公開日:2024年07月29日 更新日:2025年03月27日

玄関ドアは交換できる?

-費用相場や選び方、交換のメリットも解説

家の印象を変える玄関。本記事では、玄関ドアを交換する際に知っておきたい、交換の目安やメリットについてご紹介します。また開き方や機能面から暮らしに合うドアを選びましょう。

ドアの開閉がスムーズではない、鍵の抜き差しが困難になったなど、玄関ドアに不便を感じはじめたら交換のタイミングです。玄関ドアの部品だけでなく、枠やドア自体の経年劣化が玄関ドアのトラブルを生んでいる可能性があります。

また、機能的な劣化以外でも、玄関は毎日つかうものなので、見た目の劣化が気になる、使い勝手をより良くしたいなども交換の理由としてもあげられます。

 

交換の目安・理由

(1)使い勝手、機能面の悪化
  • ドアの開閉がしづらい
  • 鍵の抜き差しがしづらい
  • ドアクローザーが壊れている
  • 隙間が空いている
(2)見た目の劣化
  • ドアの傷やへこみが目立つ
  • 塩害による劣化
(3)もっと玄関の使い勝手を良くしたい
  • 玄関まわりのスペースを有効に使いたい
  • ベビーカーや車椅子で出入りしやすくしたい

玄関ドアを交換する「メリット・選ぶときのポイント」とは?

使い勝手をよくすることはもちろん、ドアを交換することで得られる様々なメリットがあります。ここでは、玄関ドアを交換する5つのメリット・選ぶときのポイントを紹介します。

    1. 防犯性を高められ
    2. 使い勝手が良くなる
    3. 玄関の印象を変えられる
    4. 暗さや湿気を改善できる
    5. 室内の温度差を軽減できる

1.防犯性を高められる

近年の玄関ドアは防犯対策に配慮した商品・機能が数多く、鍵の交換するだけでなく、ドア全体を交換することでより防犯性を高めることができます。

さらに、顔認証など鍵を使わず施解錠できるものは、一見して鍵穴が見えないデザインになっているものもあり、視覚的にも防犯効果があります。

<玄関ドアの防犯性を高める工夫>

  • シリンダー(鍵穴)が2箇所ついている
  • ピッキングに強い鍵(ディンプルキーやウェーブキー)
  • ガラス部分の強度が高い
  • サムターンを取り外せる
  • こじ破りに強い鍵の仕組みになっている  など
玄関の防犯性を高める工夫

侵入窃盗・強盗の認知件数が増加しています

警察庁及び都府県警察が発信している防犯情報を参考に対策ください。侵入窃盗リスクの低減につながります。

上記サイト以外にも、各都道府県警察のWEBサイト、SNSなどでも発信されている各種防犯情報をご覧ください。

※より詳しい防犯データや窓以外の防犯対策について、こちらの特集サイトもお読みください。

2.使い勝手が良くなる

毎日使う玄関ドア、ちょっとした煩わしさがなくなると日々の暮らしが快適になります。

 

施解錠を楽にできる

施解錠のしやすさも、大切なポイントです。顔認証やスマホ操作など、鍵を取り出さずに鍵の開け閉めができる最新の技術を取り入れた玄関ドアは、両手がふさがっている場合や、鍵がなかなか見つからないときに便利です。

YKK APの「スマートコントロールキー」は顔認証や、リモコンキーやタグキー、スマートフォンアプリでの施解錠に対応しています。

 

スマートコントロールキーで施解錠を楽に

出入りを楽にできる

ドアから引戸に交換することは、玄関の使い勝手を良くする方法のひとつです。

引戸は、ドアにくらべ引戸はスペースをより有効に使うこともできるだけでなく、扉が人や物にぶつかる心配が少なく、安全性も高いのが特長です。また、開け閉めの動作が楽なので、車椅子やベビーカーの出入りがある場合にもおすすめです。

ドアからアウトセット引戸に交換した場合

ドアからアウトセット引戸に交換した場合

3.玄関の印象を変えられる

操作性など機能面が注目されがちな玄関ドアですが、家の外観を構成する大事な要素のひとつです。古いデザインのドアを交換して、家の顔とも言える玄関の印象を一新することができます。

 

玄関ドアで玄関の印象を変えられる

4.暗さや湿気を軽減できる

採光や通風機能のある玄関ドアにかえることで、玄関の暗さ、こもりがちなにおい・湿気を軽減することができます。

ドアを閉めたままでも風を取り込めるができるタイプだと、防犯に配慮し安全に換気できます。また、玄関から風を取り入れることで、お家全体の効率的な換気も実現できます。

ドアリモ 玄関ドア 通風イメージ

5.室内外の温度差を軽減できる

住まいの熱の出入りは、ドアや窓からが大きな割合を占めています。

窓だけでなく、断熱性の高い玄関ドアに交換することで、外気温の影響をやわらげ、玄関と廊下、部屋との温度差を抑えヒートショック対策にもつながります。

断熱性の高い玄関ドアで寒さ・暑さを軽減

玄関ドアのリフォーム方法

玄関ドアのリフォーム方法としては、ドアの枠ごと変える、扉部分だけ変える、パーツを変えるなどがあります。
どういった課題を改善したいかから、どの方法があっているか検討しましょう。もちろん迷ったときは施工店と相談に乗ってもらいましょう。

ドアの枠ごとの交換

ドアの枠ごと交換する場合、代表的なリフォーム方法が2つあります。

(1)はつり工法

「はつり工法」とは、既存ドアを枠ごと取り外し、新たな枠を取り付け、​​ドアを交換する工法です。外壁の一部を壊すため、開口部を大きくするなど、自由度の高いリフォームができます。

 

(2)カバー工法

今のドア枠に新しいドア枠をかぶせる工法で、外壁を壊さないため、短時間で工事が完了します。YKK APの「ドアリモ 玄関ドア」の場合、約1日でリフォームが可能です。

また、外壁を壊さないことで、騒音や粉塵が少なく、費用が抑える事ができる点がメリットです。

ドアの扉だけの交換

玄関ドアのメーカーによっては、今あるドア枠はそのままに、古くなった扉だけを交換できる場合があります。
一度メーカーに問い合わせてみましょう。

 

YKK APでは、YKK AP製の玄関ドアの取替用ドアをご用意しています。
扉だけを取替えるので、施工はわずか1~2時間。古くなったりキズついてしまったドアを、かんたんに一新できます。

※取替用ドアに対応している商品かどうかは、WEBカタログでご確認のうえ、お近くの施工店にご相談ください。

 

パーツだけの交換

​ちょっとした不具合であれば、古くなったパーツのみの交換や、パーツの追加で対応も可能です。

玄関ドアは動きが多い個所ですので、きちんと交換できないと事故につながる事もあります。設置に技術を要するパーツの場合は、是非お近くの施工店にご相談ください。

玄関ドアのリフォーム費用相場

YKK APのリフォーム専用商品を使ってカバー工法でリフォームした場合、商品代と工事費込みの参考価格は、下記のとおりです。

通風機能の有無、電気錠のオプション、サイズ、デザイン、素材などで費用は異なります。詳しくは、お近くのMADOショップにご相談ください。
また、商品についてもっと知りたい場合は、かんたん診断からオンラインやメール、電話等でもご相談いただけます。

ドアリモ 玄関ドア
(D30 断熱ドア)
親子ドア 通風タイプ
ドアリモ 玄関ドア
(アルミドア)
親子ドア
ドアリモ 玄関引戸
2枚建 複層ガラス仕様
ドアリモ 玄関ドア (D30 断熱ドア) ドアリモ 玄関ドア(アルミドア) ドアリモ 玄関引戸
約49~67万円 約32~42万円 約46~62万円

※ 戸建の専用品です。参考価格は、2021年9月時点の全国のMADOショップ(沖縄等の一部の地域を除きます。)における実勢価格調査の結果および2022年10月時点のYKK APの公表価格に基づき算出した価格帯一例です。商品価格に工事費等(現地調査費、配送費、施工費、取付諸経費、消費税(10%)等)を含めた場合のご参考としてお考えください。

玄関ドアのリフォーム費用相場

玄関ドアのリフォームで活用できる補助金・制度

窓のリフォームで活用できる補助金・制度の一例をお伝えします。(2025年3月27日時点の情報です)

(1)住宅省エネ2025キャンペーン

国土交通省・経済産業省・環境省の3省連携で行う「住宅省エネ2025キャンペーン」の一環、「先進的窓リノベ2025事業」では窓やドアの断熱リフォームに対し補助金が給付されます。
補助金の上限は200万/戸、窓の場合最大約50%が還元されるとてもおトクな制度です。
ただし、玄関ドアだけでは対象にならず、窓と一緒に断熱リフォームすることが条件です

また、「子育てグリーン住宅支援事業」では窓や壁の断熱改修、エコ住宅設備の設置といった必須工事を2つ以上を実施した場合、バリアフリー改修や防犯などのリフォームも補助金の対象となります。

ぞれぞれ2025年12月末が工事完了と申請の期限です。来年度以降も大型補助金制度が実施されるかはわかりませんので、早めの検討・相談がおすすめです。

 

補助金対象となるYKK APのリフォーム専用商品を使った使った窓・ドアのリフォームのご相談は電話、メール、オンラインで受け付けております。お気軽にお問い合せください。

(2)地方自治体独自の補助金・助成金制度

地方自治体でもリフォームに関する補助金・助成制度を実施している場合があります。
条件や内容について、お住いの地域の自治体の窓口や公式ウェブサイトで調べておくことが大切です

(3)減税制度の活用

リフォームに関する減税制度には、10年以上のローンを利用した場合使える住宅ローン控除や、子育て・バリアフリーで使えるリフォーム促進税制などがあります。
これらを利用することで、リフォーム費用の一部を控除することが可能です。

玄関ドアの選び方【開き方】

玄関ドアは開き方によって、主に「開きドア(開き戸)」「引戸」の2種類に分かれます。ここでは、玄関ドアの選び方を解説しますので、自宅にあった玄関ドアを探してみてください。

開きドア(開き戸)

開きドアは、前後に開けるタイプのドアを指します。玄関の間口(横幅)が狭い場合にも設置でき、引戸に比べると気密性が高い点が特徴です。

ここでは開き戸の種類について解説します。

開きドア(開き戸)のメリット・デメリット

メリット

・気密性や遮音性が高い

・引戸と比べ、レールがないので掃除がしやすい

・玄関の間口(横幅)が狭い場所にも取り付けられる

・通風機能や顔認証、IoTなどの便利な機能も充実

デメリット

・ドアの可動域がデッドスペースになる

片開きドア

開き戸の中でもスタンダードなタイプが片開きです。シンプルなドアが1枚の玄関ドアで、右開き、左開きが選べます。間口が狭くても設置できるため、賃貸の玄関に採用されている場合も多いです。

片開きドア

親子ドア

片開きに子扉を組み合わせたのが、親子ドアです。子扉も開閉可能なので、大きな荷物を入れるときには開口部を広くできるなど、便利に使用できます。

しかし、片開きと比べ蝶番などパーツが多いため、掃除やメンテナンスの手間がかかります。

親子ドア

片袖FIXドア、両袖FIXドア

FIX(フィックス)とは固定という意味で、片開きドアに固定式の窓を組み合わせたタイプです。窓から採光ができるため、明るい玄関にしたい場合に適しています。

窓部分の防犯面が気になる場合は、防犯ガラスにすることも検討しましょう

片袖FIXドア、両袖FIXドア

※イメージは片袖FIXドアです。

両開きドア

両開きは、左右に同じ大きさの2枚の扉があるタイプのドアです。

左右両方を開けるため、開口部が広く開放感があります。設置するには広い玄関の横幅、開閉スペースの確保が必要です。

両開きドア

引戸

扉を横にスライドさせて開閉する引き戸は、玄関ポーチを広く使えるのが大きなメリットです。段差ができないように気をつければ、車椅子やベビーカーでの出入りが便利になります。

ここでは引き戸の種類について解説します。

引戸

引戸のメリット・デメリット

メリット

・途中の位置で開いたままにできる

・戸の前後のスペースを広く使える

デメリット

・気密性や遮音性が低い

・レールがあるので掃除がしづらい

・玄関の間口(横幅)が狭いところには設置できない

引違い戸(2枚建・4枚建)

スタンダードな引戸です。開口部の広さによって、戸の数が変ります。

2枚建は2枚の引き戸でできています。片側を反対側に重ねるようにスライドさせて開閉します。4枚建は4枚の引き戸全てが開閉可能なため、2枚建よりさらに広い開口部を確保できます。2枚分を開けて広く使ったり、開け放つ位置をかえたりとさまざまな使い方が可能です。

引違い戸

※イメージは2枚建、欄間付きです

引分け戸

4枚の引き戸のうち中央2枚が開閉できるタイプの引戸です。

引分け戸

※イメージは欄間付きです

内引込み戸

引分け戸と同じく扉を左右に開閉しますが、2枚の扉が室内側に入るため、全て引き込むと外からの見た目がすっきりします。

戸袋がない場合、玄関内の壁面を活用しづらい点に注意が必要です。

内引込み戸

※イメージは欄間付きです

袖付2枚連動引込み戸

3枚の引き戸タイプの引戸です。端の戸は固定されていて、2枚の引き戸が連動して開きます。

戸の幅の約3分の2まで開けるので、同じ幅の引違い戸よりも広い開口が魅力です。

袖付2枚連動引込み戸

内片引込み戸、外片引込み戸

引込み戸は1枚の引き戸が開くタイプの引戸です。

内片引込み戸は開いたときには室内側に戸が入り、玄関内の壁面を活用しづらい点に注意が必要です。一方、外片引込み戸壁の外側に戸が入り、室内側に扉がこないため、室内側の壁面を有効に活用できます。

内片引込み戸、外片引込み戸

アウトセット引戸

引戸のレールを玄関の外側の壁につけて設置する引戸です。開き戸(ドア)から引戸に交換するリフォームにも適しています。
扉の開き方として、広い開口がとれる2枚連動引込み戸と、袖付・袖無が選べる片引込み戸があります。

アウトセット引戸

※イメージは2枚連動引込み戸です

玄関ドアの選び方【デザイン】

玄関は家の印象を決める大切な要素です。

玄関ドアと一言で言っても、温かみのあるナチュラルなデザインや、落ち着いたシックなデザインなど様々なデザインやカラーが選べます。お庭や外壁との組み合わせを考えて検討しましょう。
また採光部分や通風機能の有無によっても印象が変わります。機能とのバランスも考えてご自宅の玄関にぴったりのドアを選んでください。

 

「ドアリモ かんたん診断 」から、ドアリモ 玄関ドア D30、ドアリモ 玄関引戸のデザインごとの参考価格を診断できますので、ぜひご利用ください。

玄関は家の印象を決める大切な要素です

玄関ドアの交換に関するQ&A

Q.玄関ドアの交換にかかる時間はどのくらい?

A.カバー工法であれば、1日程度でリフォーム可能です。

もちろん施工時間以外にも見積りや養生などの時間もかかりますが、施工時間自体は、「カバー工法」であれば壁を壊さず約1日程度で完了します。

施工時間も施工場所や設置するドアの種類によって前後するため、玄関ドアのリフォームをお考えの方はお近くのMADOショップに相談してみましょう。YKK APによる オンラインカウンセリングも受け付けています。

カバー工法なら玄関ドアを約1日でリフォーム可能

玄関ドアの交換は意外と簡単!お家にあうものを選んで快適に暮らしましょう

玄関ドアの交換理由はさまざまですが、カバー工法なら約1日で玄関ドアをリフォームできます。
特に、不具合が生じている場合は防犯面で不安です。放置せず、早めの交換がおすすめです。また、デザインや機能面もチェックして、より使い勝手のよいものを選びましょう。

YKK APでは、リフォームに特化した玄関ドアを取り揃えております。玄関ドアリフォームのメリットについては、 特設ページもご覧ください。メール・電話でのご相談、オンラインカウンセリングなども受け付けております。

また、実際にデザインやスマートコントロールキー、使い勝手をショールームでご確認いただけます。ぜひお近くにショールームにもお立ち寄りください。

玄関ドアリフォームのメリット

  • 毎日の安心を支える防犯機能
  • 顔認証やリモコン、スマホアプリで施解錠を便利に
  • セキュリティに配慮しながら風を取り込める
  • 豊富なラインアップから選べるデザイン
  • 高断熱で玄関の冷えを軽減
玄関ドアリフォームの特設ページを見る

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リフォームでイメージ一新
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STEP1:検討・準備

リフォームに関する情報を収集。
予算も準備しましょう。

STEP2:施工会社の選定

複数の施工業者に相談。
プランと見積りをもらいましょう。

STEP3:プランの精査

施工が決定したら
プランをしっかり精査していきます。

STEP4:着工・引き渡し

施工業者と契約。
経過から仕上がりまで
しっかり確認しましょう。

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