公開日:2023年10月01日 更新日:2023年10月01日

窓ガラスの種類と選び方

-お手入れの際のポイントまで解説

窓ガラスの種類と選び方

現在、販売されている窓ガラスには防音性・断熱性・防犯性などを備えた高機能な商品がたくさんあります。リフォームを検討している方の中にはどれにしようか迷っている方もいるでしょう。そこで、窓ガラスの種類や目的に合せた選び方をご紹介します。自宅に最適な窓ガラスを選んで、快適なマイホームを実現しましょう。

窓ガラスとは?

窓ガラスとは?

窓ガラスは、その名の通り窓のガラス部分のこと。家の内部と外部に分ける仕切りのひとつです。

そもそも窓は、「サッシ」と「窓ガラス」から構成されています。その中でも、サッシは、窓を家に取り付ける役割を持つ「枠」とガラスを枠にはめ込むための「框(かまち)」で構成されています。 また 「窓ガラス」と「框」をあわぜた可動部分を障子と呼びます。

窓は見た目や風や光を取り込むだけでなく、外部と接している部分のため快適に暮らすには機能性も重要です。
最近では、断熱や遮熱、防音、防犯などの機能がプラスされた窓ガラスも。適切な窓ガラス選びが、快適な生活に繋がるといっても過言ではありません。

目的別!窓ガラスの選び方

結露対策や断熱効果など、窓ガラスにはさまざまな機能があります。窓ガラスを選ぶときのポイントについてご紹介します。

結露対策を行いたい

結露対策を行いたい
結露対策を行いたい
[試験条件]室内温度:20℃/室外温度:0℃/相対湿度:50%
※注意結露は窓の性能だけでなく住まいや自然環境に影響されます。室内の条件によって結露が発生する場合もあります。

断熱性能の高い「複層ガラス」へ取り替えることで、結露を抑制することが可能です。結露はそのまま放置するとカビやダニの発生原因となり、人体へ悪影響を与えることも。アレルギーなどの健康被害につながらないよう、早目の対処が必要です。また、水滴をそのまま放置しておくことで、腐食を招くなど住宅の劣化に繋がることもあります。

結露に対しては、結露対策テープやシートなどのグッズを活用することで一時的な対応は可能です。しかし、このような間に合わせの対応は、こまめなメンテナンスも必要で、永続的な効果はありません。根本的な結露対策を考えるのであれば、窓ガラス自体を断熱性能の高いものに取替えるなど窓のリフォームを検討するとよいでしょう。

冷暖房効果を高めたい

冷暖房効果を高めたい

冬は窓・ドアといった開口部から外へ流出する熱の割合が50%、夏は窓から室内へ流入する熱の割合が74%。
実は熱が室内から逃げるのも、室内に入ってくるのも、そのほとんどが開口部からです。そのため、冷暖房効果を高めたい場合にも、窓ガラスのリフォームはおすすめ。断熱性能の高い「複層ガラス」へ交換することで、室外の冷気をシャットアウトして、室内を快適な温度に保つことができます。

また、複層ガラスの内側に熱の伝わりを抑えるLow-E膜をコーティングして性能を向上させた「Low-E複層ガラス」があります。高い断熱性能と日射遮蔽性能を両立し、夏は涼しく、冬は暖房熱を外へ逃がしません。西日対策や紫外線による色あせ防止にも効果的です。

【窓からの熱の流入出比率の算出条件】解析No:00033(2021.7.1更新)
●使用ソフト:AE-Sim/Heat(建築の温熱環境シミュレーションプログラム)/(株)建築環境ソリューションズ ●気象データ:「拡張アメダス気象データ」2010年版 標準年/(一社)日本建築学会 ●住宅モデル:2階建て/延床面積 120.08㎡/開口部面積 32.2㎡(4~8地域)「平成25年省エネルギー基準に準拠した算定・判断の方法及び解説Ⅱ住宅」標準住戸のプラン ●躯体:平成28年省エネルギー基準レベル相当 ●窓種:アルミ(複層ガラスA8未満) ●環境条件: 冬:外気温:2.6℃、室温:20℃ 2月14日 5〜6時(日平均外気温最低日)、東京 夏:外気温:34.8℃、室温:27℃ 8月5日 14〜15時 (日平均外気温最大日)、東京 ※熱の流入出の数値はYKK AP算出です。

防音効果を高めたい

防音効果を高めたい
出典:板ガラス建材総合カタログ[技術資料編]より板ガラスの透過損失データAGC株式会社

音の多くは窓から出入りします。外の騒音が気になる場合や、室内の音漏れが気になる場合には、まずは窓から防音対策を始めましょう。

防音には、まず、ガラスとガラスの間に防音できる特殊フィルムを挟んだ合わせガラス構造のものがおすすめ。しかし、音の種類や条件によって、合せたガラスが共鳴してしまい、余計に音が増幅されてしまうことも。そのような共振を防ぐためには、異なる厚さの2枚のガラスを組み合せた「異厚複層ガラス」がおすすめです。

外からの音が気になる部屋や、家族が長い時間くつろぐリビングなどに防音効果が高い窓ガラスを選ぶのもよいでしょう。

【dBとは】
dBとは、音の大きさ(音圧レベル)の単位です。30~50dBが日常生活で望ましい音の大きさの範囲だといわれています。

dBとは

防犯対策を行いたい

防犯対策を行いたい

侵入窃盗の手口でも、多いのがガラス破り。窓からの侵入に備えることで、効果的な防犯対策が行なえるでしょう。防犯性を高めるためには、貫通しにくく、壊れにくいガラスを選ぶのがポイント。防犯対策のためには、2枚のガラスの間に強靭な特殊中間膜を挟んだ安全合わせ複層ガラスや防災安全合わせ複層ガラスへ取り替えるとよいでしょう。

プライバシーを確保したい

プライバシーを確保したい

よく人が通る道に面していたり、窓が大きかったりすると、部屋の中にいながらでも人の目が気になることもあります。家でゆっくり過ごしていても、落ち着けない環境ではストレスに。そのような場合には、視線を遮る効果のある「すり板ガラス」や「型板ガラス」を選ぶことがおすすめです。

すり板ガラスは、ガラスの片面にすり加工をしたものです。やわらかな光を均一に採り入れながらも、不透明なので人の視線が気になりません。しかし、水に濡れると透き通ってしまう性質があるため、特にお風呂場など水を使う場所には避けたほうがよいでしょう。

一方、型板ガラスは、表面がでこぼこした不透明のガラスです。やわらかく光を取り入れながらも、視線をしっかりと遮ることができます。トイレやお風呂、洗面所などプライバシーを重視したい場所にも適しています。

また、シルエットもぼやかしたい場合は「合わせ複層ガラスの乳白タイプ 」や、「強化複層ガラスのミスト柄タイプ」がおすすめです。また本格的に視線をカットしたい場合は、「ブラインド入りの複層ガラス」もあります。

もっと明かりを採り入れたい

自然光を生かした明るい空間づくりをしたいのであれば、一般的な透明ガラスであるフロートガラスを選ぶのがおすすめです。フロートガラスは採光性や透視性に優れたスタンダードな窓ガラスです。表面が滑らかで凸凹やゆがみが少なく、光の侵入を遮らないため、最も効率良く、太陽光を採り入れることができます。

紫外線を抑えたい

紫外線を抑えたい

紫外線対策では、採光しながらも紫外線の透過を防ぐ機能のあるガラスを選ぶのがおすすめです。YKK APの商品の中では、「Low-E複層ガラス(遮熱タイプ)」は、通常のガラスに比べて約76%も紫外線をカットしてくれます。また、「安全合せ複層ガラス(防音タイプ)」では、紫外線99%以上カットと高い効果が見込めます。

外出時には紫外線対策をするが、家の中では無防備だという方もいるでしょう。紫外線は窓を通して屋内にも入ってきます。室内にいるときも安心して過ごすために、UVカット効果のある窓ガラスに換えるとよいでしょう。

主な窓ガラスの種類

ガラスの枚数の違い

窓ガラスにはガラスの枚数の違いや機能の違いがあります。それぞれ、詳しく解説します。

枚数 分類 説明
1枚 単板ガラス 1枚だけのガラス。昔から住宅でよく使われてきた。
強度を増したもの(強化ガラス・安全ガラス)や、
部屋の中が見えづらくなるよう加工がされているものや、金網を入れ防火性を高めた物もある。
2枚を張り付けて1枚に 合わせガラス 2枚のガラスを樹脂の膜(中間膜)で貼り合せたガラス。
中間膜の効果で破損しにくく安全性が高い。
また中間膜の性能によって断熱性や遮音性、紫外線防止効果を高めることができる。
2枚 複層ガラス ガラスの間に空間があるガラス。新しく建てられる家では主流。
断熱性が高く、使うガラスの組み合わせや空間に入れるガスによっても性能が変化する。

1枚ガラスのことを単板ガラスと呼び、透明のものはフロートガラスとも呼ばれています。以前から多くの家に使われてきたもので、ガラスに工夫を凝らすことで、機能性を高めたものもあります。例えば、強度を増した強化ガラスや部屋の中を見えにくくする加工がされているもの、金網を入れて防火性を高めたものもあります。

単板ガラスにガラスを追加して、2枚合わせたものを合わせガラスといいます。2枚のガラスを樹脂の膜で張り合わせたもので、中間膜の効果で破損しにくく安全性が高いのが特長です。また、中間膜の性能によっては、断熱性、遮音性、紫外線防止効果を高めることも可能です。

2枚以上のガラスを使用し、合せるのではなく、ガラスとガラスの間に空間を持たせた窓ガラスを「複層ガラス」といいます。複層ガラスは、現在新しく家を建てる際の主流の窓ガラスで、断熱性が高く、使うガラスの組み合わせや空間に入れるガスによっても性能が変化します。ちなみに、3枚合わせたものはトリプルガラスといわれることも。

1枚:単板ガラス 2枚:合わせガラス 2枚以上:複層ガラス
1枚:単板ガラス 2枚:合わせガラス 2枚以上:複層ガラス

機能の違い

機能 代表的な窓ガラスの種類
透視・採光 板ガラス(フロートガラス)
やわらかな採光 すり板ガラス
視線を遮る 型板ガラス
防火 網入り板ガラス
断熱 複層ガラス
断熱・日焼け防止 Low-E複層ガラス

透視や採光、防火、断熱など、それぞれの機能を持つ窓ガラスについて解説します。

【透視・採光】板ガラス(フロート板ガラス)

表面が滑らかで歪みが少ない、無色透明のガラスです。透視や採光に優れていることから、窓ガラス以外に、鏡や建具などにも使われています。しかし、断熱性は低く、機能面ではほかの窓ガラスに劣ります。

【やわらかな採光】すり板ガラス

【やわらかな採光】すり板ガラス

表面は滑らかですが片面にはすり加工をすることで、不透明にしているガラスです。やわらかな採光を希望する場合に選ぶとよいでしょう。しかし、濡れると透き通ってしまうので、バスルームには適しません。

【視線を遮る】型板ガラス

【視線を遮る】型板ガラス

ガラス側面に型模様をつけた不透明なガラスで、視線を遮る際に最適なガラスです。表面を凸凹とぼかしたようなガラスで、やわらかに光を採り入れながらも視線を遮ることができます。プライバシーを重視する場所におすすめのガラスです。

【防火】網入りガラス

【防火】網入りガラス

ガラスに金網が入っており、透明のタイプと不透明のタイプがあります。ガラスが割れた際に破片が飛び散りにくく安全なのが特長。金網が縦方向に平行に入っている縦ワイヤーは、破片の飛び散りを少なくする役割で入れられています。クロスワイヤーや菱形ワイヤーは、火災の際に火の粉の侵入や延焼を防ぐ効果があり、火災の危険がある建物でよく使われます。

【断熱】複層ガラス

【断熱】複層ガラス

2枚のガラスの間に中空層を設け、断熱性や遮熱性を高めたガラスです。ガラスの間が真空になっているものやガスが入っている場合、熱を伝えづらく、単層ガラスよりも高い断熱性能が期待できます。外気温が低いときも、室内側のガラスの表面温度が下がりにくいため、結露防止にも効果的です。

【手軽に窓をかえたいなら!】

「単板ガラスから複層ガラスにすると、厚さが変わるからフレームごと交換が必要かな」と、ご心配の方もいらっしゃるでしょう。アタッチメント付複層ガラスを使えばフレームを変えずに簡単に複層ガラスに交換できます。室内から取り付けられ、30分程度で完了。手軽に高機能な窓ガラスにリフォームしたい方におすすめです。

【断熱・日焼け防止】Low-E複層ガラス

【断熱・日焼け防止】Low-E複層ガラス

Low-E複層ガラスは、ガラスの間に特殊な金属膜であるLow-E膜をコーティングすることで、断熱効果や日焼け防止の機能を持たせたもの。Low-Eは「Low Emissivity(低放射)」の略で、熱の伝わり方の一つである「放射」を抑えるという意味です。

断熱性能が高いため、季節による温度差が生まれにくく、冷暖房費の節約にもなるでしょう。また、日焼け対策もできるため、紫外線による室内での日焼けも防止できます。

【手軽に窓をかえたいなら!】

YKK APのアタッチメント付Low-E複層ガラスは、既存の窓を壊すことなく、今の窓と交換可能です。アタッチメントにはカラーバリエーションもあるため、インテリアに合う色を選ぶことができます。

窓ガラスを
お手入れする際のコツ

窓ガラスをお手入れする際のコツ

窓ガラスのお手入れで重要なポイントはこまめに掃除することです。

窓ガラスの外側の汚れは、花粉や砂、泥、黄砂、雨、排気ガスによる油膜などが原因。窓の掃除を面倒くさいからと後回しにしていると、窓ガラスはしだいに汚れていきます。雨が多い時期など、窓ガラスが濡れた状態が続くと汚れがつきやすく、カビが生えることもあるため注意が必要です。

一方、窓ガラスの室内側の汚れは、主に室内のほこり、手垢、油汚れなどが原因です。
結露の水分や手垢などの皮脂汚れと、窓ガラスのホコリが合体すると、拭いただけでは取れないしつこい汚れになることも。さらに、これが接着剤代わりになり、室内にあるホコリを吸着してカビが生える可能性もあります。

特に、窓を開け閉めする際に触れることの多い場所や、お子さんの手の届く高さは、集中して汚れやすくなる部分です。なかなか掃除ができない場合でも、汚れやすい部分だけ拭き取っておくだけで、掃除が格段に楽になります。こまめな手入れが必要ではありますが、ポイントをつかんで、窓ガラスをきれいな状態に保ちましょう。

水拭きを日頃から行う

日々窓の内側と外側の両面を水拭きするようにしましょう。マイクロファイバークロスを使用すると、水拭きだけで十分汚れが落ちるのでおすすめです。また、水拭きで落ちない汚れの場合には、中性洗剤(1~2%の水溶液)で軽く洗い流し、その後に乾いた布で水分を拭き取りましょう。

拭き方のコツは、同じ方向に向かって拭くことです。方向を揃えることで、ムラなく綺麗に拭けます。また、水拭きした後に、乾いたマイクロファイバークロスで乾拭きをすると、拭きムラができにくく、よりきれいに仕上げることができます。

【ガラスだけじゃない!】

窓の掃除は、窓ガラスだけでなくサッシの掃除も重要です。
汚れるのは窓ガラスだけじゃない!「サッシと窓の凸凹が少ない窓」とは?

窓ガラスの種類はさまざま!生活に合った窓ガラスを選びましょう

窓ガラスにはさまざまな種類があります。「結露を防ぎたい」「冷暖房効果を高めたい」「防犯対策を行いたい」など、お悩みに合った窓ガラスに換えることで、問題の解消に近づきます。

窓は、生活環境を左右する重要なパーツの一つです。

住宅の悩みも、窓ガラスを換えることで簡単に解決できるかもしれません。ぜひ一度、YKK APにご相談ください。

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STEP1:検討・準備

リフォームに関する情報を収集。
予算も準備しましょう。

STEP2:施工会社の選定

複数の施工業者に相談。
プランと見積りをもらいましょう。

STEP3:プランの精査

施工が決定したら
プランをしっかり精査していきます。

STEP4:着工・引き渡し

施工業者と契約。
経過から仕上がりまで
しっかり確認しましょう。

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