日本の夏の平均気温は、さまざまな変動を繰り返しながら上昇しています。
2023年夏は猛暑日の日数が統計開始以降、最も高い値に。暑い夏、冷房による電気使用量も増えるばかりです。
[全国13地点平均]日最高気温35℃以上の猛暑日の年間日数
折れ線:5年移動平均値 矢印:この期間の平均的な変化傾向
出典:気象庁ホームページ
熱中症は屋外でかかるものというイメージがありますが、グラフからもわかるように、住宅などの居住施設で最も多く発生。
年齢別では高齢者が半数以上を占めます。
夏に部屋が暑くなるのは、壁や屋根、窓から熱が出入りしているから。
中でも「窓」は、住まいの中で熱の出入りが最も多く、
その内訳の多くは直接入ってくる日差しによるものです。
※上記数値はYKK AP算出です。
窓からの熱の流入出比率の算出条件【解析No:00033】(2021.7.1更新)
●使用ソフト:AE-Sim/Heat(建築の温熱環境シミュレーションプログラム)/(株)建築環境ソリューションズ ●気象データ:「拡張アメダス気象データ」2010年版 標準年/(一社)日本建築学会 ●住宅モデル:2階建て/延床面積 120.08㎡/開口部面積 32.2㎡(4~8地域)「平成25年省エネルギー基準に準拠した算定・判断の方法及び解説Ⅱ住宅」標準住戸のプラン ●躯体:平成28年省エネルギー基準レベル相当 ●窓種:アルミ(複層ガラスA8未満) ●環境条件: 夏:外気温:34.8℃、室温:27℃ 8月5日 14〜15時 (日平均外気温最大日)、東京
窓ガラスには日差しの侵入を抑えられる「遮熱タイプ/日射遮蔽型」があることをご存じですか。
特に東西面の窓は高度の低い太陽からの直射が室内に入り込みやすいため、
ひさしなどでは遮りにくいです。遮熱タイプ/日射遮蔽型のガラスがおすすめです。
※冬場のことも考えて南面は「断熱タイプ/日射取得型」のガラスにするなど、窓によってガラスのタイプを選び分けることが大切です。
※上記商品だけで室温上昇を防ぎきれるわけではありません。エアコンなども併用して温度調整をお願いします。
太陽の熱は、室内側で遮ってもカーテンやブラインド自体が温まって室温上昇の原因に。
室外側で遮れば、熱が入り込みにくくなります。
※上記商品だけで室温上昇を防ぎきれるわけではありません。エアコンなども併用して温度調整をお願いします。
ガラスは熱によって膨張する性質をもっているため、直射日光を受ける部分と窓枠などの中に隠れている部分とで、温度の差による熱膨張差が生じます。
この熱膨張差がガラスの持っている強度を超えた場合、ガラスにひびが入ったり、割れたりします。
この現象を「熱割れ」といいます。
特に網入りは熱割れが生じやすくなります。金網が封入されたガラスは切断した際に切り口にキズが生じやすく、また、均一な切断面になりにくいので、一般的な板ガラスに比べてガラス周辺部の強度がおよそ半分しかないためです。
ガラスに割れが生じた場合は、すみやかにガラスの交換をお取扱いの建築会社、施工店、工務店、管理会社、販売店または 当社お客様相談室にご相談ください。
【予防のポイント】
YKK APは「COOL CHOICE」に賛同企業として登録。
また、「デコ活」(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)にも賛同し、
デコ活応援団(官民連携協議会)に参画しています。