

シルエットと動きを楽しむヒンメリ

ヒンメリとは、
フィンランドの田園地方に古くから伝わる伝統装飾品。
もともとはライ麦の茎を使い、
翌年の豊作を祈ってつくられたものだといいます。
その美しい幾何学的な形や、
かすかな風でも回転して揺らぐさまは
日本に多い白い壁やレースの窓辺に映えて、
癒し効果を生み出してくれます。





大岡 真奈(おおおか まな)
幼少期からものづくりが大好きで、偶然手に取った北欧の雑誌でヒンメリを知り、その美しさに夢中に。雑誌やウェブサイトで紹介するだけでなく、ヒンメリの魅力をより多くの人に伝えたいという思いで、関東地方を中心にワークショップを開催している。
著書「北欧の光と影のモビール 幾何学模様の美しいヒンメリ」(河出書房新社)

- ・ストロー…5㎝×12本
- ・黒いレース糸または綿糸…適宜
- ・お好みでクリスタルビーズやウッドビーズなど
- ・ハサミ
- ・針(ストローより少し長いもの)
- ・定規
- ご注意
- ハサミ、針などを使う際には十分注意して行ってください。特に針の使用はお子様一人だけで行わないよう保護者の方のご配慮をお願いいたします。

針に糸を通し、ストローを3本通します。片方の糸が5㎝ほど残るところでストローを合せて三角形をつくり、固結びにします。

【Point】
ここで隙間なくキュッと固結びしておくことで、形が崩れにくくなります。


ストローを2本通し、三角形の下から針を通し、*の位置に糸をかけます。


“STEP2”でつくった新しい三角形の下から糸を通し、*の位置で糸を引き締めます。

【Point】
一つの作業ごとに糸を引き締めておくと糸が緩みにくくなります。


“STEP2”〜“STEP3”を繰り返し、三角形を5個つくります。最後にストローを1本通しておきます。


“STEP1”で残した5㎝の糸と、“STEP4”で通したストローの糸を合せて固結びにします。ここで8面体の半分ができあがります。


“STEP5”で固結びをしたところから一番近い三角形の1辺に針をくぐらせます。


針を出した三角形と向かいの三角形を内側に起こして合せ、2つの三角形の山の下に針を通します。


糸をキュッと引き締め、その頂点の上で糸を輪にして、頂点の下から針を通します。輪の中心から針を抜き、糸を引き締めます。

【Point】
ここでキュッと糸を引き締めると、一気に立体的に。


短い方の糸に針を通し、近くのストローに針のお尻の方を押し込んで糸を隠せば、8面体の出来上がり。

【Point】
糸の端を丁寧に処理すると仕上がりがきれい。糸がストローより長い場合はストローの端で切り揃えます。



- 【紙を貼り付けるアレンジ】
- 8面体の1面、もしくは2面に、お好みの折り紙やトレーシングペーパーなどを切り、細く切った両面テープで貼りつければ、印象がガラッと変わります。面が増えることで風の受け方が変わるので、動きも変わってきます。季節ごとに紙の色を変えるとおもしろさが増しますよ。