YKK AP

モノづくりと施工

YKK APの商品はつくるだけではお客様に届かないものです。住宅やビルといった建物に取り付けることで初めて機能を持ちます。そのため、商品そのものと同じく商品の取り付けも品質に大きく関わってきます。少子高齢化による熟練技能者の減少が進む中にあっても、高い品質を維持する取り組みを行っています。

FE (フィールドエンジニア)

独自の社内資格制度を運用し日々技術力に磨きをかけています

FEは、生産本部生産技術部FTC(フィールドテクニカルセンター)に所属しており、全国13拠点38名体制で活動しています。各エリアで不具合が発生した場合、FEが現場へ出動して原因の究明と対処方法の検討を行っています。最前線を駆け回り、事業に貢献する技術者です。また、ビルダー、建材流通店を対象にした研修で技術指導を行い、不具合防止の教育や啓発活動なども行っています。技術者として、技術力を磨き続けていくには目標設定が必要ですが、FE職務に直結する国家・公的・民間資格は存在していません。そこで当社としてお客様に安定した品質とサービスを提供するため、2016年度から始まった「FE業務改善検討委員会」の教育ワーキンググループが、社内資格制度を発案。2017年度から取り組みに着手し、社内資格制度の基本構想や詳細を練り上げてきました。2018年度から運用を開始しており、現在までに初級8名、3級6名が合格しています。

施工の効率化

ロボットおよびIT技術を駆使した新たな施工方法を米大学と共同研究

ビルでの一般サッシ、ノックダウンカーテンウォールの施工方法は40年以上前からほとんど変わっていないといわれています。施工現場での人手不足が危惧される今、生産性の向上は喫緊の課題となっています。また工期短縮などの要望が国内外で高まる中で、2019年5月に米国のカーネギーメロン大学と窓、カーテンウォール、ドアなどの開口部材を建築物へ施工する技術に関する共同研究の契約を締結しました。共同研究の目的は、最先端のロボットおよびIT(情報技術)を使用した建築現場における開口部の新たな施工技術の開発と、それによる施工生産性と品質の向上です。そのためのVR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)技術の調査や、躯体への新たな固定方法の研究なども進め、開口部の施工技術にイノベーションをもたらします。2024年4月までの5年間で、省人化のための、速く、正確で、安全、安価な新しい施工システムの研究を行っていきます。

窓枠開口部の技術開発を行うFenestrationチームと当社研究員

施工技能修練伝承塾

建設業界が抱える技能の継承問題と人材育成問題を解決します

当社は全国のサッシ・カーテンウォール施工店などの協力会社でつくる「YKK APグループ施工協力会」と共同で「YKK APグループ施工技能修練伝承塾」を2013年に設立しています。通常、サッシやカーテンウォールの施工には、習得までに10年の歳月がかかるといわれています。本塾では、最短6年で技能者を育成する研修で、受講者は、標準、中級、上級に分けられたプログラムをそれぞれ2年間ずつ受講。2020年度までに311名が受講しています。今後も施工協力会と力を合わせながら、建設業界全体が抱える課題である技能継承と人材育成に注力していきます。

※2020年度の施工技能修練伝承塾の開催は中止としています

●カリキュラム

カリキュラムカリキュラム

海外ファブリケーターへの施工指導

日本のモノづくり技術を伝え世界同一品質を守ります

世界中で事業を展開するうえで、日本と同じ施工品質を海外の国々でも維持しなければいけません。そこで日本から当社の社員や施工協力会のメンバーが現地へ出張し、海外で施工指導や施工研修を行っています。
高級マンションで高いシェアを持つ台湾では、現地の施工協力業者などで構成される施工協力会のメンバーを対象にした「施工技能伝承塾」を2017年に開設。座学と実技を交えた日本のモノづくりを伝える取り組みを行い、現地の技術者の底上げを支えています。研修のポイントとして、安全に対する意識、配慮、品質精度は適正範囲(規定値)内に納まっているか、施工技術の向上はみられるか(理屈を理解し実践できているか)を中心にフォローアップも含めて行っています。
また、中国では、中国事業の特徴である国内での商品開発、形材・部品の一貫生産、加工・施工指導までを行う「システム販売」の強化を目指して、窓を加工・施工する人材を育成するため、深圳・蘇州の2カ所に施工研修所を設置しています。その他、インドネシアでも施工研修を行っており、現地施工者の技術向上を支えています。

※現在、出張を伴う施工指導は当面見合わせしています

台湾での木楔工法実現場指導