カーポートに必要な耐風圧強度・耐積雪性能

風や雪など、住まいの地域の自然条件に適した性能を選ぶ風や雪など、住まいの地域の自然条件に適した性能を選ぶ

海沿いや雪国といった、強風や大雪のおそれがある地域はカーポートの性能も大切です。強風にあおられカーポートが倒壊したり、積もった雪の重みで破損したりすると、駐車している車が損傷するだけでなく、周囲の人に危害を及ぼす危険があります。また、性能の高いカーポートを選ぶことで、災害時の修理費用や再建費用を抑えることができます。

耐風圧強度の考え方

各地域には基準風速Voが定められています。
その各地域の定められた基準風速に対して、カーポートごとに、どこの地域まで設置できるかという目安(耐風圧強度)がありますので、ご確認いただき、商品をお選びください。

風速の参考情報

※お住まいの地域の風速目安をご確認ください。
基準風速(V0)とは:
基準風速は建設省(現国土交通省)告示第145号で定められたもので、その地域における過去の台風の記録に基づく風害の程度その他の風の性状に応じて30m/s~46m/sまでの範囲内において国土交通大臣が定める風速のことです。この値は、建物の耐風性能を示す「耐風等級」や、カーポートなどの建築物・構造物に作用する力(風荷重)を計算する際に用いられます。
(注)気象庁発表の風速が46m/秒以下でも、設置条件や設置場所により実風速がそれ以上になることがあります。その場合は破損する可能性がありますので、ご了承下さい。

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台風や地震、積雪など災害に強い家づくりのポイントについてご紹介しています。

めざそう災害に強い家

YKK APのカーポートの耐風圧強度一覧

YKK APでは標準風速Vo=46m/s地域に対応したカーポートもご用意しています。

YKK APのカーポートの耐風圧強度
ジーポート
Pro
基準風速Vo=46m/s 地域まで
ルシアス
カーポート
基準風速Vo=40m/s~46m/s 地域まで
エフルージュ
FIRST
基準風速Vo=34m/s~42m/s 地域まで
アリュース 基準風速Vo=34m/s~42m/s 地域まで
エフルージュ 基準風速Vo=40m/s 地域まで
プレーンルーフ 基準風速Vo=40m/s地域まで
ファクトポート 基準風速Vo=34m/s 地域まで

耐積雪性能は余裕をもって選ぼう

カーポートの耐積雪性能は、屋根に載せられる積雪量を目安にした数値が「cm」で表示されています。ただし、同じ深さの積雪でも、時間が経つにつれ状態が変化し、多くの場合は水分を含んだり自重で圧縮されたりして、新雪の3倍以上の重量になることもあります。

カーポートの耐積雪性能は、下記のように重くなる前の「新雪」の積雪荷重が基準となっていますので、余裕のある耐積雪性能のカーポートを選ぶことをおすすめします。また設置後には、雪が積もったときはなるべく早めの雪下ろしが肝心なことは言うまでもありません。
一般的なカーポートで20cmの積雪まで耐えられる設計になっていますが、日本海側などの雪の多い地域には最大300cmの積雪まで耐えられるものもご用意しています。必要な強度を満たしたカーポートを選びましょう。

新雪=1とすると 締雪*1.7~ ざらめ雪*2.3~の重量があります新雪=1とすると 締雪*1.6 ざらめ雪*3~

雪おろしに関するご注意 >

YKK APのカーポートの耐積雪性能一覧

YKK APでは積雪300cm相当に対応したカーポートもご用意しています。

耐積雪性能(比重0.3)
ジーポート
Pro
30cm~300cm相当
エフルージュ 50cm~150cm相当
エフルージュ
FIRST
20cm~50cm相当
ルシアス
カーポート
25cm~50cm相当
アリュース 20cm~50cm相当
プレーンルーフ 20cm相当
ファクトポート 20cm相当

結露や霜を防いで冬の朝を時短

冬の朝にフロントガラスが凍っていた!という経験をされた方は多いと思います。急いでいるのに暖機運転をしなければいけないし、ガソリンももったいないですよね。
カーポートのメリットの一つに、車に霜が降りるのを防ぐということがあります。放射冷却でフロントガラスの表面から逃げていく熱をカーポートの屋根が抑えてくれるからなのです。

カーポートなし

カーポートあり

例えば寒い地方では降霜・結露する日が年間200日以上に達する地域もありますが、カーポートがあれば、200日中120日も降霜・結露発生を防げると予測されています。また、近畿以西の主要都市では、カーポートを設置すれば結露・降霜が年間0日になるという予測もあります。

※本文中の予測数値は全国の主要都市での数値です。あくまで参考数値として捉えてください。

冬季カーポートご使用上のご注意 >

屋根ふき材選びも重要ポイント

カーポートの役割はその屋根の下の車等を守ることにあるので、屋根ふき材の選択は特に重要です。
屋根ふき材は、どのくらいの明るさが必要か、遮熱性を重視するか、さらに積雪などに備えた耐荷重性の高いものが必要かなど、さまざまな機能面から選ぶことができます。
主な屋根ふき材と特徴は以下の通りです。

明るさを確保できる「ポリカーボネート板」

太陽光線をほどよく透過させるので窓の前が駐車スペースでも明るさを遮りません。でも紫外線はほぼ100%カット。耐衝撃性にもすぐれ、火災に対しても高い防火性(DW認定)があります。
遮熱効果がある「熱線遮断ポリカーボネート板」を選べば暑い日の車内温度の上昇を抑えます。

耐荷重性能を重視した「スチール折板」

耐荷重性と遮熱性の高さが特長で、積雪地に適しています。

屋根下に
明るさを確保する
「明かり取り屋根」
も設置可能

美しさを追求する「アルミ形材」

アルミ色や木調色から選んで住まいを美しく引き立てることができます。

屋根下に
明るさを確保する
「明かり取り屋根」
も設置可能

波板

太陽光線を透過させる波板です。

アルミ樹脂複合版

アルミと樹脂を複合させ、不燃認定(NM認定)を取得した屋根ふき材です。

熱線遮断FRP板

防火認定(DR認定)の繊維強化プラスチック(FRP)板です。

カーポートの耐風圧強度・耐積雪性能に関するよくある質問

YKK APの商品に関するご質問はお客さまサポートの「WEBマニュアル」や「よくあるご質問」もご覧ください。

Q.カーポートの強度は、時間が経つと低下しますか?

A.はい、使用状況や環境によって異なりますが、カーポートにも耐用年数があります。

耐用年数を超えると、部材の劣化により本来の強度や性能が保てなくなり、自然災害による破損のリスクが高まります。定期的な点検をおすすめします。

Q. 強度を高めるためには、片側支持タイプよりも両側支持タイプの方が良いですか?

A.一般的に、両側支持(4本以上の柱で屋根の両端を支えるタイプ)の方が、片側支持タイプよりも強度が高くなります。

特に積雪や強風に強いモデルは、両側支持を標準としていることが多いです。片側支持でも、耐風圧強度を高めた商品や、オプションの使用で対応できる場合もあります。

YKK APのカーポートシリーズ

プレーンルーフ

住宅との調和を追求したシンプルなデザイン

ノイズとなる要素を極限まで削ぎ落とした、プレーンなデザインのカーポート。シンプルなシルエットと個性豊かなカラーが、住宅と美しく調和します。

耐風 :基準風速Vo=40m/s地域まで
耐積雪 :20cm相当
支持方式:片側

ルシアス シリーズ/カーポート・サイクルポート

建物外観と美しく調和するモダンデザイン

建物と外構が美しく調和し、ワンランク上のラグジュアリー感を創出。ルシアス シリーズの外構商品とトータルコーディネイトが可能です。

耐風 :基準風速Vo=40m/s~46m/s 地域まで
耐積雪 :25cm~50cm
支持方式:片側、両側

エフルージュ FIRST

優れた意匠性と
スピーディな施工を両立

高い耐風性能と、フラットですっきりとした意匠、施工時間を大幅に削減しながら、高い品質を兼ね備えた次世代カーポートです。

耐風 :基準風速Vo=34m/s~42m/s 地域まで
耐積雪 :20cm~50cm
支持方式:片側、両側、特殊

エフルージュ

採光性を確保した
積雪地域対応カーポート

年々厳しくなる日本の自然環境に対しても安心の強度性能と、屋根下空間の採光性をご提供します。

耐風 :基準風速Vo=40m/s 地域まで
耐積雪 :50cm~150cm
支持方式:両側

アリュース

アール型カーポートの
ニュースタンダード

意匠、強度、施工をさらに進化させた新時代のアール型屋根スタンダードカーポートです。積雪50cmまでお選びいただけます。

耐風 :基準風速Vo=34m/s~42m/s 地域まで
耐積雪 :20cm~50cm
支持方式:片側、両側、特殊

ファクトポート/ファクトポートS

使い勝手のよい波板カーポート

手頃に、そつなく、強度やデザインへの要求を満たす波板カーポート。

耐風 :基準風速Vo=34m/s 地域まで
耐積雪 :20cm
支持方式:片側、両側

ジーポート Pro

他を圧倒するハイランク仕様

住まいを引き立てる優れたデザインと激しい自然災害に備える最高レベルの性能により多彩なニーズに応えます。

耐風 :基準風速Vo=46m/s 地域まで
耐積雪 :30cm~300cm
支持方式:両側

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