ニュースリリース

“換気”に関する意識について春・夏・冬の3回、延べ15,000人に調査

換気への意識や実施率は季節を問わず高いが、困りごとがあることも判明!
~ 住まいの効率的な換気方法や、風通しのいい家にするためのリフォーム方法を紹介 ~

企業情報

 YKK AP株式会社(本社:東京都千代田区、社長:堀 秀充)は、社会や時代、生活者のニーズに沿ったモノづくりを行うための研究・開発・検証体制を有しています。このうちの一つである「価値検証センター」では、生活者視点による商品価値の検証を行い、ユーザーの意見や要望を把握することで当社のモノづくりを支えています。

 この度「価値検証センター」は、「コロナ禍における生活者の換気に関する意識調査」を実施しました。新型コロナウイルス感染症の拡大により社会を取り巻く環境が大きく変わる中で、換気に対する意識変化や生活現場の実態を把握し、開口部で解決できる困りごとやお悩みを考察することを目的としています。13都道府県で、2020年5月、9月、2021年1月の計3回、各5,000人の延べ15,000人に実施した調査の結果、自宅での感染予防として特に“換気”の大切さが注目されていることがわかりました。一方で、換気する際に生活者が感じているさまざまな困りごとも判明。

 調査結果の一部をご紹介するとともに、“換気”にまつわるお役立ち情報をご紹介します。

“換気”イメージ

<主な調査結果>

■ 季節を問わず半数以上が、コロナ前に比べて“換気”の意識が高まったと回答
 換気意識は定着し、「健康のため」や「気分転換やリフレッシュのため」に“換気は欠かせない“と多くの人が共感。

■ 気候が穏やかな春は90%が“換気”を実施しているが、
 暑い夏や寒い冬は”換気”しない人が増える!
 換気をしない主な理由は、夏の暑さと冬の寒さ。夏は、熱中症への懸念や、台風・ゲリラ豪雨も要因に。

■ “換気”の満足度は、春67%→夏59%→冬47%
 春・夏の困りごとしては70%以上が虫の侵入を気にしていることが判明!
 ほかにも、雨、花粉、騒音、におい、防犯など、快適な換気には課題も多いことが判明。

■ 78%が、断熱性が高く、かつ風通しのよい家が理想と回答!
 住まいの換気意識が高まると共に、「窓がもっとほしい」「家選びの際には窓の配置も重視したい」という声も多数。

<調査結果を踏まえた当社の想い>

 今回の調査結果では、コロナ禍による自宅での“換気”に関する意識の高まりや、生活様式、住まいに求められる要素の変化が顕在化しました。また、季節を変えて継続調査した結果、“換気”の実施率や換気しない要因が季節によって変化することを確認しました。
これらの結果を考察し、社会や生活者ニーズを敏感にとらえ、健康で快適かつ安全・安心な住まいづくりに役立つ商品の開発や情報発信を行うことで、当社はこれからも“社会を幸せにする会社”を目指します。

<調査結果の詳細>

 春:60.0%、夏:58.1%、冬:55.2%と、季節を問わず半数以上がコロナ前と比べて“換気”に対する意識が高まったと回答。コロナ禍によって、人々の換気意識は高まり、定着したと言えます。

 「換気のためには対角線(2方向)で窓が開けられないと効率が悪い」という項目にも多くの共感が集まり、効率的な換気方法に対する知識も向上していることが分かりました。

 また、「健康のため」や「気分転換やリフレッシュのため」に“換気は欠かせない“という項目に、季節を問わず多くの共感が寄せられました。実際の換気方法としては、朝いちばんに窓開けによる換気を行なうなど、1日のはじまりに新鮮な空気を取り込んでリフレッシュしているというコメントが多く見られ、感染症対策としてだけでなく、生活の中での換気の重要性が認識されていることも分かりました。

季節を問わず半数以上が、コロナ前に比べて“換気”の意識が高まったと回答

◆参考◆ 効率的な換気方法をご紹介

効率的に換気するには、風の「入口」と「出口」をつくることが大切です。2方向の窓を開けると、換気効果はなんと10倍に!風向きに対して正面の窓を開けるのがベスト。窓が1か所しか開けられない場合は、室内ドアを開け、扇風機を窓に向けて風を送ることで、空気の流れを作ることができます。また、高い位置に風の出口があると換気効果がより高まります。

<詳しくはこちら> 窓がポイント! 住まいのじょうずな換気方法
https://www.ykkap.co.jp/consumer/satellite/lifestyle/articles/ventilation/

効率的な換気方法

 窓開けによる“換気”を実施した人は、春:89.5%、夏:85.2%、冬:73.0%という結果に。気候の穏やかな春は換気していても、特に寒い冬には換気をしない人の割合が増加。換気意識は季節を問わず変わらないものの、暑い夏や寒い冬には換気実施率が減る傾向があることが分かりました。

 換気をしない理由としては、夏と冬は冷暖房効率を優先させる人が多いほか、夏は酷暑による熱中症への懸念や、台風・ゲリラ豪雨が多く開けられないという意見も。冬は、雪が多いエリアで「結露で窓が凍る」や「暖房代がもったいない」という意見があり、夏や冬は窓開けによる換気をしたくてもできない阻害要因が多いことが明らかになりました。

気候が穏やかな春は90%が“換気”を実施しているが、 暑い夏や寒い冬は”換気”しない人が増える!

◆参考◆ みんなが実践している窓開け換気の工夫例(自由記述コメントより)

・夏は、気温が高い日中は避け、夜間や朝の涼しい時間帯に短時間で窓を開けて換気する。
・エアコンをつけていない部屋や、人がいない部屋の窓を開けっぱなしにして換気する。
・扇風機やサーキュレーターを活用し、空気を循環させることにより、換気効率を上げる。
・洗⾯所や⾵呂場などの小窓は1⽇中開けておく。
・換気をする時間を決めたり、タイマーを使ったりして、換気を忘れないようにしている。

 窓開けによる“換気”に対する満足度は、春:67.3%、夏:約58.8%、冬:約47.2%でした。換気実施率同様、暑い夏と寒い冬は、換気に対する満足度も減少しました。

 換気する際の困りごととして、春と夏は、窓開けによる「虫の侵入が気になる」人が70%以上と多くいました。ほかにも、雨、花粉、騒音、におい、防犯などの問題があがり、窓を開けたくても開けられなくて困っているという声が集まりました。

 また、「窓を開けて換気をしているが、本当に換気できているか不安」という意見も多く、換気状況が見えたり換気が必要なタイミングを知らせたりするシステムのほか、自動で換気できる仕組みなどを希望する声が集まりました。

“換気”の満足度は、春67%→夏59%→冬47% 春・夏の困りごととしては70%以上が虫の侵入を気にしていることが判明!

◆参考◆ 虫の侵入を減らす網戸の使い方をご紹介

網戸を閉めていても、間違った使い方をしていると虫が侵入してしまいます。
YKK APウェブサイトでは、虫の侵入を減らすことができる網戸の使い方のほか、換気効率にも関係する網戸の掃除方法など、網戸に関する豆知識を紹介しています。

<網戸の教科書> https://www.ykkap.co.jp/consumer/satellite/articles/products/amido_textbook/

虫の侵入を減らす網戸の使い方をご紹介

 住まいに対する意識で季節を問わず一番共感度が高かったのは、「断熱性が高く、かつ風通しのよい家が理想」という項目(春・夏・冬3回の平均78.2%の人が選択)でした。“おうち時間”が増えている今、住まいを快適にしたいという思いから、住宅の断熱性や通気性に関心が高まっていると言えます。

 次いで共感が多かったのは、「自宅で趣味など好きなことができる空間」(平均66.8%)や「外から帰ったとき、菌や花粉を完全に落としてから、家の中に入りたい」という項目(平均64.0%)、「自宅にいても簡単な運動ができる空間」があると良いという項目(平均62.8%)でした。コロナ禍によって、住まいに求めることが変化していることを確認しました。

◆参考◆ 風通しのよい家にするためのリフォームのすすめ

かんたんなリフォームで、風通しのよい家にすることができます。例えば、明かり取り用の開かない窓を開くタイプにかえて風の出入口を増やしたり、風向きにあった開き方の窓にかえたり、換気機能の付いた玄関ドアや通風量の多い網戸にかえることで、換気しやすい安心・快適な家になります。

<詳しくはこちら> https://www.ykkap.co.jp/consumer/satellite/products/articles/stayhome/

<調査概要>

調査方法 インターネット調査
実施時期 春:2020年5月15日~18日/夏:2020年9月11日~18日/冬:2021年1月22日~25日
エリア 13都道府県
※新型コロナウイルス感染拡大で指定された特定警戒都道府県(2020年5月時点)
北海道、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、石川県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県
対象者 18歳~74歳の男女 ※人口構成比に合わせ年代別に割付
サンプル数 15,000人(5,000人×3回)

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