公開日:2024年04月19日 更新日:2024年04月19日
結露の対策方法5選
-結露の発生原因や解決方法を解説
![](http://assets.ykkap.co.jp/uploads/tmg_block_page/cover_image/4904/eyecatch.jpg)
結露対策をしたいけれど、やり方がいまいち分からないとお悩みの方も多いはず。ご自身で行う場合の簡単な結露対策2つと窓のリフォームを前提とした本格的な結露対策3つをご紹介します。また、結露対策をするのであれば発生原因を知ることも重要。結露の原因や放置するとどうなるかなど、結露に関する基本情報も解説します。
結露の原因と発生しやすい場所
Q.結露の原因とは?
A.結露を引き起こす要因は、室内の空気中に含まれる水蒸気。空気中に含まれる水蒸気が、冷やされることで結露が発生します。
結露は、「湿度が高い」状態で、「温度差が発生」した場合に起こります。そのため、湿度の高い浴室やキッチン、その周辺の部屋などでも起こりやすい現象です。
とくに冬、室内外の気温差が大きいときには、部屋の温かな空気に含まれた水蒸気が冷たい窓で冷やされることで水滴ができやすくなります。このほか、洗濯物の部屋干し、梅雨時期などにも注意が必要です。
湿度の高さと室内の一部の空気の急激な冷え、この2つを見直すことが結露の改善には有効といえます。
![結露の原因とは](http://assets.ykkap.co.jp/uploads/tmg_block_page_image/file/16524/image1.jpg)
結露が発生する仕組み
空気中にはもともと「水」が水蒸気として含まれています。空気が含むことができる水蒸気の量は空気の温度によってきまっていて、温度が高いほど水蒸気を多く含むことができるので、空気が冷やされると含みきれなくなった水蒸気が水滴になって現れます。この水滴に変わる現象のことを、「結露」と言います。住環境において、いくつかの条件がそろった場合に自然に発生する現象です。
Q.結露が発生しやすい場所は?
A.窓ガラス/クローゼットの内側/押し入れ/家具の裏側 など
結露が発生しやすい箇所としては、外の空気に影響されやすい「窓ガラス・窓枠」が挙げられます。
また窓以外にも、湿度の高いお風呂はイメージしやすいでしょう。そのほか、温度差のできやすい玄関ドアやクローゼット、押し入れ、家具の裏側などにも発生する場合があります。室内外の温度差が大きい場所、湿度の多いところなどはとくに注意しましょう。
![結露が発生しやすい場所](http://assets.ykkap.co.jp/uploads/tmg_block_page_image/file/17193/image2.jpg)
窓ガラス/クローゼットの内側/押し入れ/家具の裏側 など
結露を放置するとどうなる?
カビやダニの原因になる
結露を放置することで、窓枠・カーテン・壁紙・壁などにカビが発生する可能性があります。
例えば、窓周りに黒カビが発生した場合、その窓を開け閉めするたびに部屋中、黒カビが舞い散ることに。カビは喘息・アレルギーの原因になり、健康被害にもつながります。家族の健康を守るためにもカビを発生させないようにしましょう。
腐食の原因となり住宅に悪影響をおよぼす
また、結露はそのまま放置すると、壁紙・壁・床材の腐食にもつながります。特に木造住宅の場合には、結露の水分を木材が吸収したままの状態が続くと、木材が脆くなり、家の寿命を縮めてしまいます。
さらに賃貸住宅においては、結露でカビを発生させてしまうと、退去時に修繕費用を負担することになってしまう可能性もあります。
【自分でできる】結露の簡単な対策方法2選
結露抑制を期待できる簡単な2つの方法をご紹介します。
![【自分でできる】結露の簡単な対策方法2選](http://assets.ykkap.co.jp/uploads/tmg_block_page_image/file/16609/image8.jpg)
除湿器を使用する
除湿器を使用し、湿度を下げるという方法です。
除湿器には、おおきく2種類(コンプレッサー方式、デシカント方式)あります。コンプレッサー方式は、機械によって空気を冷やし水蒸気を水滴に変え、湿度を下げるもの。デシカント方式は機械内部の乾燥材で水分を吸い取る形式です。
結露対策には、デシカント方式の除湿器がおすすめ。理由は、コンプレッサー方式については、機械内部と室温の気温差が必要なため、気温が低い冬場にはあまり向かないからです。ただし、電気代やフィルター交換など、維持費用がかかる点がデメリットとして挙げられます。
こまめに換気する
結露対策のためには、室内外の温度差が小さく、湿度が高すぎない状況を維持する必要があります。
室内をこまめに換気することで、室内外の温度差や湿度をある程度軽減できるでしょう。実施には費用がかからないため、最も手軽に取り組める対策ともいえます。
【施工業者に依頼する】結露の本格的な対策方法3選
より本格的な結露の対策をするためには、外気温の影響をうけやすい「窓」の見直しが効果的です。
代表的な3つの例をご紹介します。
![【施工業者に依頼する】結露の本格的な対策方法3選](http://assets.ykkap.co.jp/uploads/tmg_block_page_image/file/17392/MHZZ0330.jpg)
断熱性能の高いガラスに交換する
2000年頃までの新築住宅は、多くの場合、単板ガラス(1枚だけで構成されているガラス)が使用されています。既存の窓が単板ガラスの場合には、複層ガラスに変えるのもよいでしょう。
複層ガラスは、2枚のガラスの間に空気層があるため、1枚のガラスに比べて熱が伝わりにくいため、結露が発生しづらくなります。
断熱性もUPするので、より快適な住環境や光熱費削減効果も期待できます。
![断熱性能の高いガラスに交換する](http://assets.ykkap.co.jp/uploads/tmg_block_page_image/file/16601/image4.jpg)
窓交換をして断熱性能を上げる
結露を抑制するためには、窓ガラスだけでなく、フレーム(サッシ)を断熱性の高いものにすることも重要です。
日本で使われているフレームの多くは、アルミ素材で作られています。アルミは温度変化の影響を受けやすく、結露が発生しやすい素材です。
断熱性の高いフレームを選ぶのであれば、樹脂素材のものがおすすめ。アルミ素材の約1,400倍の断熱性を持っています。
![窓交換をして断熱性能を上げる](http://assets.ykkap.co.jp/uploads/tmg_block_page_image/file/16603/XAAAA-H23-152-1_0074.jpg)
二重窓(内窓)を設置する
今ある窓に内窓を付けることで断熱性を高め、結露を抑制することができます。
既存の窓と新しく設置する内窓の間に空気層ができることで、熱が伝わりにくくなります。結露抑制はもちろん、防音効果も期待できます。
既存の窓の内側に設置するだけのため、壁や窓を壊す必要もなく工事も短時間です。お手軽にリフォームをしたいと考えるのであれば、内窓設置を検討してみるものおすすめです。
![二重窓(内窓)を設置する](http://assets.ykkap.co.jp/uploads/tmg_block_page_image/file/16605/XAAAA-H24-069-1_0013.jpg)
●Before:一般的なアルミサッシと単板ガラスの組合せ ●After:プラマードUを取付け ※条件により外窓やプラマードUに結露が発生する場合があります。
リフォーム前後の窓で、どれくらい結露になる可能性があるかが、簡単にわかる「結露予測シミュレーション」でぜひお確かめください。
結露ができてしまった場合の対策
予防していても、結露ができてしまうこともあるでしょう。カビが発生しないよう結露したときに行いたい対策についてご紹介します。
すぐに拭き取る
結露を見つけたら、すぐに対処しましょう。結露を長く放置すると水滴が下に溜まってしまいます。
結露はサッシや周辺の木材に影響を与え、カビ以外にもさまざまな問題を起こす可能性が。もし、滴っている水滴に気付いたら、すぐに拭き取るようにしましょう。
その際、下から上に向かって拭くことで、サッシや床への悪影響を軽減しやすくなります。
![結露ができてしまった場合の対策](http://assets.ykkap.co.jp/uploads/tmg_block_page_image/file/17085/image7.jpg)
結露は放置せず、すぐに対策をしましょう!
結露対策についてご紹介しました。結露は特別なことではなく、温度と湿度の条件が合えば起こる自然現象です。
そのため、「また結露している」と放置してしまうことも少なくないでしょう。しかし、窓に水滴がついていることに気付いたら、放置せずにすぐに拭き取り、結露対策を行うことが大切です。
定期的な手入れが面倒、根本的に問題を解決したいという方は思い切って窓のリフォームをするのもおすすめです。
結露対策として、窓の交換や内窓の設置などのリフォームを検討されている方は、ぜひ下記をご覧ください。
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