換気の目的
室内の空気は、部屋の中にいる人や各種機器からの熱や蒸気などによって、次第に新鮮さを失っていきます。
新鮮さを失った室内空気と、新鮮な外気を交換することで、室内を快適に保つことが換気の目的です。
換気方法の種類
自然換気
自然の風を利用して行う「風力換気」や温度差による室内空気の上昇を利用した「重力換気」があります。窓などの開口部によって行います。
機械換気
送風機、または排風機を用いる強制的な換気です。
機械設備によって行います。
「自然換気」がもたらすメリット
機械を使わずに換気を行う自然換気は、電力の使用を抑えながら、室内の快適性を保つことができます。
- 機械換気の使用を抑える
- 自然換気により室内環境を維持して空調機使用を抑えます。
- 外気の温度が室内よりも低いときは外気を取り入れることで機械を使用せずに室温上昇を抑えます。
- 室内環境の維持
- 外気を取り入れることで室内環境を維持します。
- 生産性の向上
- 外気を多く取り入れることで作業効率が向上します。
- 涼感を得る
- 適度な風を室内に通すことで涼感が得られます。
建物全体で行う換気
建物の周辺に流れる風や建物内の温度差により上部へ流れる気流といった自然エネルギーを活用して、建物全体での効率の良い換気を行います。
建物内に風の通る道をつくりだすことで、快適な室内環境を維持し、中間期の冷房負荷を抑えます。
このように自然エネルギーを使用して、省エネと室内空間の快適性向上を実現します。
建物上部に設置した各種センサーと連動しているバランスウェイにより建物全体の換気を行います。
各種センサーによる制御
バランス
ウェイ
バランスウェイ
自然の風力による
風力換気
風下での
誘引排気
自然の風を給気
温度差による
重力換気
教室
教室
教室
教室
廊下
廊下
廊下
廊下
風力換気:建物に風が当たる際に生じる風上側と風下側での圧力差を利用した換気方式