日差しをさえぎるものがないと、太陽の熱が壁や窓ガラスをあたため、さらにその熱は部屋の中にも伝わるため、結果的に部屋の温度が高くなります。
緑のカーテンは、室内に入る夏の日差しを遮って室温の上昇を抑えたり、植物の間を通り抜ける風が冷やされることで室内温度を下げるため、エアコンの使用を抑える節電、
省エネ効果が期待できると年々注目されています。
「緑のカーテン」と言えば「ゴーヤー」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
ゴーヤーは暑ければ暑いほどよく育ち、病気にも強いため、
初心者向きで一番人気の植物です。収穫して食べる楽しみもあります。
同様に、花を観賞して楽しむ「アサガオ」も育てやすい植物だといわれています。
沖縄料理でも有名ゴーヤー。
ゴーヤーは草勢が強く、乾燥にも強いので、
「緑のカーテン」に適した植物です。
果実は苦みを含み、ビタミンCが豊富。
夏バテ対策にも有効です!
夏の強い日ざしを受けて育つアサガオは、
日当たりと風とおしのよい場所を好み、
生育旺盛で育てやすいので、初心者向き。
開花時期には花の可憐さを楽しめるのも
嬉しいポイントですね。
夏が旬の野菜であるキュウリ。
緑のカーテンとしての効果に加え、一番の楽しみ
は、収穫。毎日のように新鮮なみずみずしい
キュウリを味わえます。7・8月に枯れは
じめますので、ゴーヤーやヘチマとあわせて
楽しむのがオススメ。
ヘチマは実を化粧水やスポンジに活用することで
知られていますが、葉っぱの数が多く、
大きいので日よけづくりに最適。
日光を遮りたい場合は、断然、ヘチマが
オススメです。
漬物で知られるハヤトウリの収穫時期は10月から。
霜が降りるまで長く楽しめるカーテンとして
重宝します。
厳しい残暑対策にもピッタリ。
白く小さな花を咲かせたあとは、直径
3cmほどの紙風船のような袋状の実がなります。
その繊細な見た目が涼しげで、風船の中に
できた種の収穫も楽しめます。
種の場合は、植える前日に、種を一晩水に浸してあげたり、種と水をペットボトルに入れて振っておくと目が出る時期が揃いやすくなります。
たくさん芽が出た場合は、少し大きくなるのを待って間引きをします。
間引きとは、2つ目が出たうちの丈夫そうな芽を残して弱そうな芽をハサミでカットします。
大きく育てるには「間引き」作業が重要です。
ツルが伸びてきたら、ネットに巻き付けます。大きく育ってくると花や実がつきます。緑のカーテンの涼しさと美しさ、楽しさが味わえます。
秋になって緑のカーテンが枯れてしまったら、種を収穫して来年まで大事に保管します。ツルは、ネットから外しておきましょう。
情報提供:NPO法人緑のカーテン応援団
緑のカーテンをつくるコツは、水と肥料を欠かせないことはもちろんですが、窓を覆えるようにきちんとネットを張ることです。
窓だけを覆うのではなく、窓の前の地面も覆うように斜めに張れれば影の面積が増えてより効果的な緑のカーテンになります。
ただし、屋根上(屋上)まで植物を這わせるのは注意が必要。
建物の壁面に直接植物を這わせると、壁面の水分量が増すため、壁などの劣化が進む恐れがあります。
また、シーズンが終わり、植物が枯れた後の片付けも大変になります。
上記は2015年夏時点の情報です。