いま、多くの人が家で多くの時間を過ごすようになり、
わが家を、より快適で、より安心できる場所にしたいと考えているようです。
「換気」「断熱」「安全・安心」といった家の基本的な機能や性能は、
実は、その多くを「窓」や「ドア」がつかさどっています。
YKK APは、このサイトを通じて窓とドアで家をよりよくするアイデアをお伝えし、
またそれを実現するリフォームの方法もご紹介していきます。
効果的な換気のコツは、複数の窓を開けて風の「入口」と「出口」をつくること。
例えばリビング側の窓だけを開けても、空気の流れが生まれず、淀みが解消されにくいことがあります。家の風下側でも窓を開け、
室内ドア、室内引戸を開けて風の通り道を作ると、家全体に空気が循環しやすくなり、効果的に空気の入れ替えができます。
風の出口がない家
風の「入口」として大きな窓をつけていても
「出口」になる窓がなければ空気の流れができません。
風の通る家
風の「入口」と「出口」になるように窓を配置することで
家全体を空気が循環して快適に。
風の「入口」「出口」をつくる
リフォームの例(1窓半日で完了)
FIX窓を開く窓へかんたんリフォーム
せっかく窓があっても開かないタイプ(FIX窓)ではもったいない。開閉式の窓に交換しましょう。「かんたんマドリモ」なら壁を壊さず1窓半日で窓をかえられます。
「かんたんマドリモ 断熱窓」商品サイトへ
換気は、風向きに対して正面の窓を開けるのが理想的。しかし窓の目の前に隣の建物がある場合などには、窓の開き方によっては、うまく風が入ってこない場合があります。
そんな場合は、かんたんな窓交換リフォームで、窓の「開き方」をかえて風をキャッチしやすくできます。
風が横から吹く場合、
室内に入りにくい
(引違い窓)
風をキャッチ!
(ウインドキャッチ連窓)
換気量比較シミュレーション
※算出条件はこちら
こんな部屋にウインドキャッチ連窓を
ダイニング
●食事のあとのにおいを排出
●部屋の掃除の間に空気を入れ換え
浴室
●入浴後の湿気を素早く取り除きカビ発生を抑制
●換気しながらお風呂の掃除
キッチン
●調理中のにおいや煙、熱気を排出
●気になる生ごみのにおいを排出
寝室
●部屋の掃除の間に空気を入れ換え
●起床から外出までの短時間で換気
風を取り込みやすい窓へ
かんたんリフォーム
引違い窓からの換気量が少ない場合、たてすべり出し窓やウインドキャッチ連窓に交換して改善を図れます。「かんたんマドリモ」なら壁を壊さず1窓あたり約半日で窓をかえられます。
「かんたんマドリモ 断熱窓」商品サイトへ 「かんたんマドリモ 断熱窓」
TVCMを観る
L字形状ひさしの
ウインドキャッチ効果で換気量アップ
窓にたて枠付きのひさしを取付けるだけで、日差しを遮りながら、横からの風もたて枠でじょうずにつかまえて部屋の中へ招き入れることができます。
「キューブシェード」商品サイトへ
部屋は換気しても、廊下や玄関まではおろそかになっていませんか。玄関は靴に付着した雑菌やウイルスが残る場所とも言われていますし、しっかり換気できていないと湿気や臭い、カビ発生の恐れもあります。
「換気もしたいけど、防犯やプライバシーにも配慮したい」という場合には換気機能のついた玄関ドアが便利で安心です。
部屋の窓だけでなく、玄関も風の出入口になることで、家全体に空気の流れが生まれます。シミュレーションによれば換気ドアを使うことで換気量は9倍以上に。湿気を追い出し清潔、健康的な生活につながります。
換気量比較シミュレーション
※算出条件はこちら
換気ドアに1日でリフォーム
「かんたんドアリモ」なら壁を壊さずスピーディに換気ドアへ交換。ドアを閉めたまま、防犯やプライバシーに配慮しながら換気できるようになります。
「かんたんドアリモ玄関ドア」
商品サイトへ
玄関に網戸を取付けて、
防虫しながら通風。
玄関ドア・玄関引戸用の網戸です。蛇腹タイプやロールタイプなどから玄関にあわせて選ぶことができ、いずれも省スペースで収納できます。
「横引き収納網戸フラットタイプ XMA」
商品サイトへ 「横引きロール網戸
フラットタイプ XMD」
商品サイトへ
窓を閉めたままでも換気扇などを回すことで換気はできます。でも、その効果はどのくらいなのでしょうか? ポイントは、給気口の場所と数です。
窓を閉めた部屋では室内ドアの下のすき間から空気が入ってきますが、部屋の一部では空気が流れにくく、淀みが解消されないことがあります。
窓を換気框(換気用のユニット)付きにリフォームすることで給気口が増え、部屋全体に空気の流れをつくることができます。
給気しにくい部屋
空気の流れが起こりにくい。
給気口を増やした部屋
リフォームで換気框付きの窓に。
部屋全体に空気の流れができる。
換気量シミュレーション
実際の家を想定し、換気框なし/ありで換気量を比較してみます。換気框があることで、6分間の換気でリビングの全体的に空気の流れが起こり、換気量も1.2倍に増えることがわかりました。
なお、このシミュレーションは24時間換気システムなどの設置のない家を想定しています。
※シミュレーションの算出条件はこちら
換気量シミュレーション(24時間換気システムのある家)
こちらのシミュレーションは、2003年の改正建築基準法以降に建てられた家の場合です。24時間換気システムなどの機械換気の設置が義務づけられているため、リビングに給気口が備わっています。他からは空気が入ってこない想定として、キッチンの換気扇を動かした時の換気量を比較しました。
換気框をつけることで換気量は2倍近くに増えました。
※シミュレーションの算出条件はこちら
閉めながら換気できる窓へ
かんたんリフォーム
「かんたんマドリモ」なら壁を壊さず1窓半日で窓を交換。換気框付の窓なら、換気扇と併用し、窓を閉めているときでも換気ができるようになります。
「かんたんマドリモ 断熱窓」商品サイトへ
窓を開けて換気をよくするようになったのはいいけれど、外からの視線が気になってはいませんか。
スリットを開けて通風できるシャッターや、ルーバーを窓に取りつけることで、プライバシーを守りながら換気をすることができます。
スリットで視線をカットしながら
換気できるシャッター
シャッターを壁の上から取付けて、かんたんにリフォーム完了。リモコンスリットシャッターなら外からの視線をカットしながら、やわらかな光と風を採り入れることができます。
「かんたんマドリモ シャッター」商品サイトへ
通風・採光・目隠し・日よけを
調整できるマルチルーバー
無段階で角度をかえられるルーバーを窓に取付け。風と光とプライバシーをコントロールし、快適・安心な空間をつくります。
「多機能ルーバー」商品サイトへ
「換気のために窓を開けたいけど、子供が勝手に外に出ちゃいそうで…」そんな心配のあるお宅なら、窓の開口を制限できる部品を取付けると安心です。
部品を取付けて、
窓を少し開いたままで固定可能に。
いまある窓に取付けるだけ。引違い窓を開口幅7cmの状態で固定でき、小さなお子様が誤って開口部から外に出ないよう、安全に配慮しながら換気ができます。
「開口制限ストッパー」商品サイトへ
窓で換気する時、網戸は閉めていることが多いでしょう。この網戸が意外と空気の流れを邪魔しています。網戸の糸の線経が細い網戸にかえることで、風の抵抗を少なくして通風量を高められます。
単位面積あたりの開口率を較べると、YKK APの従来の網戸(ブラックネット)の場合68%、線経が細い網戸(クリアネット)の場合74%となり、YKK APの試験では通風量が約2割も多くなります。※パネル網戸の場合
通風性の比較実験
通風性、防虫性、眺望性をアップ
糸の径を細くし、網目を細かくすることで、風が通りやすくなり防虫性もアップした網戸「クリアネット」。ネットが見えにくいため、景色もクリアに見えます。
「クリアネット」商品サイトへ
窓の横から吹く風を室内に呼び込む方法として、窓の外に「テラス囲い」を取付ける方法があります。
テラス囲いは住まいの中に自然を感じながら過ごせる自由な空間。雨の日などでも洗濯物を快適に干せるようになるだけでなく、趣味のスペースや子供の遊び場にもなり、家族の暮らしをより豊かに変えていきます。
風が横から吹く場合、
室内に入りにくい
(テラス囲いなし)
「テラス囲い」を取付けることで
風をキャッチして室内へ誘導
(テラス囲いを設置)
おうち時間をもっと快適に、
豊かにする空間
窓の外に「ソラリア テラス囲い」を付ければ、洗濯物を干す、ホームパーティーや趣味を楽しむ、そんな便利で快適、多目的に使える空間が生まれます。窓の開け閉めを工夫して、風をじょうずに取り込むこともできます。
「ソラリア」商品サイトへ
夏の部屋を暑くする大きな要因は窓から入り込む日射熱。室内のカーテンやブラインドで日射を遮っているつもりでも、熱は入り込んでいます。日射熱は室外側のシェードやオーニング、スリットシャッターなどで遮るのが効果的です。
室内側の
ブラインドで遮熱
(ルーバー角度45°)
室外側の
シャッターで遮熱
(リモコンスリットシャッター:スリット開)
※サーモグラフィ:室内温度を一定にし、
赤外線ランプを使用しての社内実験
エアコン稼働率の比較
※窓面積10㎡の場合。※出典:早稲田大学理工学部 木村教授研究室「オーニングの日射遮へい効果に関する研究報告書」
遮へいなし
室内カーテンをつける
室外に日よけをつける
窓の外で遮熱するいろいろな方法
シェードで遮熱する
オーニングで遮熱する
スリットシャッターで遮熱する
ロール収納式のシンプルなシェード
「アウターシェード」を窓に取付ければ、日差しを遮って、室内温度の上昇を抑え、節電効果を発揮。日よけを使用しない季節や強風時は、スッキリと収納できます。取り付けがかんたんなのも魅力です。
「アウターシェード」商品サイトへ
スリットで日差しを調整できる
シャッター
シャッターを壁の上から取付けて、かんたんにリフォーム完了。リモコンスリットシャッターなら手軽な操作で外からの日射熱をカットして夏でも快適に過ごすことができます。
「かんたんマドリモ シャッター」商品サイトへ
家は、暑さ寒さから私たちを守ってくれています。外気の気温の影響を受けにくくする、この働きを「断熱」といいます。
断熱の一番の弱点が「窓」と言われます。1枚ガラスの窓をつけた家の場合、夏に外から流入してくる熱の74%が窓から。また冬に流出してしまう熱の52%が窓からなのです。
しかし、かんたんな解決策がひとつあります。窓の内側に「内窓」をつけて二重窓にしたり、高断熱の窓に交換することで、窓の断熱性能はぐんとアップし、夏も冬も外の気温に影響されにくい、快適な家になります。
内窓リフォームによる
冷暖房費の削減効果(10年間)
算出条件はこちら
高断熱の窓へかんたんリフォーム
「かんたんマドリモ」なら壁を壊さず1窓あたり約半日で窓を交換。窓から住まいの断熱性能を高めます。
窓のタイプをかえて換気しやすい窓にすることもできます。
商品サイトへ
換気シミュレーション 解析モデル・計算条件
■ウインドキャッチ連窓 換気量比較シミュレーション 算出条件
使用ソフト:STAR-CCM+、風速:1[m/s]、風向:窓面に対して平行、窓:16511サイズ、部屋:3.2m×3.2m×2.4m
■換気ドア 換気量比較シミュレーション 算出条件
●住宅モデル 「平成25年省エネルギー基準に準拠した算定・判断の方法及び解析Ⅱ住宅」標準住宅のプランを一部変更。
●風条件 軒高さで風速1m/sのべき乗則。
●換気方法 窓開けのみで機械換気は実施しないものとした。
■換気框+換気扇 換気量比較シミュレーション 算出条件
●住宅モデル 「平成25年省エネルギー基準に準拠した算定・判断の方法及び解析Ⅱ住宅」標準住宅のプランを一部変更。2002年以前建築の家は24時間換気システムはないが、住宅に隙間がある想定とした。2003年以降建築の家は24時間換気システムがあり、第3種換気で室内に給気口がある想定とした。
●換気方法 機械換気のみで、窓開けは実施しないものとした。キッチンの換気扇は最大風量130[m^3/h]の換気能力があるとして、2002年以前建築の家はキッチンの換気扇を単独で運転した。2003年以降建築の家は24時間換気システムと併用して運転した。
■窓からの熱の流入出比率 算出条件【解析No:00033】(2021.7.1更新)
●使用ソフト:AE-Sim/Heat(建築の温熱環境シミュレーションプログラム)/(株)建築環境ソリューションズ ●気象データ:「拡張アメダス気象データ」2010年版 標準年/(一社)日本建築学会 ●住宅モデル:2階建て/延床面積 120.08㎡/開口部面積 32.2㎡(4~8地域)「平成25年省エネルギー基準に準拠した算定・判断の方法及び解説Ⅱ住宅」標準住戸のプラン ●躯体:平成28年省エネルギー基準レベル相当 ●窓種:アルミ(複層ガラスA8未満) ●環境条件: 冬:外気温:2.6℃、室温:20℃ 2月14日 5〜6時(日平均外気温最低日)、東京 夏:外気温:34.8℃、室温:27℃ 8月5日 14〜15時 (日平均外気温最大日)、東京
■体感温度 算出条件
住宅モデル:「住宅事業建築主の判断の基準におけるエネルギー消費量計算方法の解説」の計算モデル(LD) 使用ソフト:AE-Slim/Heat(建築の温熱環境シミュレーションプログラム)/株式会社 建築環境ソリューションズ 住宅断熱仕様:次世代省エネルギー基準適合レベル 外気温:0℃ 暖房設定温度:24℃
■冷暖房費 算出条件 算出条件【解析No:00062】
建築の温熱環境シミュレーションプログラム「AE-Sim/Heat」((株)建築環境ソリューションズ)を用いて算出した年間冷暖房負荷を「平成25年省エネルギー基準に準拠した算定・判断の方法及び解説Ⅱ住宅」((一財)建築環境・省エネルギー機構)に基づきエネルギー消費量、冷暖房費に換算。
●気象データ:「拡張アメダス気象データ」2000年版標準年/(一社)日本建築学会 ●計算地点:東京 ●住宅モデル:2階建て/延床面積120.08㎡/開口部面積32.2㎡(4∼8地域)「平成25年省エネルギー基準に準拠した算定・判断の方法及び解説Ⅱ住宅」標準住戸のプラン ●住宅の仕様:開口部※1アルミサッシ(単板)、開口部※2プラマードU(Low-E複層ガラス(断熱タイプ)ニュートラル) ●躯体:昭和55年省エネルギー基準適合レベル ●遮へい物:居室の8窓にレースカーテン、和室の窓に和障子を併用 アウターシェード使用時 居室の9窓にアウターシェード(ブラウン)を使用 ●想定生活者:4人家族 ●空調設定:暖房20℃ 冷房27℃(就寝時28℃)・60% ●空調運転方法:間歇運転 ●電気料金単価:31円/kWh(税込)((公社)全国家庭電気製品公正取引協議会 新電力料金目安単価)
※1【熱貫流率】仕様に応じた開口部の熱貫流率を使用【日射熱取得率】ガラス種別及び付属部材に応じた日射熱取得率を使用