拠点)