データで知るかしこい対策

防犯配慮の家

  • 窓/窓まわり
  • 玄関/勝手口
  • 安全/安心
  • 門扉/フェンス
  • 防犯/プライバシー

いつ? どこから? どうやって?

ご自分の家の防犯上の弱点をご存じですか?
侵入盗の手口や狙われやすい家には、いくつかの特徴があります。
住まいの安心を脅かす侵入盗の防犯対策として、まずその具体的な手口をしっかりと知ることが大切です。
実際の犯罪傾向のデータから見えてくる、心構えや対策をご紹介します。

※住宅侵入盗:留守の時に侵入する「空き巣」、深夜寝静まった時を狙って侵入する「忍び込み」、昼間スキを狙って侵入する「居空き」の手口をいいます。

1. 近年の侵入盗犯罪の傾向を知ろう

増加傾向に転じています

住宅などの建物に侵入し、金品を盗む「侵入窃盗」や
凶器等を示すなどして、家人を脅して金品を強奪する「侵入強盗」の件数は
平成の後半から令和に入るまで減少傾向にありましたが、いままた増加傾向に。
中でも戸建住宅がかなりの割合を占めています。

侵入窃盗 認知件数

出典:警察庁「令和5年の刑法犯に関する統計資料」

侵入強盗 認知件数

出典:警察庁「令和5年の刑法犯に関する統計資料」

家に居ても注意が必要

侵入窃盗手口別認知件数は、留守の時に侵入する「空き巣」がもっとも多いのですが、深夜居住者が寝静まった時を狙って侵入する「忍び込み」や昼間に居住者がいる中、隙を狙って侵入する「居空き」も多く、家に居ても注意が必要です。

総数44,228件
出典:警察庁「令和5年の刑法犯に関する統計資料」

2. 侵入盗犯の行動パターンを知ろう


行動パターン1
───────
侵入盗犯は、まず留守を確かめる

侵入盗犯は、まず目的の家が留守かどうかを確認します。
インターホンを鳴らしてみたり、家の中に人の動きがないか、カーテンのしまり具合、たまった郵便物など、外から見える家の様子も留守確認の手段となっています。

簡単な対策は…?
◎郵便受けに新聞や手紙が溜まるのを避けるため、旅行などで留守にする場合は新聞などを止める
◎防犯設備機器等(防犯カメラシステム、センサー付きライト、カメラ付きインターフォン等)を活用する
◎日頃から近所の人との関係性を深める

※注:この対策で完全に窃盗・強盗を防ぐことはできません。

どうやって留守を見抜くか?(戸建ての場合) インターホンで呼んでみる45.7% 人の動きがないかしばらく見張る20% 電話をかけてみる5.7% 窓ガラスに石などを投げてみる5.7% 居室のカーテンのしまり具合5.7% 郵便受けの新聞や手紙のたまり具合5.7% その他11.5% 出典:(財)都市防犯研究センターJUSRIリポート


行動パターン2
───────
侵入盗犯は、窓から入る

侵入経路はというと、戸建て住宅の約60%が窓から。
その中で最も多いのが直接庭に出入りできる「1階居室の窓」からの侵入です。
侵入口は次に表出入口、その他出入口の順で多く、
窓以外でも玄関ドアなど開口部に関して、注意が必要です。
2階建て以上の戸建て住宅の90%が1階から侵入されているという報告もあります。

簡単な対策は…?
◎在宅中も出入口や窓には確実に施錠をする習慣を身につける
◎必ず補助錠も施錠する
◎2階などからの侵入に備え、足がかりになるものを置かないようにする

※注:この対策で完全に窃盗・強盗を防ぐことはできません。

 どこから侵入するのか?(戸建ての場合)〈1階〉 窓55.2% 表出入口20.2% その他出入口14.8% その他・不明9.8% 出典:住まいる防犯110番(警察庁)「侵入窃盗の侵入口(令和5年)」


行動パターン3
───────
侵入盗犯は、5分であきらめる

侵入に時間がかかればかかるほど、用心深い侵入盗犯は犯行をあきらめます。
侵入をあきらめる時間で、最も多いのが2~5分。
つまり5分以上要すると、侵入をあきらめる確率が高いのです。

簡単な対策は…?
◎侵入盗犯がじっくり侵入に時間をかけられないよう、窓やドア周辺の見通しをよくしておく

※注:この対策で完全に窃盗・強盗を防ぐことはできません。

 侵入をあきらめる時間 5分以内68.5% 5〜10分22.9% 10分以上8.6% 出典:(財)都市防犯研究センターJUSRIリポート

3. 侵入手口を知り、防犯対策を考えよう

侵入盗犯の手口はさまざまありますが、いくつかのパターンが見られます。
侵入手口別に対策を見ていきましょう。

侵入手口のデータ出典:住まいる防犯110番「みんなで侵入犯罪に強いまちづくり・住まいづくり」

≪侵入手口第1位≫
カギの締め忘れを狙われる - 46.3%

家事に時間をとられ玄関や窓にカギをかけていないスキに侵入される例も多いようです。
朝のゴミ出しなど、ちょっとした留守も要注意。

対策:確実な施錠を心がける

防犯の基本は何といっても
カギをきちんとかけること!

窓には確実に施錠をする習慣を身につけましょう。
ただクレセントをかけるだけではなく、
「クレセントロック」や「補助錠」も必ず施錠しましょう。

戸先錠の窓

施錠しやすさで選ぶなら「戸先錠」の窓がおすすめです。窓を閉めると同時にカギもかかるため、戸締りの手間が少なくて済みます。※必ず補助錠も施錠しましょう。

対応商品

≪侵入手口第2位≫
ガラス破りで入られる - 35.8%

カギが閉まっていても、ガラスの一部を破り、そこから手を差し入れてクレセントを回して解錠してしまう。
この手口がとても多いようです。

対策:ガラス破りに強い窓にする。

2ロック

クレセント(クレセントロックもちゃんと掛けましょう)と補助錠により2カ所をロックすることで、容易に開けられないように。

対応商品

割られても貫通しにくいガラス

ガラスの間に強度と柔軟性に優れた中間膜を挟んだ合わせガラス。

対応商品

シャッター・雨戸・面格子

視覚的な抑止力としても効果あり。こじ開けや打ち破りに強い防犯配慮商品もあります。

対応商品

二重窓

内窓を取りつけて二重窓に。侵入に時間がかるのはもちろん、侵入をためらわせる効果も期待できます

対応商品

ボタン錠付のクレセント

ガラスが破られたとしても、ボタン錠が付いたクレセントなら解錠が困難です。
2つのボタンを何回か押すことで解錠できる仕組みで、各ボタンを「何回押せば解錠するか」を自由に設定できます。

※対応商品・窓種は下記のリンク先からご確認ください。

対応商品

ノブ取り外し式のクレセント

ふだん開け閉めの少ない窓や、長期間家を空ける時にはクレセントノブを外してしまえば安心。

※対応商品・窓種は下記のリンク先からご確認ください。

対応商品

≪侵入手口第3位≫
ドアその他の錠を破れられる - 4.8%

特殊工具をカギ穴に入れて錠を短時間で開ける「ピッキング」、ドアと壁の間にバールなどを押し込み無理矢理カギを破壊する「こじ破り」、
採光部のガラスを割って手を差し入れてカギを開けてしまう「サムターン回し」などが代表的な手口です。

対策:錠破りに強いドアにする。

2ロックや多点締り

ドアや引戸の防犯の基本です。

ピッキングに強い錠

ディンプルキーなど優れた耐ピッキング性能を持つ錠があります。

鎌式デッドボルト

カギを閉めると鎌が飛び出して扉を固定し、こじ破り対策に効果を発揮します。

脱着サムターン(取り外し可能なサムターン)

外出時や就寝時に取り外しておけば安心です。

電気錠のスマートドア

タグやリモコンで施解錠するスマートドアなら、カギ穴が見えないことで視覚的に防犯に配慮。またピッキング防止機能など高い防犯配慮性能を有しています。

4. 家の敷地もしっかり防犯配慮

エクステリアで侵入を防ぐ

門扉やカーゲート、フェンスなどで、簡単に侵入させない、また心理的に侵入をためらわせることにもつながります。

対応商品

侵入者の隠れ場所を作らない

侵入盗犯は「見られる」ことで犯行をあきらめるもの。窓や出入口の見通しをよくすることで、ガラス破りやピッキングなどの犯行を防ぐ効果が期待できます。

建物に近づきにくくする

敷地内に侵入経路をつくらないことが大切です。侵入盗犯が隠れやすいような植栽や塀がないかチェックしましょう。家の裏手など人目が届かないところには、センサー照明なども有効です。

対応商品

防犯に配慮したYKK APの商品をご紹介します

窓・ガラス

戸先錠・2ロック標準装備の樹脂窓

今ある窓に取付けて二重窓にできるリフォーム用の内窓

壁を壊さないかんたんリフォームで防犯性の高い最新の窓に交換

樹脂中間膜を挟み込んだ破壊されにくいガラス

台風や防犯対策に効果的

後付け可能な面格子

取り外し可能な、分離型ノブのクレセント

任意に設定した暗証番号による解錠方式のボタン錠

ドア・引戸

カードやリモコンで施解錠できる防犯性の高い玄関ドア

※写真はヴェナート D30

ディンプルキーや多点締まりなど防犯に配慮した玄関引戸

壁を壊さないかんたんリフォームで防犯性の高い最新のドア・引戸に交換

古い勝手口ドアから、 安心で快適な勝手口ドアへ

エクステリア

防犯性のシリンダーに加え自動施錠機能付きの門扉もご用意

車庫まわりを見張るセンサー検知式の照明

「防犯建物部品」について

侵入に対して5分以上の耐性が認められている商品は、「防犯建物部品」として「CPマーク」がつけられています。防犯対策の目安にしてください。

CP認定商品は「CP認定商品一覧」にてご確認ください。

※CPマークは「侵入に5分以上かかれば7割の窃盗被疑者があきらめる」という調査結果を元にして、平成14年11月25日に官民連携の会議体、官民合同会議が定めたものです。あらゆる状況で5分以上の侵入を防ぐ性能を保証するものではありません。

例えばエピソード引違い窓の場合 複層ガラスから防犯合わせ複層ガラスに変更

安全合わせ複層ガラスを組み込むことで防犯建物部品になる窓シリーズ・窓種は「CP認定商品一覧」にてご確認ください。

防犯関連の販促リーフレットなども多数ご用意

政府や警察庁からも役立つ情報が公開されています

警察庁及び都府県警察が発信している防犯情報

・ 就寝中はもちろん、在宅時も施錠するなど、戸締まりを徹底する。
・ 訪問者に対しては不用意にドアを開けず、まずドアスコープやインターフォン越しなどで確認する。対応するときも、インターフォン、ドアチェーン、ドアロック越しに対応する。
・ 外出先から帰宅したときは、周囲に人がいないか、よく確認する。
・ 電話等で在宅状況、家族構成、資産状況等を聞かれても答えない。
・ 自宅に必要以上の現金を置かない。
・ 不審に感じたときは、ためらわずに110番通報する。
・ 防犯性能の高い建物部品(錠、ドア、ガラス、シャッター等)を設置、活用する。
・ 防犯設備機器等(防犯カメラシステム、センサー付きライト、カメラ付きインターフォン等)を設置、活用する。


主な情報発信元

○ 政府広報オンライン
空き巣や強盗から命と財産を守る「住まいの防犯対策」
○ 警察庁WEBサイト
住まいる防犯110番「みんなで侵入犯罪に強いまちづくり・住まいづくり」
住まいの防犯対策「侵入犯罪に強い住まいづくりを!!」(PDF)

※ このほか、各都道府県警察のWEBサイト、SNSなどでも各種防犯情報を発信しています。

上記は2024年11月時点の情報です。

もっと知りたい方は

ページトップへ