YKK AP

モノづくりの実践

YKK APのモノづくりにおける最大の強みといえるのが、「一貫生産体制」です。アルミや樹脂などの素材、部品、製造設備の開発・製造から、加工や組立に至るまで、自社で手掛けています。そして、素材開発の要素技術、リサイクル技術、物流・販売および製造システムの構築まで、高品質な商品を安定して供給できるプロセスを確立。シームレスな一貫生産体制の実現により、さらなる効率化や生産性の向上を図り、高い次元の品質を目指しています。

一貫生産体制

製造設備の開発・製造も。シームレスな一貫生産で高次元の品質を

YKK APはモノづくりの全ての工程を、自社の国内外の製造拠点で一貫して行っています。樹脂窓など主力商品に使われるガラスも素板の状態で仕入れ、自社にてLow-Eガラスやトリプルガラスに加工。
また、アルミは地金の溶解から、樹脂は原材料の配合から、自社で行っています。操作部品や機能部品、ねじや網戸のネットなども内製化しています。
また、当社商品の専用設備の開発・製造を担ってきたYKK工機技術本部の機能が、2021年度からYKK APに移管されました。工機技術部門と開発部門、製造部門とのシームレスかつ迅速な連携により、技術競争力のさらなる強化を進めています。
当社は、自社での一貫生産にこだわるからこそ、スピーディーな技術開発、サプライチェーン全体におけるコスト調整、確かな品質保証が可能になると考えています。課題解決のために材料や設備までも追及する「川上遡上主義」が根付いているのも、自社一貫生産だからこそ。その礎を築いたのは、YKK創業者の吉田忠雄です。1940年代に工業先進国だった米国製のファスナーに負けまいと、当時の資本金の2.5倍をかけて米国製の設備を輸入、研究。それを超える設備を生み出し、原材料から製品化まで一貫生産という事業形態を実行したのです。その精神を受け継ぎ、守ることで、これからも高品質のモノづくりを実現していきます。

YKK APのモノづくりの根幹「一貫生産体制」の図 YKK APのモノづくりの根幹「一貫生産体制」の図

「ホワイト物流」で物流の効率化を推進

物流業界では、運転手不足に起因する輸送コストの上昇などが問題になっています。当社は安定的な物流を確保するため、国土交通省などが推奨する「ホワイト物流」推進運動に賛同。持続可能な物流の実現に向け、「パレット等の活用」「集荷先や配送先の集約」「納品日の集約」などの自主行動宣言を事務局に提出し、物流の効率化と生産性の向上を進めています。

戸車やねじなどの部品も全て自社で製造。信頼性をより高く

YKK APは商品の要ともいえる部品の開発・製造も自社内で行っています。国内で部品製造を担っているのは、富山県黒部市の「黒部越湖製造所」です。要素技術も含めた技術開発力をベースに戸車、ねじなど、金属製・樹脂製の機能部品を生産。各種試験評価機能も有し、品質を確かなものにしています。
中国の「YKK AP蘇州社」もYKK APの部品製造の重要な拠点で、製造した部品は各地の工場に供給しています。そしてYKK AP蘇州社の性能実験室は、試験方法の妥当性、検測技術の信頼性などを評価され、2020年に国際的な試験所規格であるISO/IEC 17025に基づく試験所認定CNAS (China National Accreditation Service for Conformity Assessment)を取得。YKK APの品質およびブランド価値の向上に貢献しています。自社生産している高品質な部品も、当社の大きな強みです。

黒部越湖製造所とYKK AP蘇州社、性能実験室が取得したCNAS認可証の写真

安全衛生

社員の安心と健康のために、働きがいのある働きやすい環境を

モノづくりを担う社員が安全かつ健康に働ける職場づくりも、重要なテーマです。暑熱対策のために空調設備・空調服を導入するなど、ストレスのない、働きやすい環境づくりを推進。食堂やトイレなどの環境も整備して、いきいきと働ける、働きがいのある職場づくりを進めています。また、安全性をより一層高めるために、法令およびYKKグループの安全衛生基準に沿って製造設備の安全審査を実施し、合格した設備のみ使用を認めています。2017年度からは3年に1回、「定期設備機械安全審査」も実施。全製造ラインが保有する設備機械をデータベース化して計画的に審査し、設備の本質安全化を進めています。

働く社員たちの様子働く社員たちの様子