住まいの意匠の上でも暮らしの機能の上でも大切な役割を果たす門扉・フェンス。
デザインにこだわって自分の個性を表現することはもちろん、
プライバシーを守ったり、防犯性を高めるものを選ぶことも大切です。
家づくりの総仕上げとして、門扉・フェンス選びにもこだわってみましょう。
庭や建物を見せる方向性か、それとも視線を遮る方向性か。それぞれの良さがあります。
ライフスタイルや好みに合せましょう。
次のような視点でしっかり
チェックして選びましょう。
開放感
街や近所に対して開くか、
閉じるか。プライバシー
家族の生活や人の出入りを
どこまで見せるか。安全性・防犯性
道路へ出る時の安全性、
侵入対策をどうするか。機能性
人や車の出入りのしやすさを
どう考えるか。
門扉やフェンスを低めにしたり視線の抜けるデザインを選ぶことで、道行く人に、庭の草花や建物の佇まいを見せるスタイル。
人を気軽に招き入れる雰囲気があり、近所の人とコミュニケーションが取りやすくなります。
玄関や建物内に光や風を導きやすいというメリットもあります。
門扉やフェンスを高めにしたり視線を遮るデザインを選ぶことで、防犯やプライバシーに配慮したスタイル。
道路や隣家からの視線を気にせず庭や室内で過ごせる安心感の高い暮らしをつくります。
子供やペットが道路に飛び出す心配が少ないというメリットもあります。
格子状デザインの門扉やフェンスなどを選ぶことで、ほどよく視線を遮り、境界を明確にするスタイル。
プライバシーの確保と開放的な雰囲気のバランスををうまく調整できます。
公道の状況による
門扉・フェンスの高さの目安は?
敷地が接している道路の通行量などによって、門扉の高さの検討が必要になります。
建物の高さとのバランスも考えましょう。
通行量が多い道路に面している場合
プライバシー確保のためには人の頭の高さを超える2m程度の高さが必要です。それほど視線を気にしなくていい場合
1m~1.5mが標準的な高さです。庭を見せるオープン外構にする場合
高さ1mかそれ以下で、視線の通るデザインのものがおすすめです。
門扉・フェンスのデザイン、素材、色などの要素を、
建物の外観とマッチするよう
上手にコーディネイトしましょう。
和洋折衷で親しみやすいスタンダードな現代住宅スタイルには、素朴で表情豊かな木調デザインや鋳物らしい味わいのあるデザインなど、
さまざまなデザインの門扉・フェンスから選べます。
直線を活かしたデザインと無彩色やメタル素材などで構成された都会的なスタイルの住宅には、
すっきりと無駄を省いたクールな印象の直線的なデザインの門扉・フェンスが似合います。
伝統的なヨーロッパスタイルの住宅には、オーナメント付きの反った板張りデザインや鋳物を使ったクラシックなデザイン、
曲線を活かした植物を思わせるデザインなど、住宅に合せたコーディネイトが楽しめます。
和の伝統的なエッセンスをモダンなアレンジで取入れた住宅デザインには、表情豊かな格子デザインを上手にコーディネイト。
竹垣を再現したフェンスなど伝統的なスタイルも選べます。
さまざまな素材から選んで、住まいに合せたコーディネイトが可能です。
アルミ形材
たて、横、格子柄など、直線を生かしたシャープで多彩なデザインが楽しめます。アルミ形材(木調)
形材にラミネートすることにより木の素材感を再現。カラーが豊富に揃っています。アルミ鋳物
自由な曲線や凹凸で、高級感や重厚感、優雅さなど、さまざまなデザインが楽しめます。リウッド(再生木)
天然の木粉を樹脂に混ぜた、木の質感豊かな素材です。環境にやさしく、高い耐久性を備えています。スチール材
細いスチール線材を使ったメッシュタイプです。敷地内に植栽しても、日当たりや通風を妨げず、開放感のある住まいを演出します。樹脂(竹垣風)
伝統的な和の風情を醸し出し、庭の一部に和の趣をしつらえることもできます。
建物と敷地が道路とどのように接しているかは、
1棟1棟異なっています。
その特長を生かしながら、
魅力あるアプローチをつくりましょう。
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正面入り(1)
道路と玄関が向合っており、道路に平行して門扉を設けるスタイルです。門扉と玄関の位置を左右にずらせば、門から玄関が見通せないようになるので落着きます。
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正面入り(2)
道路に対して玄関が直角の位置にある場合です。道路と平行に門扉を設け、そこから建物の側面にある玄関へとアプローチをつくります。ガレージと玄関の距離も近くできます。
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斜め入り
道路と玄関は向合っていますが、道路に対して斜めに門扉を設けるスタイルです。歩きながら視線の変化が楽しめ、それを前提にした植栽計画がアプローチの魅力を高めます。
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直角入り
道路と玄関は向合っていますが、道路に対して直角に門扉を設けるスタイルです。門を入っていったん突き当たるので、植栽や置物などで変化を付けることができます。
敷地状況に合せて門扉の
開き方・仕様も選びましょう
※内開きが基本ですが外開きもあります。
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片開き
主に勝手口、通用門などの間口の狭い場所に使用。オープンタイプの駐車スペースの横から入る門としても活用できます。
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両開き
主に玄関の前に設置する正門として利用します。
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親子開き
狭い間口でも両開き施工が可能。両開きの扉1枚幅より広い間口幅を取ることができます。
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3枚折戸
主として、カースペースなど間口の広い場所に使用。人の出入りを兼用する場合にも適しています。
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4枚折戸
主として、カースペースなど間口の広い場所に使用します。
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引戸タイプ
横方向へのスライドで開閉する引戸タイプ。扉の開閉スペースが必要ないので、敷地を有効活用できます。
建物と道路の間のスペースに余裕がなくても、アプローチは上手につくれます。
玄関の位置と、門扉の位置を大きくずらす
玄関とずらした位置に門扉を設ければ、道路と平行にアプローチをつくれます。引戸タイプの門扉を活用する
開閉に大きなスペースが要らない引戸タイプなら、玄関と門扉の間が狭い場合でも設置できます。
門扉とクルマのゲートを
一体にする方法もあります。
人のアプローチとカースペースへのクルマの進入ルートがほぼ同じである場合には、
門扉とゲートを一体にすることで省スペースになります。
開き戸と引戸をセットに
人の出入りには開き戸を使い、クルマの出入りの際には引戸を大きく開けられます。間口の広い3枚(4枚)折戸を使う
左右に折りたたむように開けられる門扉。人の出入りには扉1枚を開閉し、クルマの出入りの際には全部を開きます。駐車する車に当たらないように扉の開閉スペースを確保してください。
忘れてはならないのが家をガードするという
門扉の基本的な役割です。
門まわりに必要とされる機能についても
考えてみましょう。
電気錠
門扉や玄関ドア※に近づけるだけでカギの開け閉めが可能な、非接触式のカードキー/シールキー/タグキーです。
※YKK AP製の玄関ドア等の「スマートドア」を使用した場合です。
>適応門扉はこちら
>スマートコントロールキー 10年点検(有料)はこちら。
※〔ピタットKeyシステム〕電気錠付門扉シリーズは、カードキー3枚、シールキー2枚が標準装備されています。タグキーは別売品です。
※玄関ドアのスマートコントロールキーにカードキー、シールキーは同包装されておりませんが、 電気錠付門扉のカードキー、シールキーを用いての玄関ドアの施解錠は可能です。
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機能子扉
普段は開閉しない子扉にポストやインターホンなどの
機能をまとめた親子開き門扉です。
>適応門扉はこちら -
機能門柱
ポストやネームプレートなどの機能をまとめた、
便利な門柱です。
門扉・フェンスを同系統デザインで揃えられるエクステリアシリーズ
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住まいの魅力を最大限に引き立てる上質で美しいデザイン
ルシアス シリーズ
統一感のある美しい住まいの外観を演出するシリーズです。スマートドア「ヴェナート」との相性がとてもよく、組み合せることでエントランス空間をトータルコーディネイトすることができます。
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アルミ鋳物ならではの味わい深い質感を表現したシリーズ
シャローネ シリーズ
美しい直線ラインを徹底追求したシンプルタイプと、ロートアイアンのような洗練されたディテールのエレガントタイプをご用意しています。
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ユーザビリティを備えたベーシックデザイン
シンプレオ シリーズ
従来のベーシックデザインを継承しながら、現代の住宅に合わせやすいベーシックでシンプルな意匠。すっきりと洗練された外観コーディネイトが可能です。
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ナチュラルな風合いを取入れたシリーズ
ガーデン倶楽部 シリーズ
木質調やリウッド(再生木)などさまざまな素材により住まいの魅力を高めながら、緑や街並みと美しく調和します。
設置場所や用途によって専用の
フェンス商品も選べます。
フェンスの設置を検討する際は、道路から高い段差がある場所など設置場所によっては、
転落防止柵などの専用商品を設置する必要があります。
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高低差のある境界・アプローチに「転落防止柵」
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玄関まわりのアプローチに「歩行補助用手すり」