台風(発生・上陸数)
※気象庁「台風の統計資料」より
台風は、春先は低緯度で発生し、西に進んでフィリピン方面に向かいますが、夏になると発生する緯度が高くなり、右図のように日本に向かって北上する台風が多くなります。中でも9月以降になると南海上から放物線を描くように日本付近を通るようになります。ですので、8-9月にかけて台風対策をすることをおすすめいたします。
台風の月別の主な経路
(実線は主な経路、破線はそれに準ずる経路)
YKK APは台風に備えた窓への応急対策の有効性を検証(2023年8月実施)。実験体の窓ガラスに向かって台風時を想定した飛来物(屋根瓦の破片相当の木材)を衝突させ、養生材やカーテンなどの対策により飛来物の突入やガラスの飛散をどの程度抑えられるか確認しました。
※養生材やカーテンによる対策は、台風の上陸まで時間がなく、シャッターや雨戸がない場合の、室内側からできる応急処置です。窓ガラスの強度を上げる目的ではなく、飛来物の突入やガラスが割れた際の破片の飛散を少しでも抑えるための対処法で、ガラス割れによる被害防止をお約束するものではありません。
※衝突する物体は様々考えられますが、一例として今回の試験はJIS基準の瓦の破片相当で実施いたしました。
【条件】動画❶:ガラスのみの状態での検証。 動画❷:養生テープ貼り(上下*記号貼り)/段ボール貼り(4㎜厚×2枚)/段ボール重ね貼り(4㎜厚×4枚)+養生テープ増し貼りの3パターンで検証。 動画❸:カーテン(レース+遮光)/カーテン(レース+遮光)+段ボール貼り(4㎜厚×2枚)/カーテン(レース+遮光)+ロープ、クリップ留め+おもり(2Lペットボトル4本)の3パターンで検証。
【窓の仕様】 YKK AP「フレミングJ」引違い窓 テラスタイプ(窓枠:アルミ製、ガラス:単板4㎜厚、窓サイズ:幅1,690㎜×高さ2,030㎜)【参照した試験方法】 JIS基準 JIS R 3109 「建築用ガラスの暴風時における飛来物衝突試験方法」に基づき、2.05kg ± 0.1kgの木材(屋根瓦の破片相当)を12.2m/sの衝突速度で発射
※動画からは大きな音が流れます。再生時の音量にご注意ください。
❶ 対策なし
割れた窓ガラスは室内の広範囲に飛散。
❷ ガラス室内側を養生材で保護した場合
養生テープ等ではガラスの飛散は避けにくい。テープを増やし、段ボールを何枚も重ね貼りすることでガラスの飛散が低減。
❸ カーテンを閉めた場合
今回の試験ではカーテンを閉めるだけでは効果を確認できなかった。
養生材(段ボール)とカーテンを併用したり、カーテンの巻き上げ防止策を施すことで、ガラス自体は破壊されるが、飛来物の威力が軽減しガラスの飛散も低減。
※養生テープを放置したままにすると粘着成分がフレームに残ってしまったり、段ボールを放置したままにすると窓ガラスの熱割れにつながる可能性があるため、台風通過後はガラス破片でのケガに注意しながら、早めに剥がして現状復帰してください。
出典:気象庁ホームページおよび一般社団法人 日本サッシ協会「お住まいの窓やドアへの耐風や暴風時の備え<事前の準備や注意事項など>」より抜粋
平均風速20m/s以上になると、看板の落下や屋根瓦、屋根葺材が飛ぶなど被害が出始めます(※)。
強い台風では飛来物で窓ガラスが割れるなどの危険性が高くなります。
ガラス破片でケガをしたり、雨が吹き込んで腐食やカビが発生し高額リフォームが必要になることも。
また暴風が室内へ一気に流れ込み、家の屋根が吹き上がってしまうという被害も報告されています。
風圧に耐える「強風対策」とガラスの飛散を防ぐ「飛来物対策」。
その両面を兼ね備えているのが耐風シャッターです。
またシャッター設置が難しい小窓には、
雨水の浸入を防ぐ水密性能、風圧に耐える耐風圧性能の高い窓(S-5・W-5等級)と、
飛散しにくい安全合わせ複層ガラス/防災安全合わせ複層ガラスの組合わせで対策できます。
1階だけでなく、2階にも。住まいのあらゆる窓に対策を行いましょう。
台風時の飛来物に備える一番の対策は、窓をむき出しにしないこと。
シャッターや雨戸をつけることで飛来物から窓を守り、防犯にも役立てることができます。
リモコンで開閉できる電動のシャッターなら、台風接近時に窓を開けることなく
シャッターを閉めて快適に過ごすことができます。
「エピソードⅡ NEO-R」は、風速62m/s相当でも耐えられる耐風圧性と、
1時間あたりの降水量240㎜相当の降雨時に風速20~35m/s相当の風が吹いても
窓からの雨の浸入を防ぐ水密性を実現。大切な住居や家財を守ります。
(注)台風や暴風発生時には飛来物によりガラスが飛散する恐れがあります。
安全合わせ複層ガラス/防災安全合わせ複層ガラスなども併用し飛来物対策することをおすすめします。
※木造用サッシにおいて
「安全合わせ複層ガラス/防災安全合わせ複層ガラス」はガラスの間に強度と柔軟性に
優れた樹脂中間膜を挟み込んでおり、飛来物が当って割れても破片が飛散しにくいのが特長です。
とがった破片が飛散し、暴風時は二次災害の可能性大!
破片が飛散しにくく被害拡大を防止
2018 年〜2021 年は立て続けに最大瞬間風速30m/s 以上の強風を観測。台風による強風被害への対策が、いまや日本全域で必要になってきています。
毎年のように台風や竜巻による被害が発生し、突風や強風が吹くことも増えてきています。
カーポートを選ぶ際は、下から吹き上げるような
強風にどれぐらい耐えられるかという「耐風圧強度」にご注目。
安心できるカーポートで自然災害に備えましょう。
※ジーポート Pro GRは補強部品を複数追加しての対応となります
※基準風速Vo=46m/s地域で敷地段差2m超の、風当たりの強い高台への設置もおすすめです。(日本建築学会:建築物荷重指針・同解説より算定)