近代以降、工業化により窓は規格化され、大量生産、高性能・高機能化が進むなか、構造から独立した開放的な開口部や超高層カーテンウォールの普及、住職環境の向上が見られる一方、以前の職人仕事でつくられていた窓が持つ自由で複雑な形状の窓ではなく、射出や押出成型による直線形状の窓が一般的な建築空間の境界面を多く形づくっています。YKK APは、3Dプリンティング技術の活用で、素材、構造、機能、デザイン等、窓はより自由になると考えます。将来、誰もが理想の窓辺をデザインできたら、あなたはどんな窓をデザインしますか?今回、建築家の方々に、それぞれのガウディ観や、未来の窓・開口部についてお聞きしました。
建築家。1954年生まれ。1964年東京オリンピック時に見た丹下健三の代々木屋内競技場に衝撃を受け、幼少期より建築家を目指す。大学では、原広司、内田祥哉に師事。大学院時代に、アフリカのサハラ砂漠を横断し、集落の調査を行い、集落の美と力にめざめる。コロンビア大学客員研究員を経て、1990年、隈研吾建築都市設計事務所を設立。これまで20か国を超す国々で建築を設計し、国内外で様々な賞を受けている。東京大学教授を経て、現在、東京大学特別教授・名誉教授。
建築家。1971年生まれ。東京大学工学部卒業後、2000年藤本壮介建築設計事務所を設立。2014年フランス・モンペリエ国際設計競技最優秀賞、2015、2017、2018年にもヨーロッパ各国の国際設計競技にて最優秀賞を受賞。2019年津田塾大学小平キャンパスマスタープラン策定業務のマスターアーキテクトに選定、2021年大分空港海上アクセス旅客ターミナル建設工事基本・実施設計業務最優秀者に選定。2025 日本国際博覧会の協会事務局会場デザインプロデューサーに就任している。
1991年設立の建築、インテリア、公共スペース、インスタレーションなど複数分野のデザインを手掛けるマルチリンガルオフィス、クライン ダイサム アーキテクツ(KDa)共同主宰。 2人によって考案された「PechaKucha」は、デザイナーやクリエイターらが互いに創造性を共有するプレゼンテーションの場として世界各国に広がり、現在では約1,200の都市で開催される世界的なイベントへと成長している。 代表作に、代官山 T-SITE/蔦屋書店 (2011) や、GINZA PLACE(2016)、Open House(バンコク, 2017)など。
アーキテクト・メタアーキテクト1988年生まれ。 芝浦工業大学工学部建築学科を卒業後、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科X-DESIGN領域にてデジタルファブリケーションを専攻。2017年にデジタルテクノロジーによって「建築の民主化」を目指す建築テック系スタートアップVUILD株式会社を創業。 主な受賞歴:SDレビュー入選(2018)、SDレビュー入選(2019)、Under 35 Architects exhibition Gold Medal賞(2019)、2020年〈まれびとの家〉でグッドデザイン金賞。
建築家。1983年生まれ。京都大学工学部卒業後、東京大学大学院修士課程修了。2008年より大西麻貴+百田有希 / o+h共同主宰。主な受賞歴: SDレビュー鹿島賞(2007)、新建築賞(2012)、SDレビュー朝倉賞(2012)、グッドデザイン賞 ベスト100受賞(2017)、日本建築設計学会賞大賞(2018)、JIA新人賞(2018)、日本建築学会作品選奨・新人賞(2019)。2016年より京都大学非常勤講師、2017年より横浜国立大学大学院YGSA客員准教授。