1.空き巣にご用心
まとまった休みが取りやすい年末年始。休みを利用して、帰省や旅行などに出かける人も多いでしょう。家を留守にする機会が増えるこの時期、注意したいのが、空き巣です。
平成25年度の警察庁のデータによると、都内における侵入窃盗の認知件数は7,756件。全体の6割を住宅への被害が占め、一戸建て住宅が25.4%、3階建て以下の共同住宅やテラスハウスが23.3%、中高層住宅(4階建て以上)10.6%となっています。マンションの場合は「オートロックになっているから大丈夫」「高層階だから侵入できるわけがない」などと油断しがちですが、どのようなタイプの住宅でも空き巣被害に遭う可能性があることを肝に銘じておきましょう。
空き巣の侵入経路の7割近くは窓から。油断をして鍵をかけていない窓から侵入されたというケースもありますが、戸締りをしていても鍵を開けられてしまった、あるいはガラスを割って入られたというケースも少なくありません。窓の対策は十分かどうか、今一度見直してみましょう。
警視庁ホームページ
平成25年中の侵入窃盗(空き巣)の傾向
(生活安全総務課 手集計)
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/seian/ppiking/ppiking.htm
警視庁ホームページ
平成25年中の侵入窃盗(空き巣)の傾向(生活安全総務課 手集計)
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/seian/ppiking/ppiking.htm
3.確実な施錠を心がける
高層階であろうと、小さな窓であろうと、防犯の基本はしっかり施錠すること。
引違いのサッシ窓についている鍵は、大半がクレセント錠というタイプで、室内側に半円形の締め金具がついており、くるりと回すと鍵がかかるようになっています。しかし犯行が巧妙化している昨今、ガラスを破って内側のクレセントを回すことで簡単に侵入される危険があります。
鍵のかかった状態をロックで固定させる機能があれば、必ずロックを。泥棒にとってもひと手間が加わるので、侵入を諦めさせる効果が高まります。
また近年は、窓の引手に「戸先錠」という鍵が内蔵された窓も増えています。窓を閉めると同時に鍵もかかるため、戸締りの手間が少なくて済みます。鍵内蔵タイプなので見た目がスッキリしているだけでなく、泥棒に鍵の存在を分かりにくくする効果もあるのです。
すでについているクレセント錠や戸先錠にプラスして、補助錠を取り付けるのも効果的ですので、対策のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。
4.防犯性の高い窓にリフォーム
泥棒は侵入のプロ。どんな鍵でも開けられてしまう可能性はありますが、補助錠などでダブルロックされている窓は、開けるのに時間がかかります。実は「侵入に5分以上かかると、約7割の泥棒は侵入を諦める」というデータがあり、「侵入にてこずる窓であること」が、防犯上きわめて重要なのです。
補助錠を付けるよりもさらに防犯性を高めた窓にするには、次のような方法があります。
侵入に5分以上かかると認められた製品には「CPマーク」が付けられています。空き巣対策をする際には、目安にするといいでしょう。