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窓がポイント! 住まいのじょうずな換気方法

窓がポイント!住まいのじょうずな換気方法のメイン写真窓がポイント!住まいのじょうずな換気方法のメイン写真

「3密」を避けるために「換気」のポイントを知ろう。

新型コロナウイルス対策として、いま「換気」が注目されています。

新型コロナウイルス対策として、いま「換気」が注目されています。

政府は「3つの密(密閉・密集・密接)」を避け、密閉空間をつくらないよう、窓がある部屋では「2方向の窓を1回数分間程度、全開にしましょう。換気回数は毎時2回以上確保しましょう。」と呼びかけています。

政府は「3つの密(密閉・密集・密接)」を避け、密閉空間をつくらないよう、窓がある部屋では「2方向の窓を1回数分間程度、全開にしましょう。換気回数は毎時2回以上確保しましょう。」と呼びかけています。

どのような窓の開け方をすると効率よく換気ができるのか?

どのような窓の開け方をすると効率よく換気ができるのか?

YKK APでは住宅モデルを使用してシミュレーションを実施。
窓の開け方による換気の違いを可視化しました。

YKK APでは住宅モデルを使用してシミュレーションを実施。
窓の開け方による換気の違いを可視化しました。

※出典:首相官邸ホームページ(https://www.kantei.go.jp/jp/content/000062771.pdf

換気の基礎知識

換気の効率は「換気回数」=「部屋の空気が一定の時間に入れ替わる回数」で測る

閉めきった部屋では、空気中のウイルスや細菌、汚染物質などが部屋の中に留まり続け、増殖するリスクもあります。そのため部屋の中の空気と外の空気を、定期的に入れ換える必要があります。

2003年の改正建築基準法では、例えば住宅の場合「0.5回/h」の換気が義務付けられており、24時間換気システム等の機器により一定の換気が確保されています。また、もちろん時には窓を開けるなどして積極的に換気を行うことも大切です。

換気の効率は「換気回数」で測られ、「部屋の空気が一定の時間に入れ替わる回数」を表しています。1時間あたりの回数で表されることが多く、「0.5回/h」なら1時間で部屋の空気が半分ほど入れ替わることになり、「10回/h」なら、部屋の空気を1回入れ替えるのに6分程度の換気で済む計算になります。「換気回数」は、部屋の空気の入れ替わりのスピードを表す指標で、回数が多いほど短い時間で空気の入れ替えが可能となります。

効率的な窓の開け方

風の「入口」と「出口」をつくることが大切

ただ窓を開けただけでは十分な換気にならない場合もあります。効率的な換気のため、いくつかポイントを抑えておきましょう。

換気には風の「入口」と「出口」をつくることが大切です。窓を1カ所開けても換気効果はありますが、空気の淀みが解消されにくいことがあります。空気の流れをつくるため、部屋の中に複数の窓がある場合は二方向の壁の窓を開けましょう。特に対角配置の窓を開けると部屋の中を空気が循環しやすくなり、効果的に空気の入れ替えができます。

POINT

● 開ける窓は 1カ所より2カ所

● 二方向の窓を開ける

● 部屋の対角線で通風するとさらに効果的

窓1カ所開け:うまく風の流れができないの図解

窓1カ所:
うまく風の流れができない

同じ方向の窓2カ所開け:新鮮な空気が部屋を循環せず抜けてしまうの図解

同じ方向の窓2カ所:
新鮮な空気が部屋を循環せず抜けてしまう

二方向の窓2カ所:空気が部屋を循環するの図解

二方向の窓2カ所:
空気が部屋を循環する

二方向で対角の窓2カ所:部屋全体を空気が循環するの図解

二方向で対角の窓2カ所:
部屋全体を空気が循環する

2方向の窓を開けると換気効果は10倍に

窓の開け方による換気効果の違いをシミュレーションで見てみましょう。「窓1カ所だけ」と「窓2カ所」では空気の流れの違いは一目瞭然です。換気効率の数値も「窓1カ所=1.7回/h」「窓2カ所=16.6回/h」と約10倍もの差がつきました。窓1カ所の場合はキッチンの奥に空気の淀みが生じてしまい、空気が入れ替わるのに35分ほど要する計算です。対して窓2カ所では、4分弱でキッチンの奥まで空気が入れ替わっていることがわかります。

※シミュレーションの算出条件はこちら

風向きと換気の関係

正面からの風で換気しよう

自然の風の流れを利用することで、より効果的な換気が期待できます。

シミュレーションによると、開けた窓に対し風が正面から入ってくる場合に比べ、風が横から吹いてくる場合は、換気効果が半分以下となってしまいます。正面からの風なら35分ほどで部屋の空気が入れ替わりますが、横からの風の場合は1時間15分もかかってしまう結果となりました。

換気する窓は、風向きに対して正面の窓がベスト。窓の正面から風が入ってこない場合は少し長めに窓を開けておきましょう。

※シミュレーションの算出条件はこちら

POINT

● 風向きに対して正面の窓を開けると効果的

● 正面から風が入ってこない場合は少し長めに換気

さまざまな換気の工夫

扇風機なども上手に活かして空気の流れをつくる

窓がうまく対角で開けられない場合や、部屋の形状によっては、開けている窓から遠く奥まったところや部屋の隅まで窓からの空気の流れが届かず、空気が淀んでしまうこともあります。そうした場合でも、工夫をして換気効果を高めることは可能です。

窓が1カ所しか開けられない場合は、室内ドアや他の部屋の窓を開けることで、家全体で風の通り道をつくるよう努めましょう。

また、自然に風が起こりにくい場合には、サーキュレーターで空気を撹拌したり、扇風機を窓に向けて風を送ることで、淀みを解消しながら空気を外へ流すことも可能になります。

窓1カ所しか開けられない部屋:室内ドアを開けたり、扇風機を活用して空気の流れをつくることが可能にの図解

窓1カ所しか開けられない部屋:
室内ドアを開けたり、扇風機を活用して
空気の流れをつくることが可能に

高い位置に窓があると換気がよりスムーズ

風の入口を低い位置に、出口を高い位置にすると換気効果がより高まります。これは建物内では空気が上昇する性質があるためです。温度差による空気の浮力(重力)の差で生じることから「重力換気」と呼ばれています。

特に室温が外気温に比べて暖かい場合に起こりやすい現象です。夏の夜間などは、防犯上の心配がない場合は、高所窓を開けておくと効果的です。

またこれは別名「煙突効果」ともよばれ、縦方向に高さのある空間ほど換気量が多くなります。吹き抜けのある部屋では、ない場合に比べて倍以上の効果も期待できます。

※上記は室外が無風で、かつ高所窓の対面側の1階に窓や給気開口がある場合を想定した時です。室外を風が吹いている場合は通風換気の効果が断然大きくなるため重力換気の効果は相殺されます。

天窓や高所窓、吹き抜けがある家:空気が上昇する性質を活かして換気効果をアップの図解

天窓や高所窓、吹き抜けがある家:
空気が上昇する性質を活かして換気効果をアップ

機械換気

24時間換気システムは「常時ON」に

最近の住宅は高気密化が進んでいるため、昔に比べて自然な換気が起こりにくくなっているといえます。そのため、2003年の改正建築基準法以降、24時間換気システムなどの機械換気の設置が義務づけられています。

こうした機器は「常時電源ON」にしておく必要がありますが、点検などの際に電源を切ったまま忘れていた…ということのないよう注意する必要があります。電源の確認の仕方は、各メーカーのHP等をご覧ください。

関連リンク

窓の種類や窓の高低差などによっても換気効果は異なります。さまざまな換気や通風のヒントをご紹介しています。

YKK AP商品をお使いの方へ

YKK AP商品による換気方法・機能について

換気シミュレーション 解析モデル・計算条件

■住宅モデル 「平成25年省エネルギー基準に準拠した算定・判断の方法及び解析Ⅱ住宅」標準住宅のプランを一部変更。
■風条件 軒高さで風速1m/sのべき乗則。シミュレーション1は南風のみ。シミュレーション2は南風(左)と東風(右)を比較。
■換気方法 窓開けのみで機械換気は実施しないものとした。シミュレーション1では1面1窓のみ窓開け(左)と2面2窓のみ窓開け(右)を比較。シミュレーション2では左右とも1面1窓のみ窓開け。

※建物が風を受けると外壁周りの気流の流れが変わるため、建物内への風の流路は実際に風が吹いている方向とは異なる場合があります。