虫の侵入をより減らす正しい網戸の使い方だけでなく、虫のプロ堀口さんによる虫を寄せ付けない工夫をご紹介!
※YKK APより堀口先生に依頼をし、頂いたコメントを編集して掲載しています。
窓を全開状態で使用するか、半開時には室内側の窓を開けるようにして、
室外側の窓は閉めた状態で網戸を使用してください。
室内側の窓を開けて、網戸を使用する方が換気量も調節できおすすめです。
※1 網戸の室内側についている網戸本体とガラス障子のすき間から虫が入ってこないようにするための部品
※上記は網戸を使用した状態での対策になります。出入りのため開けたときに虫が入ったり、洗濯物を取り込む際に⼀緒に虫がくっついてきたりといったケースもあります。
害虫の中でも感染症の媒介や吸血を行ったり、アレルギーを引き起こしたり、不快感を与えるなど衛生上の害を与える昆虫を衛生害虫といいます。
身の周りにいる衛生害虫で、皆さんがイメージしやすいのはハエ、蚊、ゴキブリなどですね。
代表的な例をいくつか紹介します。
体内にウイルスを保有した蚊は、吸血する際に感染症を媒介する可能性があります。ヒトスジシマカはデング熱など、コガタアカイエカは日本脳炎などがあります。ウイルス以外では、ハマダラカはマラリアという原虫を媒介します。
アカイエカ、ヒトスジシマカなどの蚊は、犬にフィラリア症を媒介する可能性があります。
ハエやゴキブリは汚物に接触した場合、消化器系感染症を媒介する可能性があり、コクゾウやノシメマダラメイガは、米や保管食品など人間の食物を加害するだけでなく、製品に混入して問題になることがあります。
山里近くのマダニが生息している場所では、雑草や植え込みに犬が触れた際にマダニが付いてしまうことがあります。そのまま気づかず、屋内に持ち込んでしまった場合、人が吸血されて人獣共通感染症の原因となる可能性があります。
ビーチや磯、鶏舎の周辺等で被害が多くみられるヌカカは、吸血されると人によっては強いかゆみや腫れが数日続くこともあります。ヌカカの体長は小さく、吸血時にその姿を認めにくいことが知られています。中には、衣類の袖やズボンの隙間から潜り込んで吸血する種も知られています。
ユスリカは大量発生することで、視覚的な不快感を与えたり、死骸が喘息のアレルゲンになることがあります。
特に吸血性の衛生害虫が多いような環境では、できるだけ肌を露出しない服装をし、虫よけスプレー(※)なども使用して対策をしましょう。
※虫よけスプレーは色々な種類が市販されていますが、それぞれに特徴があり、効果や安全性にも違いがあります。使用方法や使用上の注意などについて、事前にしっかりと確認してから使用するようにしましょう。
基本的に多くの蚊は春から夏にかけて、数が増えていきます。ただし気温が高い場合は秋にも活動し、気温が下がるにつれて活動が鈍くなっていきます。特に夏は活動が活発になり、産卵のための栄養が必要なため、血を吸いにやってきます。なお、チカイエカという種類の蚊は、冬でも血を吸いにきます。
成虫の活動時間帯と場所は、蚊の種類によって差があり、主にヒトスジシマカは日中に屋外の木陰などで、アカイエカは夜間に屋内で活動します。
ヒトスジシマカでは、生息範囲の北上が確認されています。2017年の調査では、青森県内での生息が確認でき、アカイエカやチカイエカに関しては、北海道でも生息が確認されています。
車や電車などの輸送機関で運ばれる可能性もあります。これまで生息していなかった地域でも、次の世代が発育できる条件があれば、注意は必要です。
マンションなどの建物でも、エレベーターなどで高層階まで運ばれそこから発育する可能性があります。
また、チカイエカは、人為的に汚染された閉鎖的空間が発生源になりやすく、汚水槽などから発生することが知られています。
アカイエカ、チカイエカでは発育に適した条件が整った場合、建物内で発生する可能性があります。
日頃の対策として、身の回りの環境から発生源となる水域をなくすことがあげられます。例えばヒトスジシマカは、幼虫のえさとなる有機物を含む水深1cm程度の水域であれば生育することが可能なため、植木鉢などの水受け皿からも発生します。水受け皿以外には、水が入ったままのじょうろや、たるみに水がたまったビニールシートなどにも注意が必要です。卵から孵化して2週間程度で成虫が羽化してきますので、水が溜まりやすい場所では定期的に水を捨てることを心がけるとよいでしょう。
あわせて、蚊がいそうな場所には近づかない、長袖の服を着て防ぐことなども重要です。
屋外には蚊以外にも様々な昆虫がおり、様々な種数の昆虫が光や熱、においに引き寄せられます。
特に蚊について、屋内に侵入させないようにするためには発生源への対策とあわせて、網戸などを使用し物理的に防ぐことが重要です。さらに刺されないようにするためには、必要に応じて薬剤や蚊取り剤などを適切に使用することが必要です。
網⽬を従来の18メッシュから24メッシュへより細かくし、開⼝0.9mm⾓を実現。⼩さい⾍の侵⼊を防ぎます。(ロール網戸の網⽬は、ブラックネットの場合18×16メッシュ、クリアネットの場合18メッシュ開⼝1.2mm⾓となります)
※メッシュ:1インチ(25.4mm)間の網⽬の数を表す単位
⽷と⽷の交差部を融着する技術により、ほこりがすき間に⼊りにくい構造です。表⾯の凹凸も少なくなり、お⼿⼊れがより⼿軽になりました。
パネル系網戸の⽷の線経は、ブラックネットの場合0.25mm、クリアネットの場合0.15mmと、約6割の細さを実現しました(ロール網戸の⽷の線経は、ブラックネットの場合0.28mm、クリアネットの場合0.22mmとなります)ネットが視界を妨げないので、景⾊がクリアに⾒えて部屋に開放感が⽣まれます。
線経が細くなったことで、単位⾯積あたりの開⼝率が⾼まりました。パネル系網戸の開⼝率は、ブラックネットの場合68%、クリアネットの場合74%となります。これにより通⾵量が約2割も多くなります(ロール網戸の開⼝率は、ブラックネットの場合66%、クリアネットの場合71%となります)
※通⾵量は当社試験結果より
モノづくりにこだわるYKK APでは、材料から製造設備、製品までを
自社で開発・生産する「一貫生産」を実現しており、網戸のネットも自社で製造しています。
※下記画像はクリアネットではなくブラックネットの画像になります。
※YKK APより堀口先生に依頼をし、頂いたコメントを編集して掲載しています。