YKK AP

モノづくりの視点

生活者の視点、プロユーザーの視点、そして社会からのニーズ。YKK APは、研究・開発・検証のモノづくりプロセスにおいてこれらの視点を大切にしています。求められる価値はそれぞれの市場や事業で異なりますが、一つひとつの品質にこだわりながら、そこに住まう人々、集う人々に新たな価値を提供できるモノづくりに取り組んでいます。

研究・開発・検証体制

黒部の3つの技術施設を中心に高い品質・技術を追求

当社の技術の総本山と位置付ける富山県黒部市には、「YKK AP R&Dセンター」「価値検証センター」「パートナーズサポートスタジオ」の3つの技術施設があり、三位一体となって技術情報や商品価値の提案をワンストップで行っています。その中のパートナーズサポートスタジオは、2019年3月に開設され、プロユーザーとの課題共有を深め、商品・技術・施工での課題解決を実践しています。
さらに、当社の調査・研究・開発部門の一つである「中央研究所」は、事業に求められる窓工学・建築物理に関する調査・研究・試験検証を行う組織として、外部研究機関との共同研究などにより、将来の事業拡大と新たな価値創造に向けた研究を東京・黒部の2拠点体制で進めています。また、評価・検証部門の一つである「中央試験所」は、国際標準化機構および国際電気標準会議が定めた試験所に関する基準を満たすJNLA登録事業者に認定されており、第三者的な立場での厳格な試験、信頼される試験実施体制により、品質保証体制を構築しています。

R&Dはグローバル体制を強化し温暖・寒冷・蒸暑の各地域の情報を共有

黒部市にあるYKK AP R&Dセンターには研究・開発・検証・試験に携わる社員約370名が集い、専門分野の研究・知識を深耕し高品質なモノづくりを実践するとともに、先行技術の提案を行っています。
海外では、2017年にYKK AP R&Dセンター(ドイツ)を開設、機能部品や高性能ガラスで先進的な欧州の技術調査・研究を中心に、樹脂窓のさらなる高付加価値化を進めています。また、住宅分野のIoT技術や電装系商品の動向、その他の先進的な機能部品の調査報告を行っています。
2018年に開設したYKK AP R&Dセンター(インドネシア)では、蒸暑地域に適した省エネ工法と開口部調査・研究・開発を行っています。地球温暖化問題を見据えた、最低限のエネルギーで快適な住環境を設計するためのパッシブデザインも研究テーマの一つです。
温暖地域の日本、寒冷地域のドイツ、蒸暑地域のインドネシア、各地域の情報を蓄積・共有し、最適な商品開発につなげています。

生活者検証

ユーザーの意見と要望を商品開発に反映しています

商品価値を生活者の視点で検証する価値検証センターでは、商品の使い方を生活者モニターと検証する「生活者検証」、さまざまな使用環境を再現する「実環境検証」に加え、「解析・シミュレーション検証」「施工検証」などを行っています。
「生活者検証」では、性別や身体的特徴の異なる子どもから大人、高齢者の生活者モニターの方に商品を実際に操作していただき、安全性や使い勝手を確認しています。
また、国立研究開発法人 産業技術総合研究所などと連携し、住まいでの事故や傷害を予防するための検証や調査に取り組んでいます。社外有識者らとの共創により、新たなイノベーションや安全・安心に関する課題解決を目指すとともに、社会に対してそれらの情報を発信していくことにも力を入れています。
実生活現場での事実に基づき、安全性や使いやすさに関する知見を形式知化して、より生活者視点での商品開発につなげています。

多様な人の使いやすさ検証

製品安全

「製品安全基本方針」の制定と製品事故情報の開示

当社では、経済産業省が推進している「製品安全文化」の定着に貢献するとともに、お客様に安全・安心をお届けすることを目指し、2008年に「YKK AP製品安全基本方針」を制定しました。この方針のもと、全社的な製品安全体制の構築と、製品事故が発生した場合の迅速かつ適切な対応に取り組んできました。この方針に基づき、2009年から経済産業省、消費者庁などの行政機関に報告した事故情報をホームページ上で開示し、類似事故の防止に努めています。

また、2017年には「製品安全対策優良企業表彰」(主催:経済産業省)において、3回目となる「経済産業大臣賞」を受賞し、「製品安全対策ゴールド企業」に認定されています。

品質確保プロセスの確立

サプライチェーン全体での品質確保

当社では、商品開発プロセスに加え、受注から量産、発売後までの品質をさらに強化することを目的に、2019年4月に「品質本部」を設立しました。お客様の立場での品質確保のため、商品開発から生産、販売まで、サプライチェーン全体での品質確保プロセスの運用促進を図り、定期的な監査と必要に応じた是正・指導を行い、商品および製造品質を確保しています。
またお客様の立場からの品質確保のため、お客様やお取引先からのご要望や不具合、点検・修理に関わる声を品質情報として一元化に取り組んでいます。これらの情報を不具合の早期解消や未然防止に加え、商品開発プロセスに反映させることで、顧客満足の向上につなげていきます。