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東京に程近い落ち着いた住宅地の一角に建つM様邸。
購入した中古住宅をリノベーションする際にこだわったのは、
“お互いの存在を感じられる空間づくり”。
そんな想いが結実しているのが、住まいの中心であるLDK。
室内に流れる居心地よさの秘密をうかがいました。
暑さ・寒さのストレスをなくす断熱性の高いLDK

― ナチュラルでいてモダンな雰囲気もある素敵なお住まいですね。こちらには、いつからお住まいですか?
妻:2022年4月から住んでいます。将来を考えてマイホームがほしいと前々から思っていて、いくつか物件を見る中で、駅からの距離や面積の広さ、価格などがうまく合致したのでここに決めました。築21年の中古住宅ですが、外観の印象がよかったのも、購入した理由の一つです。

― 1階のLDKは、窓が多くて明るい印象ですね
妻:そうですね。住宅に囲まれた住まいの1階ですが、LDにある3つの窓から程よく陽が差すため、日中はほぼ照明いらずで過ごせます。
夫:もともとの間取りはキッチンとLDが離れていたのですが、1階でふたりが別々のことをしていてもお互いの様子が何となくでもわかるといいなと思い、リノベーション(以下、リノベ)時にLDKをつなげたことも、空間全体の明るさに影響していると思います。家探しをしているときから、中古住宅を買うならリノベをしたいと思っていたので、1階は間取りや動線などを全面的に変更しているんですよ。

― そうなのですね! 間取りや動線を変更された点について、ほかにも教えていただけますか?
夫:LDKをつなげたほかに、キッチンと洗面所の間に室内引戸を新たに設け、キッチンと洗面所を往復するための動線を改善しました。以前はキッチンから洗面所に行くのに、少し回り道をしなくてはならず面倒だったので、できるだけ生活のベースとなる家事動線をよくすることで家事にかかる時間を短くする工夫をしたんです。



妻:あとリノベ時には、家の窓をすべてリフォームしました。窓自体を交換したり、「内窓」を設置したり。
そして、テラス窓(人の背丈ほどの大型の窓)の外側には、もともとついていた雨戸を、電動シャッターに変更するリフォームも行っています。
どうして窓リフォームにこだわったかというと、リノベ前に行った住宅のショールームで、中古住宅の場合、断熱性の低い窓がついていることが多く、その場合、冷暖房の効きもよくなくて快適ではないと聞いたからです。そのため、窓まわりのリフォームは、中古住宅の購入を決めたときから絶対にしようと思っていました。

― 窓リフォームでお住まい全体の断熱性を高めようと思われたのですね。
「窓自体を交換されるところ」と「内窓をつけるところ」はどのような基準で選ばれたのですか?
夫:どの窓をどうリフォームするかについては、もともと設置してあった窓の操作性や、僕たちが普段行う開け閉めの頻度を想定して決めました。例えば、ダイニングのテラス窓は日頃から開け閉めをよくする箇所ですが、もともと入っていた窓は重くて扱いづらい。そういったところは窓ごと交換しました。一方、普段の暮らしでさほど開閉しないと思えるところには、既存の窓に内窓を加えて断熱性を高めるようにしました。

― なるほど。では、雨戸ではなくシャッターをつけようと思われたのは、なぜですか?
妻:テラス窓につけたシャッターは、防犯面と台風の際の飛来物対策としての役割も期待しました。あと、シャッターなら使わないときは上部のシャッターボックスに収納でき、見た目もすっきりしているので、いいかなと。ちなみに、1階だけでなく2階の寝室にもシャッターをつけているんですよ。こちらについては、あとでご案内しますね。

― 断熱性を考慮されたお住まい、実際、生活する中でいかがですか?
妻:以前住んでいたアパートより面積が広くなったにもかかわらず、夏も冬もエアコンが早く効くような気がしています。この家で冬を迎えるのは今回が初めてですが、日中はエアコンにあまり頼らずに過ごせたりするのは、やはり窓の断熱性を向上したことが大きな要因だったのではと思っています。
夫:僕もそう感じています。加えて、内窓をつけて特によかったと実感するのが、防音効果でした! 家の近所で工事をしていたり、外で雨が降っていたりしてもまったく気づかないくらい静かなこともあったりして(笑)。僕は在宅ワークが基本なので、集中して仕事をするうえでこれは重要です。断熱強化のためにつけた内窓が、こんな恩恵もくれるなんて想定外の喜びでした。
― エアコンに頼りきりにならないということは、光熱費の抑制にもつながりますね。それに内窓には防音効果もあるとのことで、家にいる時間が長い場合は特にいいですね。奥様も在宅でのお仕事でしょうか?
妻:いえ、私は仕事柄、出勤が基本です。でも窓リフォームによる断熱性の恩恵はとても実感しますね。特に冬の時期は、部屋の中で内窓を開けたときに外気の冷たさを感じて、内窓がないとこれだけ寒いんだなと思います。



― 確かに真冬の今でも、エアコンをつけっぱなしではないのに、室内は穏やかな暖かさが保たれていますね。
M様邸は内装も素敵ですが、インテリアコーディネイトで大切にされたことについても教えてください
妻:“ありきたりな内装にはしたくない”という思いで、いろいろと決めていきました。
日本の家で多いのは、ホワイトカラーの壁に木製の建具や調度品ですが、そうではなく、木やガラス、紙などの異素材を組み合せたいと思ったんです。特に、面積の大きいドアは既成の木製のものだと微妙に床のフローリングと色が合わなかったりするので木製のドアをやめ、キッチン寄りのドアには壁紙が貼れる引戸を、リビング寄りの出入りにはガラス製の引戸を選びました。
この選択のきっかけになったのが、知り合いのインテリアコーディネイターの方からお聞きした「センスのいい空間づくりのヒントはホテルにある」という言葉です。どういうヒントがあるのかと気になってインターネットでホテルの内装をあれこれ調べてみたところ、いろんな素材が使われていることに気づき、「こんなふうにしたい!」と思いました。


― どちらの引戸もモダンな印象で素敵です!
キッチン側の引戸に貼った壁紙は、どのようにして選ばれたのですか?
妻:リノベを担当してくれたリフォーム会社さんから候補の壁紙をいくつも出してもらい、最終的にイギリス製のクロスにしました。この引戸以外も、わが家で使っている壁紙はビニール素材ではなく、通気性があり、吸音効果もあるといわれるクロスなんですよ。
夫:あと、ちょっとした遊び心で、キッチンの奥のグレーの壁だけ、壁紙ではなくペイント仕上げにしています。これもリフォーム会社さんからの提案を受けて決めたのですが、ダイニング側から見て、キッチン奥の壁面、キッチンカウンター、その前の造作棚と、奥から手前にかけてだんだん明るい色調になるようにしてもらいました。

― なるほど、カラーバランスがお洒落ですね。
LDのところにあるガラス製の室内引戸は、お使いになってみていかがですか?
妻:透明なガラスを選んだことで廊下とLDKがドアで完全に仕切られたという圧迫感がなく、LDK全体に広がりが出たように思います。あと、ガラスの引戸の向こうは廊下なわけですが、電気をつけなくてもLDKからの光がこぼれて明るいですし、逆に廊下の電気がつけっぱなしだったりするとLDK側からすぐにわかるのも利点ですね。

― 明るくて心地よいLDKで、おふたりは日中どんなふうに過ごされることが多いのでしょうか?
夫:平日は在宅ワークなので、運動不足の解消とリフレッシュを兼ねて、朝、YouTubeを見ながらリビングで「宅トレ」をよくしています。
妻:私は夫と一緒にスポーツ観戦したり、ソファで本を読んだり。この家で暮らすようになってから、家で過ごす時間をいろいろと楽しんでいますね。

心地よい暮らしのディテール


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※この記事は、2023年1月10日の取材に基づいた内容です
※YKK APよりお客様に依頼をし、頂いたコメントを編集して掲載しています