自然換気窓/EXIMA 31 バランスウェイ

Balance Way

 

 

●性能表示は、JIS規格(JIS A 4702およびJIS A 4706)に準拠しています。
各性能は窓種や寸法、使用するガラスなどの条件によって異なります。

自然換気とは

換気の目的

室内の空気は、部屋の中にいる人や各種機器からの熱や蒸気などによって、次第に新鮮さを失っていきます。
新鮮さを失った室内空気と、新鮮な外気を交換することで、室内を快適に保つことが換気の目的です。

換気方法の種類

自然換気

自然の風を利用して行う「風力換気」や温度差による室内空気の上昇を利用した「重力換気」があります。窓などの開口部によって行います。

機械換気

送風機、または排風機を用いる強制的な換気です。
機械設備によって行います。

「自然換気」がもたらすメリット

機械を使わずに換気を行う自然換気は、電力の使用を抑えながら、室内の快適性を保つことができます。

省エネ・節電

機械換気の使用を抑える
自然換気により室内環境を維持して空調機使用を抑えます。
外気の温度が室内よりも低いときは外気を取り入れることで機械を使用せずに室温上昇を抑えます。

室内快適性の維持

室内環境の維持
外気を取り入れることで室内環境を維持します。
生産性の向上
外気を多く取り入れることで作業効率が向上します。
涼感を得る
適度な風を室内に通すことで涼感が得られます。

建物全体で行う換気

建物の周辺に流れる風や建物内の温度差により上部へ流れる気流といった自然エネルギーを活用して、建物全体での効率の良い換気を行います。
建物内に風の通る道をつくりだすことで、快適な室内環境を維持し、中間期の冷房負荷を抑えます。
このように自然エネルギーを使用して、省エネと室内空間の快適性向上を実現します。

建物上部に設置した各種センサーと連動しているバランスウェイにより建物全体の換気を行います。

各種センサーによる制御

バランス
ウェイ

バランスウェイ

自然の風力による
風力換気

風下での
誘引排気

自然の風を給気

温度差による
重力換気

教室

教室

教室

教室

廊下

廊下

廊下

廊下

重力換気(温度差換気):室内で暖められた空気が温度差による密度の差から、上部へと流れる気流を利用する換気方式
風力換気:建物に風が当たる際に生じる風上側と風下側での圧力差を利用した換気方式

 

バランスウェイとは

バランスウェイで建物全体を自然換気

建物全体での換気をするために、建物の上部に設置し使用するのが「バランスウェイ」です。 風の強さにあわせて障子が自然に可動し、逆風の吹込みを抑えることで風の通り道をつくり、建物全体での効率の良い換気を実現いたします。

【バランスウェイ内観】

すっきりした内観意匠
おもりのない中心吊りで障子
自体がバランスをとります。

シンプルな部材構成
内観の意匠に配慮して部材の構成をシンプルにしています。

動画を見るこちらの動画は、シチュエーション毎の動きがご覧いただけます。

使用の流れ

  • 仕様の流れ あさ
  • 仕様の流れ 日中
  • 仕様の流れ 夕方

バランスウェイのしくみ

建物の上部に設置

建物の室内外の温度差による自然エネルギーを活用するため、バランスウェイは主に建物上部に設置します。

建物の上部に設置

無風のときは重力換気により排出

障子は開放状態(45°)を保持します。室内で暖められた空気は重力換気により排出されます。

無風のときは重力換気により排出

内部

外部

順風のときは効率的に排出

障子は開放状態(45°)を保持します。室内で暖められた空気は外部の風に引っ張られ効率的に排出されます。

順風のときは効率的に排出

内部

外部

誘引換気

順風

逆風のときは吹込みを抑制

障子は風を受け、閉じる方向へ可動します。これにより室内で暖められた空気が室内へ吹込むことを抑制します。

逆風のときは吹込みを抑制

内部

外部

吹込み抑制

逆風

 

バランスウェイが実現する4つのポイント

建物特性を利用した効率的な換気

  • 温度差による「重力換気」

    バランスウェイを建物上部に設置することで暖められた空気を排出。建物全体の換気を効率的に行います。

  • 自然の風力による「風力換気」

    風が吹いている際、風上側では障子が閉まり風の吹込みを抑制します。風下側は風に引っ張られて障子が開き排出が促されます(誘引換気)。

  • 温度差による「重力換気」

    重力換気

    外部

    外部

    内部
    (吹抜け)

    ※給気口が必要です。

  • 自然の風力による「風力換気」

    風力換気

    バランスウェイを対面に設置すれば、反対からの風向きにも有効

    逆風

    吹込み抑制

    順風

    誘引換気

    外部

    外部

    内部
    (吹抜け)

    ※給気口が必要です。

  • 連段窓対応でより効率的に

    連窓、段窓に対応し、限られたスペースで建物全体の排気を担う窓として必要な換気量をしっかりと確保します。

  • 自然の風力による「風力換気」

導入のポイント

空間の連続性を活かせる建物に最適

「バランスウェイ」は重力換気を利用する自然換気窓です。各部屋~廊下~階段室までの仕切りがないような、空間が連続した建物で効率的に換気できます。

空間の連続性を活かせる建物に最適

スイッチ操作とセンサー感知で簡単便利

簡単なスイッチ操作で制御

下記のような方法で開放・閉鎖を行います。

  • ご使用方法

    開放時
    操作切替ボタン操作で「自動」に切替。 (障子が開き、各種センサーとの連動制御を開始します)
    閉鎖時
    操作切替ボタン操作で「手元」に切替後、 「閉」ボタン操作
    (障子が閉じ、各種センサーとの連動制御を終了します)
    ※閉ボタンはメンテナンス時等に使用します。
  • 簡単なスイッチ操作で制御

    障子の開閉

    ボタン操作で自動(センサー制御)と手元(手動制御)へ操作切替を行えます。

    自動/手元の切替

    手動制御時は障子開放・障子閉鎖の状態をボタンで操作します。

  • 降雨センサー・風力センサーによる感知

    降雨時、強風時にはセンサーが感知して、自動で障子を閉鎖します。雨、風がおさまると再び障子を開放します。

  • 降雨センサー・風力センサーによる感知

    降雨センサー

  • 降雨センサー・風力センサーによる感知

    風速センサー
    MCタイプ

  • 降雨センサー・風力センサーによる感知

    風速センサー
    PCタイプ
    ※建物高さ5階まで

導入のポイント

専門技術者がいなくてもOK

「バランスウェイ」の操作は簡単で、手間がかかりませんので、専門技術者がいなくても運用していくことが可能です。

専門技術者がいなくてもOK

停電時にも自然換気が可能

ハンドル操作で窓を開閉

バランスウェイは通常、使用開始時にスイッチ操作(電動)で窓を開き、その後は自然エネルギーを活用し換気を行い、使用終了時にはスイッチ操作(電動)で閉じます。万一、災害時等に電力供給が停止した際には、ハンドル操作(手動)で窓を開閉することができますので、通常時と変わらず自然換気を行うことができます。

停電時にも自然換気が可能

通常時

スイッチ操作による
開閉操作

停電時

ハンドル操作による
開閉操作

学校施設への導入

電力供給がストップしても使用し続けられます

台風や洪水、土砂崩れ、地震、津波、竜巻等、日本はさまざまな災害に見舞われるリスクがあります。これらの災害の際に避難場所として利用されるのが学校等の建物です。バランスウェイは災害の際に避難場所の電力供給がストップしても、ハンドル操作(手動)により窓を開閉することが可能です。

電力供給がストップしても使用し続けられます

閉じている時の省エネ・快適性にも配慮

中間空気層12mm複層ガラス対応

熱負荷軽減に効果的な空気層12mm複層ガラスにも対応可能なガラス溝幅をご用意しております。断熱性の高いA12複層ガラスに対応することで、窓が閉じている時の快適性にも配慮しています。

  • 中間空気層12mm複層ガラス対応

    中間空気層12mm

    中間空気層12mm複層ガラスイメージ

  • 中間空気層12mm複層ガラス対応

    障子閉鎖時イメージ

中間空気層12mm複層ガラス

中間空気層12mm

縦断面

横断面

導入のポイント

1年を通しての省エネ実現

「バランスウェイ」を中間空気層12mm複層ガラス対応とすることで、換気を行わないときの省エネにも貢献します。春秋は自然換気、夏冬は中間空気層12mm複層ガラスにより年間を通しての省エネに貢献します。

1年を通しての省エネ実現

学校施設への導入

学校のゼロエネ化実現のために

学校施設は他の用途の施設よりエネルギーの消費が小さい建築物であること等から、良好な教育環境の確保を図りつつ、ゼロエネルギー化への取り組みを積極的に行う意義のある建築物の1つとして捉えられています。バランスウェイを中間空気層12mm複層ガラス対応とすることで換気を行わないときの省エネにも貢献します。

学校のゼロエネ化実現のために

 

バランスウェイ使用例

学校校舎への設置

空間の連続性を活かして建物全体で換気を行います。

バランスウェイ

バランスウェイ

学校校舎への設置

体育館・講堂への設置

大空間で下部から風を入れ、上部から排気する換気を行います。

バランスウェイ

バランスウェイ

体育館・講堂への設置

事務所・オフィスへの設置

建物の高低差により、吹抜部を活かして換気を行います。

バランスウェイ

バランスウェイ

バランスウェイ

給気タイプもご用意しています。

事務所・オフィスへの設置

環境教育の教材として活用できます

学校施設へ環境にやさしい技術や工夫を取り入れ、「環境教育」の教材として活用することが広がっています。バランスウェイは、児童・生徒がその仕組みや効果を体感することができる、身近な教材としての利用が期待できます。

環境教育の教材として活用できます環境教育の教材として活用できます

 

開閉制御システム

バランスウェイ マルチシステムはバランスウェイを複数箇所に設置する物件に適した構成です

構成イメージ

一箇所設置

一箇所設置

複数箇所設置

複数箇所設置

配線系統図

配線系統図
  記号 線種 備考
電源線 A 1φ2W AC100V 700VA
(自然換気制御盤電源)
接地線含む
B 1φ2W AC100V 250VA/1台 (電動駆動制御装置電源) 接地線含む
信号線 C EM-KPEE-S 0.75mm2-3p (自然換気制御盤から電動駆動制御装置の間) 内2pは予備
D EM-KPEE 0.75mm2-5p (自然換気制御盤から操作スイッチの間)
 
E EM-ECTF 0.75mm2-3c (MAX 100m) (自然換気制御盤から降雨センサーの間)  
F EM-CEE/F-S 1.25mm2-2c (MAX 100m) (自然換気制御盤から風速センサーの間)  
記号 内容 仕様 備考
電動駆動制御装置を示す   Ω:終端抵抗
操作スイッチ 2連セーリスボックス  
ジョイントボックス又は防雨入線カバー    
※物件の条件により検討が必要となります。実施にあたりましては、弊社営業窓口までお問い合わせください。

バランスウェイ ライトシステムはバランスウェイの設置箇所が限られる物件に適した構成です

構成イメージ

一箇所設置

一箇所設置

複数箇所設置

複数箇所設置

配線系統図

配線系統図
  記号 線種 備考
電源線 A 1φ2W AC100V 250VA/1台
(電動駆動制御装置電源) 設置線含む
B 1φ2W AC100V 5VA    
信号線 C 電源線 EM-EEF 1.6 -3C (電動駆動制御装置~電源盤) 設置線含む (AC100V)
D 制御線 EM-ECTF 1.25 sq -2C (電動駆動制御装置~風速センサー受信機) 最大30m(DC24V)
E 制御線 EM-ECTF 1.25 sq -2C (風速センサー~風速センサー受信機) 最大50m (アナログ値)
F 制御線 EM-KPEE 0.75 sq -6P (電動駆動制御装置~操作スイッチ) 最大100m (DC24V)
G 制御線 EM-ECTF 1.25 sq -3C (電動駆動制御装置~降雨センサー) オプション(最大100m DC24V)
記号 内容 仕様 備考
電動駆動制御装置を示す   Ω:終端抵抗
操作スイッチ 2連セーリスボックス  
ジョイントボックス又は防雨入線カバー    
※物件の条件により検討が必要となります。実施にあたりましては、弊社営業窓口までお問い合わせください。

 

商品仕様

●性能表示は、JIS規格(JIS A 4702およびJIS A 4706)に準拠しています。
各性能は窓種や寸法、使用するガラスなどの条件によって異なります。

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