

透明なケースで育つ苔テラリウム

ケースの中で、その緑色の魅力を振りまくのは、苔。
お好みの色の砂や、何種類かの苔を組み合せてテラリウムに。
しっとりと息をしながら、だんだん石の上で育っていく
苔を見ていると、なんだか可愛らしく感じてしまいます。
大きなケースでも、小さなガラス瓶でも育てられます。
窓辺に置いてその息遣いをも、楽しんでみませんか?





大島 恵(おおしま めぐみ) 埼玉県、利根川近くの自然豊かな田舎で育つ。庭園管理や花き市場などの仕事ののち、埼玉県に盆栽・苔玉教室「みどり屋 和草(にこぐさ)」を開講。グリーンアドバイザー、インテリアコーディネーター、カラーコーディネーターとしても活躍中。
【ホームページ】
https://www.nicogusa.com/

- ・ホソバオキナゴケ、ヒノキゴケ、シノブゴケなど…適量
- ・つぶ砂利(ピンク)、軽石(白、茶)(お好みの砂でOK)…適量
- ・飾り用の石…お好みで
- ・ミニチュアフィギュア…お好みで
- ・はさみ
- ・ピンセット
- ・割り箸
- ・手袋
- ・霧吹き
- ・ガラスケース
- ご注意
- ハサミ、ペンチなどを使う際には十分注意して行ってください。お子さま一人だけで行わないよう保護者の方のご配慮をお願いいたします。

容器に砂をしき(高低差をつけてもOK)、霧吹きで水を吹いて、砂全体を湿らせます。


好みの場所に石をおきます。左右どちらかにおいてバランスをとるとよいでしょう。

【Point】
シノブコケはほふく性(はうように生育する)のため、はい易いように表面がボコボコ、ゴツゴツしている石が向いています。苔が傷むので石は砂の上に置きます。


コケの下の方の茶色の部分をカットします。


砂の上の石の近くに、ホソバオキナゴケをピンセットや箸を使って配置していきます。小さい石もお好みで置きましょう。

【Point】
ただ置くのではなく、苔が砂と密着するようにピンセットで苔の端をぎゅっと押さえ、植えつけます。ここでベースが出来上がり。


ベースができたら、背の高いアクセントになる苔(ヒノキゴケ、シノブゴケなど)の茶色い部分を切り、抜けないように刺し込みます。


苔や砂が湿る程度までもう一度霧吹きで水を吹きます。


容器についた水滴をティッシュなどで拭き取り、お好みでミニチュアフィギュアを入れ、容器の蓋を閉めます。



- 【お手入れのポイント】
- 背の高い苔の先が丸まってきたら乾燥のサインです。サインが出たら蓋を開けて、霧吹きで水をかけ、苔全体が湿る程度まで水をあげましょう。
水のあげすぎ(ケースの下に溜まるほど)は、カビの発生や苔が傷む原因になるので注意しましょう。