YKK AP

YKK APのマテリアリティ

当社の持続的な成長を牽引するために、パーパスをベースにマテリアリティ(重要課題)を特定しました。さらにマテリアリティを強力に推進するための体制を整え、YKK APのサステナビリティ経営をより一層強化していきます。

マテリアリティの位置付けと第6次中期経営計画

当社では、持続的な成長を牽引する、経済・環境・社会テーマにおける戦略的な取り組みとして、マテリアリティを特定しました。マテリアリティに取り組むことは、YKK精神、経営理念、パーパスの実践そのものです。「社会を幸せにする」というパーパスを実現するために、優先するべきマテリアリティへ資本やリソースを投下し、それぞれの事業が第6次中期経営計画を実践することで、社会価値と経済価値を生み出します。

マテリアリティの特定の考え方と特定プロセス

マテリアリティの特定においては、2021年に策定した当社のパーパスを軸と定めて検討しました。パーパスは、

  • ・「好奇心と探究心」が示す持続的成長を支える「人材」
  • ・「ArtとTechnology」「価値ある建築パーツ」が示す、商品による社会課題解決と、その源泉となる「モノづくり」
  • ・「人と自然、未来をつなぐ」が示す、社会的責任を果たすための「信用・信頼」

の3つの重要な要素で構成されています。この要素を軸とし、そこに、事業の持続的成長に関わる「経営視点」と、社会の持続的発展に関わる「社会視点」をかけ合わせて検討しました。「経営視点」には事業方針より、当社事業への影響度が高いテーマを抽出しました。「社会視点」では、各ステークホルダーにとっての重要度を分析し、マテリアリティ候補を抽出しました。これらの視点で抽出した候補から、最重要と考えられる10の項目を選出し、マテリアリティとして設定しました。

パーパスを軸とした、マテリアリティの特定に至る考え方 パーパスを軸とした、マテリアリティの特定に至る考え方

「社会視点」の抽出方法

「社会視点」の抽出においては、以下の4つのステークホルダー視点を分析しました。なお、当社は非上場企業のため、投資家の目線を含むデータとして社員の意識調査と、SASB(Sustainability Accounting Standards Board)で開示されている重要課題を参考にしました。

社員意識調査結果による重要課題

2020年度に実施した社員意識調査を分析し、以下に取り組むことが求められていることがわかりました。

  • 働きがい・働きやすさ
  • 人事制度
  • ダイバーシティ
  • 人材育成

取引先の重要課題

主要取引先が掲げる重要課題をピックアップし、各重要課題の重要度を算出しました。

取引先にとって重要であると
算出された課題

  • 環境
  • 商品による社会課題解決
  • コンプライアンス
  • 安全衛生
  • サプライチェーン
  • 人材開発
  • イノベーション
  • 人権
  • ダイバーシティ
  • レジリエンス
  • コミュ二ティ
  • データセキュリティ
  • 消費者課題
  • コミュニケーション

グローバルリスクから見る
国際的な重要課題

世界経済フォーラムが発行する「グローバルリスク報告書」2021年版から、発生の可能性・影響が、共に大きい7項目を抽出しました。
右記下記のそれぞれのリスクより色のついた7つの項目)

グローバルリスクの一覧 グローバルリスクの一覧

SASBによる当社事業分野での重要課題

米国の非営利団体SASB(Sustainability Accounting Standards Board)の、非財務情報の開示標準には、ESG投資家の視点が反映されています。事業分野ごとに重要課題のレベルをマッピングしており、当社の事業にておいて重視すべき課題を確認しました。

重要課題一覧 重要課題一覧
SASBマテリアルマップロゴ SASBマテリアルマップロゴ

ボードメンバーによる検討

2021年1月~5月

社員・役員による議論と、取締役会の決議を経て策定されたパーパスを軸にマテリアリティを検討し、その候補が取締役会へ提出され議論と決議

2021年6月~

策定したマテリアリティについて、社長をトップとする「ESG全体会議」の直轄組織として「マテリアリティ推進ワーキンググループ」を設置し強力に推進

サステナビリティとマテリアリティの推進体制

当社では、サステナビリティの取り組みを強力に推進するための組織として、2019年度より「ESG全体会議」を設置しています。社長をトップとした構成で、年2回開催し、各テーマを総合的に議論することでサステナビリティの経営への統合を推進しています。環境テーマについては環境政策委員会、社会テーマはブランドマネジメント委員会、ガバナンスはコンプライアンス委員会が、それぞれ担当します。また、「ESG全体会議」の直轄組織として「マテリアリティ推進ワーキンググループ」を設置。社内関連部門と連携しながら、各委員会の委員長が責任を持って取り組む体制を整えています。

ESG全体会議の図 ESG全体会議の図

サステナビリティ経営のさらなる推進

第6次中期経営計画におけるサステナビリティ経営をさらに推進するため、YKK APのサステナビリティ経営の全体を統括するESG全体会議がESG基本方針を策定しました。
YKK精神「善の巡環」に基づく事業活動の実践を通して社会的責任を果たし、商品による社会価値の創造を目指します。
この方針のもと、E(環境)、S(社会)、G(ガバナンス)を担当する各委員会がそれぞれのテーマにおける方針と重点施策を掲げ、事業活動を通じた具体的な取り組みを全社へ展開し、実践を推進しています。

第6次中期経営計画 ESG基本方針の図 第6次中期経営計画 ESG基本方針の図