公開日:2024年10月28日 更新日:2024年10月28日
エクステリアと外構の違いとは?
-QOLを向上させるリフォーム、費用を抑えるコツも解説

エクステリアとは何なのか、外構とはどう違うのかを解説し、劣化が気になったときや環境を改善したいときにおすすめのリフォームをご紹介します。費用を安く抑えるポイントも解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
エクステリアとは?外構との違いは何?
建築におけるエクステリアとは、家の外部空間全体を指し、デザイン性や美観が重視されることが特徴です。
一方外構とは、エクステリアに設置される門や塀、カーポート、アプローチなど、住宅の機能性や利便性を向上させる構造物そのものを指します。
エクステリアは家の中の「インテリア」と対になる言葉で、インテリアでいうテーブルやソファが門や塀などの外構に該当すると考えると理解しやすいでしょう。


エクステリア・外構リフォームのすすめ
エクステリア・外構について、リフォームを検討するタイミングは大きく2つあります。
エクステリアをリフォームするタイミング (1)経年劣化による老朽化が気になるとき エクステリアや外構が経年により劣化すると、家全体の見た目がよくなくなるのが気になりますが、それだけでなく、倒壊などの危険性が高くなるのも問題です。 (2)家族構成や生活スタイルなどが変わったとき 家族が増えたり、子供が家を出ていったりと、家族構成の変化やライフスタイル、ライフステージにあわせて家の使い勝手を向上させたいと感じたときも、リフォームのタイミングです。 |
次章から、とくに家族構成や生活スタイルなどのライフスタイルの変化にあわせたエクステリア・外構リフォームをご紹介していきます。
ベランダ・バルコニーやテラス、デッキのリフォーム
「ベランダ・バルコニーやテラス、デッキのリフォーム」はこんなときにおすすめ!
子供が大きくなったり、ペットを飼い始めたりして、安全にのびのび遊べるスペースが欲しくなったとき。あるいは家族で開放的にくつろぐスペースが欲しくなったときには、ベランダやバルコニー、デッキのリフォームがおすすめです。
屋根や囲いをつける
ベランダ・バルコニーやテラスに屋根や囲いもつければ、キッズスペースやサンルームとしても利用できるようになります。
また、花粉やホコリを気にせず洗濯物が干せるようになるので、花粉症がひどくなった場合や、お子さまのアレルギーが気になる場合にもおすすめです。
屋根や囲いは光を通すタイプ、適度に遮るタイプ、開閉できるタイプなど、室内への明るさや風通しの影響も加味して選ぶとよいでしょう。
木調テラス屋根・木調バルコニー屋根 サザンテラス

アウタールーフ

ソラリア テラス囲い

ソラリア テラス屋根

バルコニーを広くする
既存のバルコニーが狭くて洗濯物を干すためにしか使っていないようなケースでは、今より広いバルコニーにリフォームすることで、開放的な空間に刷新できます。
テーブルや椅子を置いてアウトドアリビングとし、ティータイムや読書を楽しんだり、夜には空を見上げながらお酒を楽しんだりするのも素敵です。オーニングと組み合わせれば、適度に日差しも遮れます。 広いバルコニーを設けると、下の空間の屋根代わりになるのもメリットです。
ルシアス バルコニー
バルコニーの下をテレワークスペースに利用

ルシアス バルコニー
バルコニーをリビング空間と繋がる第二のリビングに

ルシアス バルコニー
駐車場の上も有効活用。ガレージの屋根としても。

ルシアス バルコニー
夜のくつろぎスペースに

デッキをつける
庭に出る掃き出し窓があるなら、デッキを設置すると洗濯物を干したりくつろいだりするスペースとして有効活用しやすくなります。デッキから庭に下りやすくするように段差を設ける仕様にすれば、庭に出る頻度も上がるでしょう。
デッキは雨風に晒されているので、湿気の影響をうけやすく、特に木製の場合は手入れに手間がかかることも。新しいデッキを設置するときは、劣化に強い素材が使われたタイプを選ぶとことをおすすめします。
リウッドデッキ 200

リウッドデッキ 200

リウッドデッキ 200

リウッドデッキ 200 EG

YKK APでは、再生木(木粉とプラスチックを主原料としたデッキ材)を使用したリウッドデッキを提供しています。天然木に近い感触でありながらお手入れが簡単で、強度の低下や変色が少ないことが、リウッドデッキのメリットです。防腐のための薬剤処理も不要なので、子どもやペットにも安心です。

庭や勝手口周辺のスペースのリフォーム
「庭や勝手口周辺のスペースのリフォーム」はこんなときにおすすめ
子どもの外遊びの道具や自転車、部活の道具が増えた、あるいはキャンプなどのアウトドアイベントを楽しむ機会が増えたなどで、家族の荷物が増えてきたときに、室内外の中間のようなスペースがあると便利です。
屋根や囲い、ひさしをつける
勝手口周辺のスペースに、屋根や囲い、ひさしなどをつけると、アウトドア用品や自転車などを置く収納スペースになります。
キッチンの勝手口なら、家の中に置いておきたくないゴミ箱置き場として大活躍するでしょう。 玄関や勝手口にひさしをつけるのも、雨の日でも出入りしやすくなるのでおすすめです。
ストックヤードⅡ

アウタールーフ

アウタールーフ

シンプルモダン 上吊りひさ

カーポートのリフォーム
「カーポートのリフォーム」はこんなときにおすすめ
新築時に将来を見据えて、カーポートの有無、大きさや高さを検討することが大切ですが、なかなか計画通りにはいかないものです。
家族構成やライフステージの変化によって、車の台数が増えたり、車種を変えたりした際には、カーポートの拡張や縮小を検討しましょう。例えば、介護などで車椅を載せるケア用の車を使うときにも、出入りがしやすいようなカーポートに変えることで、家族の負担を減らせます。
敷地内にカーポートを新たに設置・大きくする際は建ぺい率(敷地面積に対して建築できる建物の大きさの割合)の制約があるので、リフォーム店や施工店と相談しながら進めましょう。
なお、カーポートを設置するときには、駐車場スペースのサイズや敷地条件によって、支柱の位置や本数などを検討する必要もあります。あわせて照明の設置の必要性や、家に入るまでの動線などを考えて設計することが、より使いやすくするポイントです。
エフルージュ FIRST EX 600タイプ

ジーポートPro

ファクトポート 600タイプ

ジーポートPro

アプローチ(門~玄関まで)のリフォーム
「アプローチ(門~玄関まで)のリフォーム」はこんなときにおすすめ
アプローチのリフォームは「防犯面が心配になったとき」「高齢者が増えたとき」におすすめです。
近所で空き巣の被害が増えたり、新しいマンションや商業施設が建ったりなど、家の周囲の環境が変わる場合があります。防犯面が気になり始めたときには、外構の防犯性を高めることで、安心して暮らす助けになります。
また、足腰が悪くなったり、車椅子を使うようになったとき、段差や扉の開閉、ひさしの有無などちょっとした動線が思った以上に気になる場合があります。外出が億劫にならないように、アプローチを見直しましょう。
門扉のリフォーム
家を建てたときに、塀や門扉などの囲いを設けなかった場合や、逆に塀や門扉で死角が多くなってしまったなど、暮らし始めてから防犯性が気になる方もいるようです。
そのような場合は、外部からの視線を遮るために、フェンスの設置を検討しましょう。 ただしフェンスのデザインによっては、外部からの侵入者の姿も隠してしまうため、防犯上の逆効果になることも。またデザインによっては庭を狭く感じることもあるので、フェンスの高さや素材選びは慎重におこなうことが重要です。
新しい門扉を選ぶときには、空間に余裕があるなら自転車やベビーカー、車椅子での出入りができるよう、スライドして開くタイプを選ぶと利便性が向上するのでおすすめです。
クローズ外構イメージ
クローズ外構でプライバシー確保。道路への飛び出しも防げます。

オープン・セミオープン外構イメージ
開放的なオープン・セミオープン外構で死角を減らして防犯。

手すりやスロープをつける
門から玄関までの間に段差がある場合、手すりを設置すると高齢者でも楽に上り下りできるようになります。
車椅子での出入りを想定し、玄関にスロープをつけるのもおすすめです。あわせて玄関ドアを引き戸にすると、よりスムーズに出入りできるようになります。
玄関が狭くて車椅子の出入りが難しい場合は、テラス戸につながるスロープ付きのデッキを設置すると、居室から直接出入りできるようになって便利です。
ルシアス歩行補助手すり

リウッドデッキ200 スロープ仕様

宅配ボックスを設置する
アプローチのリフォームに際しては、あわせて宅配ボックスの設置を検討しましょう。
宅配ボックスがあれば、「再配達の手間を減らしたいけど置き配は不安」「対面せずに荷物を受け取りたい」といった悩みを解消できます。
宅配ボックスは、家の鍵と同じ鍵で開け閉めできるタイプを選ぶと、さらに利便性が高まります。独立型だけでなく、表札やフェンスと一体となったすっきりとしたデザインのものもあるので、チェックしてみましょう。

ピタットKeyシステム ルシアス宅配ボックス1型
外装・外壁のリフォーム
「外装・外壁のリフォーム」はこんなときにおすすめ
外壁の塗装が剥がれたり、ヒビ割れや変色が目立ってきたりすると、家全体の印象が悪くなります。そのまま放置していると雨水が浸入し、家全体の劣化につながるリスクもあるので、早めに外壁リフォームを検討しましょう。
外壁の補修は塗料を塗る以外にも、既存の外壁の上に軽量なアルミ製の外装材(建物の壁の外側に取りつけられる保護材)を重ね張りする手法もあります。
そうすることで、デザイン性を高められるだけでなく、耐久性やメンテナンス性、断熱性の向上が可能です。
重ね張りすると重くなり耐震性が落ちるのでは?と思ってしまいがちですが、軽量なアルミ製の外装材を用いると、かえって耐震性に有利に働くのでその心配も不要です。

アルミ外装材 アルカベール
例えばYKK APのアルミ外装材「アルカベール」は、軽量なうえ、豊富なデザインを用意しています。シンプルでスタイリッシュなタイプはもちろん、木材や石材のようなテクスチャを実現したものもあり、さまざまなコーディネートが楽しめるのでおすすめです。

エクステリア・外構リフォームの費用を安く抑えるポイント
エクステリアや外装のリフォーム費用を、できるだけ安く抑えるためのポイントをご紹介します。

複数の工事はまとめて依頼する
エクステリア・外構リフォームの費用をできるだけ抑えたいときには、複数の工事は同時におこなうことを検討しましょう。
一社にまとめて工事を依頼することで、工期の短縮や人件費・諸経費の削減につながり、コストを抑えられる可能性が高くなります。まとめて相談することで、全体的な動線を見直したうえでの提案を受けられることもメリットです。
また、全体のデザインバランスを整えやすくなることもポイントです。例えば外壁をリフォームする際に、あわせて玄関ドアも刷新すれば、「外壁は新しいのに、ドアだけなんだか古ぼけている」といったチグハグさを防げます。
補助金が活用できないか調べる
現在ブロック塀で家の周りを囲んでいる場合は、耐震性に不安があるなど、一定の条件に当てはまると撤去費用を補助される可能性があります。国土交通省の調査によると、全国の約半数の市区町村が補助金制度を設けているので、お住まいの自治体のサイトで調べてみるとよいでしょう。
また、居住者のなかに要介護や要支援認定を受けている方がいる場合、手すりやスロープを設置するリフォームは、介護保険の住宅改修の対象になる可能性があります。あわせて確認してみることをおすすめします。
まとめ
エクステリアや外構をリフォームすると、家の外観イメージを刷新できるだけでなく、新たに機能を追加することもできます。材質感や色味などが気になる場合は、近くのショールームまで足を運び、確認することをおすすめします。
なお、リフォームの内容によっては、風の強さや積雪量、塩害などに配慮する必要もあるため、お住いの地域の環境に詳しい施工店やリフォーム会社を選ぶことが大切です。複数の工事を同時におこなうと費用を抑えやすくなるので、トータル予算でできるリフォームを提案してもらいましょう。

YKK APのエクステリア商品
お客様の声
リフォームの流れ
STEP1:検討・準備
リフォームに関する情報を収集。
予算も準備しましょう。
STEP2:施工会社の選定
複数の施工業者に相談。
プランと見積りをもらいましょう。
STEP3:プランの精査
施工が決定したら
プランをしっかり精査していきます。
STEP4:着工・引き渡し
施工業者と契約。
経過から仕上がりまで
しっかり確認しましょう。