YKK AP

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モノづくりを支える人材育成

YKK APにおいて、YKK精神「善の巡環」および経営理念「更なるCORPORATE VALUEを求めて」は、
企業価値の向上を図り、長期的な企業競争力の源泉とすることを目的として社会的責任の実践を求めており、YKK APは事業活動を通してステークホルダーの人権を尊重してきました。さらに近年では、コンプライアンス意識の高まりまりとダイバーシティの浸透に伴い、人権尊重を基本とした取り組みを継続的に行っています。

人事理念と人事制度

「公正」「仕事(役割)」「自律」のもとでさらなる「成果・実力主義」を徹底

YKKグループでは、年齢や性別、学歴などにとらわれず、「自律と共生」の考えを基に社員一人ひとりが十分に力を発揮できる制度や環境づくりを進めています。目指す姿は、一本一本の木が独立しながら森林を形成するように、一人ひとりが「経営者」という意識を持ち、全員が手を携えて一緒に大きく育つ「森林集団」です。そのような組織として価値を創造すべく、真に公正な人事制度の実現と人材育成に取り組んでいます。
また、YKKグループは2012年度から「働き方“変革への挑戦”プロジェクト」を進めてきました。これまで60歳以上の社員を対象に再雇用制度を運用してきましたが、2013年度から2025年度にかけて定年退職年齢を段階的に65歳までに引き上げており、将来的には定年退職制度の廃止も見据えています。
人事制度改革においては、年齢・性別・学歴・国籍に関わらない人事制度、同一役割・同一成果・同一処遇の実現を目指し、「公正」「仕事(役割)」「自律」という理念のもと、“役割”を軸にした「成果・実力主義」のさらなる徹底を図っています。会社は社員に期待する働き方、役割を担うための必要能力 、経験を明示し、社員には自らが求めるキャリアの形成や意思を申請できる機会を設けることで自律した働き方の実践を支えます。

3年一人前プログラム

施工体験を重視した研修プログラムでプロフェッショナルな人材を育成

当社では、新入社員を3年で一人前のプロフェッショナル人材に育成するための「3年一人前プログラム」を実施しています。本プログラムでは、1年目は生産ライン実務研修や施工管理研修、座学(技術講座・積算研修)により、メーカー社員としてモノづくりの根幹や商品基礎知識などを学び、2年目からは配属先でのOJTやOff-JT研修を交えながら、さらに商品知識やビジネススキルを高め、一人前の技術者や営業パーソンとして育成していきます。
技術者向け「建材初級コース」「フォロー研修」と営業向け「建材施工実習」では、建材基礎知識と施工に関する研修として、窓の種類、性能、建築構造と窓の納まり、材料、図面の見方などの講義だけでなく、サッシの分解組立から住宅用サッシ・ビル用サッシの施工、調整、メンテナンス、リフォーム商品の施工実習を行っています。座学と実習を組み合わせることで理解度を高め、必要な基礎知識と技術を習得するカリキュラムとなっています。

3年一人前プログラムを終えた4年目社員が全国から集まる「三年(みとせ)の会」。

ダイバーシティの推進

女性の活躍を後押しする制度を充実させ新たな価値を創造します

当社では、新たな価値の創造を目的としたダイバーシティを推進しています。
当社には労働者に占める女性数と比較し、管理職の女性数が限定的であること、管理職を目指す女性が少ないことなどの課題がありました。その中で、2020年度までに採用労働者に占める女性の割合30%以上を定着化させる、2020年度末までに課長相当職以上の女性を130名、係長相当職の女性を460名にすることを目標にした「YKK AP株式会社行動計画」を2016年に策定し、女性社員が活躍できる環境整備を進めています。
具体的には、時間単位年休や子育て看護休暇、育児休業取得における子どもの上限年齢の引き上げなどを整備してきました。また、営業・製造・技術の各分野で、女性の視点を生かした提案・改善ができるように全社を挙げて取り組んでいます。女性リーダーの育成は、職場の上司と女性社員との間で中期的な育成計画を策定する「キャリア開発支援プログラム」に加え、OJTやメンター制度の導入によるさまざまな視点からのアドバイスを⾏っています。リーダー、管理者を目指すクラスには各種集合研修を実施し、リーダーとしての意識の醸成、管理者としての役割の理解、将来のキャリアを描く機会を提供しています。
一方、男性の育児休業取得についても積極的に促しており、2018年度は42.7%と全国的にも高い水準に達しています。フレックスタイムやテレワークなども導入し、社員が仕事をしやすいと思える制度や環境づくりに取り組むことで、生産性の向上とともに新たな価値を創造していきます。

キャリア開発支援プログラムの集合研修

施工技能者の育成

建設業界が抱える技能の継承問題と人材育成問題を解決します

当社は全国のサッシ・カーテンウォール施工店などの協力企業と技術者でつくる「YKK APグループ施工協力会」と共同で「YKK AP施工技能修練伝承塾」を設立し、技能伝承と若手施工技能者の育成に取り組んでいます。
伝承塾は、通常なら一人前になるまで10年の実務経験が必要といわれているサッシ・カーテンウォールの施工技能者を最短6年で育成する教育プログラムです。伝承塾の参加者は、実務経験を重ねながら熟練技術者が指導する初・中・上級の研修をそれぞれ2年間受講し、最短での技術継承を目指します。現在、全国各地の現場で活躍する伝承塾の受講者は、延べ269名となっています。今後も、施工協力会と力を合わせながら、建設業界全体が抱える課題である技能伝承と人材育成に注力していきます。

高度専門人材育成—大学院派遣・海外MBA留学—

新たな価値創造・事業強化を目的とし、公募や職場推薦で選抜された社員を国内外の大学院や研究機関に派遣し、博士号やMBAの取得を支援しています。技術や歴史、デザインなど「窓」に関する専門知識や研究成果、海外の厳しい環境で培ったさまざまなスキルを生かしながら、次代のYKK APをけん引する人物に成長してもらう試みです。これまでに10名の社員を派遣しています。

健康経営

従業員と家族の健康を経営課題と考え予防と対策を推進していきます

当社では、従業員の健康を経営課題として捉えています。実行力を伴って健康経営に取り組むことを明確に社内外に伝えるために、「健康宣言」を制定し、従業員の健康づくりを⼀層推進していきます。健康経営優良法人認定制度では、特に優良な健康経営を実践している企業として「健康経営優良法人2019 大規模法人部門(ホワイト500)」に認定されました。

従業員の健康維持促進

外部機関とも連動したプログラムで従業員の健康維持促進に努めています

当社では、従業員のメンタルと身体の健康を維持促進するための取り組みの一つとして、健康相談窓口を社内外に設置し、従業員が面談や電話・メールで相談できるようにしています。社内では、各事業所の産業医、健康管理センターの医師・保健師・看護師が相談にのっています。また、外部の機関とも提携し、従業員のメンタルヘルスケアも行っています。従業員のみならず、その同居家族も利用が可能で、メールや電話、面談でのカウンセリングを実施しています。ストレスの原因となりがちな職場の人間関係や自身の将来・キャリアに関する悩みなどをカウンセラーに相談できるプログラムとなっており、従業員の健康維持促進に努めています。

経営理念浸透活動

さまざまな機会を通して社員への経営理念の浸透に努めています

YKKグループでは、YKK精神、経営理念、コアバリュー(社員一人ひとりが大切にし、実践する価値観であり、日々の行動の基準)を、“実践”を通して受け継ぎ、社員全員が同じベクトルに向かって進むための基盤強化として、「経営理念浸透活動」を実施しています。
具体例として、各拠点での組織長と社員が対話する「語らい会」による実践事例の共有や、「コアバリュー実践度チェックシート」を活用した年2回の上司との面談による実践行動の振り返りを通して、社員一人ひとりが“YKK APらしさ”を体現し、一体感を醸成することで企業価値を高めていきたいと考えています。

コアバリュー

社員の経営参加意識向上

社員の経営参加意識を促し利益をともに分かち合います

「従業員は会社の経営に参加し、ともに栄えていくべきである」「株は事業の参加証」という創業者・吉田忠雄の経営思想のもと、YKKグループでは会員の経営参加意識の高揚と財産形成を図ることを目的とした「YKK恒友会」(社員持株会)を設置しています。YKKの筆頭株主であり、有資格社員のうち約80%が参加しています。年2回開催される集会には全国30拠点以上で約2,500名が出席しており、経営陣との直接対話を通して会員の経営参加意識を促す場となっています。