応募者様コメント

第一種低層住居専用地域、宅地造成規制区域等の厳しい建築制限の中で、街のランドマークとなるようなヨーロッパの神殿を連想させる、角地を最大限活かした建物を計画しました。閑静な住宅街における、近隣家屋への視線に配慮した窓を設けない外観構成。ノイズとなる部分を極限まで消去・見せない工夫をしています。デザイン色は白、シルバー（グレー含む）を基調色、樹木のグリーンをアクセント色とした配色とし、賃貸住宅でありながら1戸建であるような住み方提案を行った物件です。

審査委員コメント

不整形な敷地形状を生かした蛇行するヴォリュームと空地のとり方が、画一的になりがちな集合住宅とは正反対に、角地という立地において効果的なランドスケープを形成している点がなにより素晴らしい作品。また、白と打放しコンクリートの淡いグレーでつくられた建築に対して、エクステリア建材の選択が、シンプルでモダンな形状、明るいシルバー系の色に統一する、といった一貫性が、グリーンとの相性もあいまって、とても好感度の高い雰囲気を実現している。この集合住宅が、街並みにポジティブに寄与している点が非常に素晴らしい。