換気の目的
室内の空気は、部屋の中にいる人や各種機器からの熱や蒸気などによって、次第に新鮮さを失っていきます。
新鮮さを失った室内空気と、新鮮な外気を交換することで、室内を快適に保つことが換気の目的です。





換気方法の種類
自然換気
自然の風を利用して行う「風力換気」や温度差による室内空気の上昇を利用した「重力換気」があります。窓などの開口部によって行います。
機械換気
送風機、または排風機を用いる強制的な換気です。
機械設備によって行います。
「自然換気」がもたらすメリット
機械を使わずに換気を行う自然換気は、電力の使用を抑えながら、室内の快適性を保つことができます。
- 機械換気の使用を抑える
- 自然換気により室内環境を維持して空調機使用を抑えます。
- 外気の温度が室内よりも低いときは外気を取り入れることで機械を使用せずに室温上昇を抑えます。
- 室内環境の維持
- 外気を取り入れることで室内環境を維持します。
- 生産性の向上
- 外気を多く取り入れることで作業効率が向上します。
- 涼感を得る
- 適度な風を室内に通すことで涼感が得られます。
自然換気に最適な季節
平均気温が15~25°Cの時期を自然換気にふさわしい期間とした場合、 中間期(春、秋)の室外温度と室内温度の関係がポイントとなります。

自然換気を促す設置方向
換気は空気の入口と出口を設けると効率的ですが、 自然換気に最適な時期の主な風向きを考慮し設置することで、より高い効果が期待されます。

突風への配慮
自然換気を計画する際には、必要な換気量を得るだけでなく、突発的な強風などに配慮する必要があります。
風速について
室外では2日に1回以上の頻度で最大風速5m/s以上の風が吹いていますが、室内では1.0m/s以下の風速が快適な状態といわれています。
1年間の最大風速記録
(2016年4月1日~2017年3月31日の観測データ)
