GX ZEH (グリーントランスフォーメーション・ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)
GX ZEHとは、 2027年4月から始まる、これまでのZEH (ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)よりもさらに高水準な省エネルギー住宅の新しい基準になります。
断熱性能を強化し、再生可能エネルギーの導入を必須として、さらに蓄電池とエネルギーマネジメントシステムの導入も義務付けることで、家庭で使用するエネルギーを大幅に削減し、年間の一次エネルギー消費量の収支を実質ゼロ以下(マイナスも含む)にすることを目指します。
こちらではGX ZEHについて、基本的な情報から省エネ基準引き上げの方向性、GX志向型住宅などについてご紹介します。
省エネ基準 引き上げの方向性
2020年にカーボンニュートラル宣言が提示されて以降、住宅における各性能水準の見直しが急速に進んでいます。
2022年には約23年ぶりに断熱等性能等級に上位等級が新設され、 2025年に断熱等級4が適合義務化となりました。
さらに2030年にはZEH基準相当の断熱等級5の適合義務化が予定されており、上位等級であった断熱等級5が早くも最低ラインとなることが予測されます。
また、一次エネルギー消費量等級にも2025年12月に上位等級7・8が新設されました。
断熱等性能等級 政策の流れ
一次 エネルギー消費量等級

GX志向型住宅について
2025年、「子育てグリーン住宅支援事業」の新築補助金政策において、「GX志向型住宅」という定義が登場しました。「GX志向型住宅」では従来のZEH基準を大きく上回る性能が定義されており、特に断熱等性能等級は“断熱等級6”以上が条件となっています。
2025年11月、2026年度の補助金対象になることも公表され、政府の掲げる2050年カーボンニュートラル社会の実現に向け、住宅分野における脱炭素化を強く後押しする考え方として今後も注目されます。
GX ZEHとは(2027年4月認証開始)
GX ZEHシリーズとは、「外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギー等を導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」を指します。
参照:経済産業省「GX ZEH・GX ZEH-M 定義」
GX ZEHの定義(設備要件含む)
戸建住宅のGX ZEHシリーズの定義は以下の通りです。
| 要件 (戸建住宅の場合) |
省エネ | 再エネ(創エネ) | 設備要件 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 断熱等 性能等級 |
1次エネルギー 消費量の削減率 (省エネのみ) |
再生可能 エネルギー導入 (太陽光発電など) |
省エネと 再エネ合計の エネルギー 消費量削減率 |
高度エネルギー マネジメント導入 (HEMSなど) |
定置用蓄電池 | ||
| GX ZEH+ | 年間の一次エネルギー消費量の収支が15%以上マイナスになる住宅(エネルギーを創り出す家) | 等級6 | 35%以上 | 必須 | 115%以上 | 必須 | 必須 |
| GX ZEH | 年間の一次エネルギー消費量の収支が正味ゼロまたはマイナスになる住宅 | 必須 | 100%以上 115%未満 |
必須 | 必須 | ||
| Nearly GX ZEH |
年間の一次エネルギー消費量の収支をゼロに近づける水準まで性能を高めた住宅 | 必須 | 75%以上 100%未満 |
必須 | 必須 | ||
| GX ZEH Oriented |
都市部狭小地 ※1 多雪地域 ※2 限定 |
— | — | 必須 | — | ||
※1 都市部狭小地・・・北側斜線制限の対象となる用途地域等(第一種及び第二種低層住居専用地域、第一種及び第二種中高層住居専用地域、田園住居地域並びに地方自治体の条例において北側斜線規制が定められている地域)であって、敷地面積が85㎡未満である土地。ただし、住宅が平屋建ての場合は除く。
※2 多雪地域・・・建築基準法で規定する垂直積雪量が100cm以上に該当する地域。
参考情報
GX ZEH関連コンテンツ
WEB カタログ

断熱等級5・6・7それぞれのおすすめ
2025年省エネ基準適合義務化に向け推奨される断熱性能等級5・6・7について、その社会的背景と温度が体に及ぼす影響や、開口部・断熱材仕様一覧をご紹介した冊子です。
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樹脂窓シリーズカタログ改訂版です。樹脂窓提案ツールとして引き続きご活用ください。東京大学、前教授の断熱等級の最適化に関するインタビュー記事を掲載しています。
各商品の詳細内容については、各シリーズの商品カタログにてご確認ください。