公開日:2024年04月19日 更新日:2024年04月19日

窓ガラスの交換方法は?

-交換の目安や選ぶポイントを解説

窓ガラスを交換するタイミングや、交換方法、窓ガラスを選ぶ際のポイントについて紹介します。また、窓リフォームの費用や補助金制度についても解説しますので、上手に利用してより快適な生活のできる窓ガラスに交換しましょう。

窓ガラスを交換するタイミング

既存の窓ガラスに不満があったとしても、交換のタイミングに迷い、なんとなく使い続けてしまう場合もあるのではないでしょうか。

ここでは、窓ガラスを交換する目安を解説します。

窓ガラスを交換するタイミング

窓ガラスが割れた

自然災害や、不測かつ突発的な事故で窓ガラスが割れたときには、窓ガラスを交換する必要があります。

放置するとケガの原因にもつながり危険です。また、窓ガラスが割れたところから室内に雨風が入り、壁や床、家具などが水浸しになる場合もあります。断熱性能も大きく低下するため、窓ガラスが割れたら早急に交換しましょう。

窓ガラスを交換するタイミング:窓ガラスが割れた

窓ガラスにヒビが入った

窓ガラスが割れた場合と同様に、ヒビが入ったときにも窓ガラスの交換が必要です。

衝撃による破損のほか、自然破損によりヒビが入る場合もあるでしょう。自然破損には「錆割れ」や「熱割れ」があります。
「錆割れ」とは、ガラスの中に入っている金属のワイヤーが錆びて膨張し、ガラスが割れる現象です。また、「熱割れ」は日が当たり高温になったガラスの中央部と周辺の温度差が原因で、膨張率に差が生じてガラスが割れる現象を指します。

結露ができる

結露が気になったら、窓ガラスの交換を検討しましょう。

結露は、室外の低い気温によって室内の暖かく湿った空気が冷え、空気中の水蒸気が水滴になったものです。結露を放置するとカビの発生につながり、健康に影響を及ぼす場合もあります。断熱性の高い窓ガラスは、外気温の影響を弱めて結露の発生を軽減します。結露が気になる場合には、断熱性の高い窓ガラスに交換するのがおすすめです。

窓ガラスを交換するタイミング:結露ができる

窓際が暑い、寒い

窓際が暑い、寒いと感じたら、窓ガラスを交換するタイミングです。

窓ガラスの断熱性や遮熱性が低いと、外気温の影響を受けて暑さ寒さを感じます。快適な室温を保とうとするとエアコンの使用量が増えて、電気代が高くなります。断熱性や遮熱性が高い窓ガラスに交換すると、快適な室温を保てます。電気代も抑えられるため、長期的な視点で見ると窓ガラスの交換がおすすめです。

窓の開け閉めがしづらい

開け閉めしづらい原因として、サッシが経年劣化や環境的要因で歪んでいるのが考えられます。改善するにはサッシの修理や交換する必要がありますが、そのタイミングで窓ガラスも交換するとよいでしょう。
サッシの交換だけでなく、高性能なガラスに交換することで暑さや寒さ、騒音などを軽減につながります。

窓ガラスの交換方法・参考価格

窓ガラスの交換方法はいくつかあります。それぞれ特徴を知って、目的にあった交換方法を選びましょう。

ガラスだけ交換する場合

窓の交換には、窓ガラスのみを交換する方法があります。大きな工事が必要ないため、1窓あたり30~60分程度の短い時間で施工できるのが特長です。交換費用はガラスの種類によって大きく異なりますが、他の方法と比べて比較的安価に交換できます。ただし、サッシ(フレーム)自体の断熱性・気密性は変わらない点に注意しましょう。

YKK APの「アタッチメント付複層ガラス」であれば、今ある窓からガラスを外して、短時間で断熱性の高いガラスに取替えが可能です。通常の複層ガラスだけでなく、Low-E複層ガラス(遮熱タイプ/断熱タイプ)などが選べます。

単板ガラスと複層ガラスは厚みが異なるので、ガラスの交換だけでなくサッシの交換が必要な場合があります。
アタッチメントが付いていれば、サッシの交換はせずに複層ガラスを設置することができます。

窓ガラスを簡単に交換できるアタッチメント付複層ガラス

断熱性の高い複層ガラスの内側にLow-E(低放射)膜という熱の伝わりを抑える特殊な⾦属膜をコーティングし、さらに断熱性を高めたガラスが「Low-E複層ガラス」です。
さらに、⽇射熱を遮り室内を涼しく保つ「遮熱タイプ」と太陽の暖かさをよく取り込む「断熱タイプ」の2タイプがあります。[詳しくはこちら]

アタッチメント付複層ガラスで選べる複層ガラス

窓を交換する場合

窓全体を交換するのも、一つの方法です。既存の窓枠の上から新たに窓枠をかぶせて、窓全体を取り付ける方法を「カバー工法」と呼びます。

窓のリフォームというと壁を壊すイメージがあると思いますが、「カバー工法」なら壁を壊さず施工できる点が魅力です。雨戸や面格子を外さずに交換できるため、1窓あたり2時間~半日程度と短時間で施工が完了します。

費用相場は交換する窓の種類や、設置場所によって異なります。YKK APの「マドリモ 断熱窓 戸建用/マドリモ断熱窓 マンション用」の場合、以下を参考にしてください。

窓を交換する場合(カバー工法)

マドリモ 断熱窓:引違い窓 参考価格例 [商品代+工事費※1(税込)]

※表が見切れる場合は横にスライドしてご覧になれます。

サイズ 掃出し窓など 腰高窓など 小窓
  大サイズ(掃き出し窓) 中サイズ(腰高窓など) 小サイズ(小窓)
戸建用
(樹脂窓)
約27~37万円※2 約18~25万円※2 約15~22万円※2
戸建用
(アルミ樹脂複合窓)
約23~31万円※2 約16~23万円※2 約14~20万円※2
マンション用
(アルミ樹脂複合窓)
約29~40万円※2 約21~30万円※2 約18~27万円※2

※1:<断熱窓(樹脂窓)>Low-E複層ガラス入2枚建、クリアネット網戸、樹脂額縁(見切材付)含む。その他オプション別途。 <断熱窓(アルミ樹脂複合窓)>複層ガラス入2枚建、クリアネット網戸、樹脂額縁(見切材付)含む。その他オプション別途。 <断熱窓 マンション用(アルミ樹脂複合窓)>複層ガラス入2枚建、クリアネット網戸(XMH)、樹脂額縁(見切材付)含む。その他オプション別途。
※2: 2021年9月時点の全国のMADOショップ(北海道、沖縄等の一部の地域を除きます。)を対象に実施した実勢価格調査の結果および2023年1月時点のYKK APの公表価格に基づき算出した価格帯一例です。
※参考価格は商品価格に工事費等(現地調査費、配送費、施工費、取付諸経費、消費税(10%)等)を含めた場合のご参考としてお考えください。お客様への販売価格は、お客様の住居の状況や商品仕様、窓・ガラスの種類等により変わります。また、MADOショップごとに販売価格の設定基準も異なります。

内窓を取り付ける場合

既存の窓はそのままに、内窓を取り付ける方法もあります。既存の窓と新しい窓の二重になるため、窓の断熱性を高めます。

また、防音効果も期待でき、騒音対策にも効果的です。施工時間は1窓あたり約60分で簡単に施工できます。

費用相場は、窓全体を交換する方法よりも安価な傾向にあります。しかし、他の方法と同様に、取り付ける窓のサイズや種類によって費用は異なります。YKK APの「マドリモ 内窓 プラマード U」の場合、以下を参考にしてください。

内窓を取り付ける場合

マドリモ 内窓 プラマード U:引違い窓 参考価格例 [商品代+工事費※1(税込)]

※表が見切れる場合は横にスライドしてご覧になれます。

サイズ 掃出し窓など 腰高窓など 小窓
  大サイズ(掃き出し窓) 中サイズ(腰高窓など) 小サイズ(小窓)
複層ガラス 約11~19万円※2 約6~13万円※2 約5~11万円※2
Low-E複層ガラス
ガス入りアルミスペーサー
約14~23万円※2 約8~14万円※2 約6~12万円※2

※1: ふかし枠等オプション別途。
※2: 2021年9月時点の全国のMADOショップ(沖縄等の一部の地域を除きます。)を対象に実施した「プラマード U (複層ガラス)」の実勢価格調査の結果および2023年1月時点のYKK APの公表価格に基づき算出した価格帯一例です。
※参考価格は商品価格に工事費等(現地調査費、配送費、施工費、取付諸経費、消費税(10%)等)を含めた場合のご参考としてお考えください。お客様への販売価格は、お客様の住居の状況や商品仕様、窓・ガラスの種類等により変わります。また、MADOショップごとに販売価格の設定基準も異なります。

窓ガラスを選ぶ際に見るべきポイント

窓ガラスを選ぶ際には、断熱性や遮熱性などの他に、防災、防犯などもポイントです。

ここでは、どのような点に注意して窓ガラスを選ぶとよいのか解説します。

窓ガラスを選ぶ際に見るべきポイント

断熱性

ガラスの断熱性は、窓ガラス選びにおいて大切です。

窓は家の中で最も熱が出入りしやすい場所のため、断熱性の高いガラスであれば、外気の暑さや寒さが室内に入るのを遮断できます。外気温に室内の温度が影響を受けにくくなるため、室内が快適な温度に保たれるでしょう。冷暖房の効率も上がるため、省エネにもつながります。
また、室内外の温度差が少なくなることで、結露の発生も抑えられる点も魅力です。

より窓の断熱性を高めたいなら、窓ガラスだけでなくサッシごと断熱性の高いものへ交換することもおすすめです。

遮熱性

断熱性と共にチェックしたいのが、遮熱性です。遮熱タイプのガラスは、ガラス自体で太陽の熱を反射するのが特徴です。

断熱タイプのガラスが太陽の熱をほどよく取り込むのに対し、遮熱タイプのガラスは断熱しながら日射熱を遮ります。そのため、西向きの部屋など日差しが強く入りやすい場合には、遮熱性の高いガラスがおすすめです。外からの日差しや熱が室内に入るのを抑えられるため、室内が暑くなりにくく快適に過ごせます。

防災・防犯性

防災性や防犯性の高さも、窓ガラス選びのポイントです。地震や突風などは、いつ起こるか分かりません。台風対策していても、飛来物を防ぎきれずガラスが割れる可能性もあるでしょう。飛来物によってガラスが破損するだけでなく、ケガなどの二次災害を誘発するケースも考えられます。万が一割れた場合でも、飛散しにくいガラスにしておくと安心です。

また、泥棒の半数近くは窓ガラスを破って侵入します。防犯性に優れたガラスであれば、ヒビが入っても割れにくいため、不審者の侵入リスクを軽減します。

防音効果

室外の騒音や生活音の漏れが気になる場合には、防音効果のあるガラスを選ぶのがおすすめです。

外からの音は窓から多く入り、家の中の音も窓から外へと伝わります。防音効果のあるガラスに交換すると、外からの騒音が入りにくいため快適に過ごせるでしょう。また、生活音が外に漏れにくくなりプライバシーも守られます。ご近所トラブルを未然に防ぐだけでなく、プライバシーの確保のためにも、防音についての意識を高く持っておくと安心です。

窓ガラスの交換に関するよくあるQ&A

窓ガラスを交換する際に、よくある質問についてお答えします。窓ガラスの交換を検討する際の参考にしてください。

Q. 窓ガラスの交換に補助金は使える?

A. 窓交換や内窓を設置し、断熱リフォームを行った場合、補助金が使える場合があります。

ぜひこの機会にガラス交換だけでなく、窓の高断熱化リフォームをご検討ください。

Q. 窓ガラスの交換にかかる時間はどのくらい?

A. YKK APの「アタッチメント付き複層ガラス」を使ったガラスのみ交換の場合には、1窓あたり30~60分程度が目安です。

YKK APの「アタッチメント付き複層ガラス」の場合、1窓あたり30~60分程度の施工時間で完了します。
また、既存の窓の上から新たに窓枠をかぶせて、窓を交換する方法(カバー工法)なら1窓あたり2時間~半日程度の短時間で施工が可能です。

※施工時間は納まり、窓種等の条件によって変動します。

Q. 窓ガラスの交換は何年おき?

A. 商品や環境などによって異なります。

窓ガラスの耐用年数は商品や環境によって異なります。

ガラスが割れた、ヒビが入ったなどのガラスの破損や、窓の断熱性能が気になったら交換のタイミングといえます。例えば、複層ガラスのガラスとガラスの間に結露が起きると、断熱効果が低下してしまうので交換が必要です。

※YKK AP商品の複層ガラスの内部に結露が発生した場合の保証期間は10年です。保証期間内であれば、お取扱いの建築会社、販売店または当社メンテナンスコールセンターにご相談ください。

窓ガラスを交換して、快適に暮らしましょう

窓ガラスを交換する費用は、窓の性能や交換方法によって大きく変動します。
性能の高い窓ガラスは高価な傾向にありますが、窓は住環境に大きな影響を与えるため、窓ガラス選びや交換方法の検討が大切です。例えば、断熱性や遮熱性を高めると、室内で快適に過ごせます。また、防災性や防犯性、防音性など何を重視したいのか、お部屋にあわせて選ぶのがポイントです。

YKK APでは機能性に優れたガラスを使った商品を数多くご用意しています。窓ガラス交換や窓のリフォームを検討しているのであれば、ぜひ一度ご覧ください。 

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予算も準備しましょう。

STEP2:施工会社の選定

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プランと見積りをもらいましょう。

STEP3:プランの精査

施工が決定したら
プランをしっかり精査していきます。

STEP4:着工・引き渡し

施工業者と契約。
経過から仕上がりまで
しっかり確認しましょう。

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