公開日:2024年07月29日 更新日:2024年07月29日

網戸を交換するには?

-おすすめの網戸や選び方を解説

暑さ対策や虫対策に向け網戸交換を検討している方も多いのではないでしょうか。本記事では、網戸を交換するタイミングについて、ネットとフレームに分けて解説します。網戸の役割や選び方、網戸の交換に関するよくある質問とその答えも紹介します。

網戸を交換するタイミングは?

使い方や網戸の素材、周辺の環境などによって劣化の速度は異なるため、 使用期間での判断ではなく、網戸の状態で交換が必要になる場合があります。
傷んだ状態の網戸をそのまま使い続けると、虫やホコリが入り込みやすくなってしまいます。交換のタイミングを見極め、適切にネットやフレームを取り換えましょう

(1)ネットを張り替えが必要な場合

  • ネットが破損している、たるんでいる
  • ネットを押さえるゴムが劣化している

ネットに破損やたるみが見られるときは、早めに交換しましょう。

また網戸の多くは、枠の溝にネットを固定するゴムがついています。ゴムが劣化していると、網戸が緩み隙間が生まれるため、ゴムが劣化していたらネットとあわせて張り替得るタイミングです。

(2)戸車の交換が必要な場合

  • 網戸を閉めても隙間がある、網戸の動きが悪い

戸車とは、網戸を滑らかに動かせるようにする小さなタイヤのような部品です。
戸車に不調があると網戸を閉めても隙間ができたり、網戸の動きが悪くなってしまうため交換が必要です。

(3)フレームごとの交換が必要な場合

  • 網戸を閉めても隙間がある、網戸の動きが悪い(フレーム自体ががゆがんでいる)

  • 網戸の使い勝手が悪い

戸車に不調がある場合以外にも、フレーム自体が歪んでいると、網戸に隙間ができたり動きが悪くなります。
その場合はフレームごとの交換がおすすめです。

また、横引きのパネルタイプの網戸から、すっきり収納でき横引きタイプの網戸に取り換えるなど、見た目や使い勝手を向上させるために網戸の形状を見直し交換するのもおすすめです。

網戸の役割

網戸は、窓やドアを開け換気をする際に、虫やホコリが入らないようにする役割があります。
また、換気中に小さなお子様やペットが簡単に外に出ていけないようにするのにも役立ちます。

※ 完全に脱出を防ぐものではありません。網戸使用時も目を離さないようにご注意ください。

網戸の選び方【ネット】

ネットを選ぶ際には、網目の大きさと素材、機能に注目するのがポイントです。

メッシュ(網目)の大きさで選ぶ

「メッシュ」とは1インチ(2.54cm)あたりの網目の数で、数値が大きくなるほど網目が細かくなります。
現在、網戸では18メッシュ以上のものが用いられることが多いです。

18メッシュ

18メッシュとは、1インチのなかに網目が18本(縦18本×横18本)あるネットです。

網戸のなかでは基本的な編目のサイズで、目の幅は約1.15mmで、ほとんどの蚊やハエは2mmより大きいため、虫よけ効果も期待できます。また、網目が大きいため、視界が明るいのが特長です。

24メッシュ

24メッシュとは、1インチのなかに網目が24本(縦24本×横24本)あるネットです。

18メッシュとよりも目が細かく、目の幅は約0.75mmで、チョウバエやセンチクバエなどの体長1mm程度の小型の虫も通り抜けにくいのが特長です。ただし、網目が細かい分、18メッシュと比べると高額かつ視界が暗くなる場合があります。

ハイメッシュ

30メッシュや40メッシュなどのさらに目の細かいネットを、ハイメッシュと呼ぶ場合があります。

小さな虫やホコリも 防げるため、工場などで使われることも多いです。

素材で選ぶ

ネットの素材によっても耐久性などが変わってきます。網戸を使う場所が、太陽の熱や紫外線の影響を受けやすい場所かもチェックして選びましょう。

ポリプロピレン

ポリプロピレンは、価格が安く軽量な素材です。網戸のメッシュとしてはもっとも使用されている素材で、耐熱性があり、弾力性に富むのも特徴です。

ただし、紫外線で劣化が進むため定期的に張り替えが必要です。

ポリエステル

ポリエステルは、ポリプロピレンと比べると強度が高く、犬や猫などがひっかく可能性がある場合にもおすすめです。

また、弾力性に富み、耐久性も高いため、ポリプロピレンより寿命が長めとされています。

グラスファイバー

グラスファイバーは、耐熱性に優れ、紫外線による劣化もしにくい素材です。

巻き癖がつきにくいので、ロールタイプの網戸に使われるケースもあります。

機能で選ぶ

網戸も長い期間使うものなので、防虫性、眺望性はもちろん掃除がしやすいかもあわせて確認しましょう。

防虫効果の高さ

ネットの目の大きさが細かいと、物理的に小さな虫が入りにくくなります。
お家の近くに緑が多い場合は、ネットの目の大きさにもこだわるのがお勧めです。

掃除のしやすさ

ネットの糸が交差する部分は汚れが溜まりやすく、放置すると網戸全体が黒ずんで見える場合があります。
いつまでも美しい見た目を維持したい方は、掃除がしやすさをチェックしましょう。

視界のクリアさ

視界を妨げないネットを選ぶポイントは、網目の細かさと糸の細さです。

網目が細かくないネットだと、細かいものに比べ視界が良く、通気性も高める事ができますが、虫が入りやすくなるデメリットがあります。一方、網目が細かくても、糸が細いものならネットがみえにくくなるため視界をクリアにすることができます。

おすすめの網戸のネット

防虫性、掃除のしやすさ、視界の良さを兼ね備えたYKK APのクリアネットがおすすめです。

クリアネットは24メッシュの網目の細かさ(パネル系の場合)でありながら、糸の線径が細いため、防虫性と明るい視界、高い通気性を実現しています。
また、クリアネットは交差部分がくっついているため、汚れが溜まりにくく拭き取りやすい構造になっています。
網の目がずれな ため、引っかいても網目が広がりにくい点も特長です。

ただし、張り替には技術を要するため、施工店に依頼がおすすめです。

 

■ブラックネットとの比較イメージ

クリアネット

防虫性

18メッシュの約8割の細かさで小さい虫の侵入を防ぎます。

クリアネットの防虫性

眺望性

ブラックネットと比べ景色がクリアに見えます。

クリアネットの眺望性

通風性

ブラックネットを比べ約2割も通風量が多くなります。

クリアネットの通風性

清掃性

表面の凹凸が少なく、お手入れがより手軽に。

クリアネットの清掃性

網戸の選び方【形状】

ネットだけでなく、網戸にはさまざまな形状があります。窓や玄関など、設置場所に合わせて形状を選んでいきましょう。

窓におすすめの網戸

  • パネルタイプ
  • ロールタイプ(横引き)
  • ロールタイプ(上げ下げ)

パネルタイプ

パネルタイプとは、フレームに沿って1枚のネットを張り付けたタイプの網戸です。もっとも一般的なタイプで、掃除も比較的簡単です。パネルタイプは、主に引き違い窓で用いられます。

メリット

  • 掃除しやすい
  • 耐久性が高い

デメリット

  • 窓の半分は常にネットで視界が遮られる
  • 外開きの窓には取り付けられない

ロールタイプ(横引き)

ロールタイプ(横引き)とは、収納するときに網を横に巻き取るタイプの網戸です。必要なときだけ引き出せるため、窓を閉めているときは網戸のネットが視界を遮りません。

 

メリット

  • 使わないときはすっきり収納できる
  • 窓の内側に枠を設置するため、窓枠に網戸用のレールがなくても設置できる

デメリット

  • 収納時に虫などを巻き込む可能性がある
  • DIYでネットの張り直しができない場合が多い

ロールタイプ(上げ下げ)

ロールタイプ(上げ下げ)とは、収納するときに網を縦に巻き取るタイプです。ロールスクリーン状に上部に収まるため、網戸を使わないときにネットが視界を遮りません。

 

メリット

  • 使わないときはすっきり収納できる
  • 窓の内側に枠を設置するため、窓枠に網戸用のレールがなくて 設置できる

デメリット

  • 収納時に虫などを巻き込む可能性がある
  • DIYでネットの張り直しができない場合が多い

玄関・勝手口におすすめの網戸

窓だけでなく、玄関や勝手口などにも網戸を取り付けることができます。

  • ロールタイプ(横引き)
  • プリーツタイプ(横引き)
  • 中折れタイプ

ロールタイプ(横)

玄関や勝手口などの高さのある場所には、ロールタイプ(横引き)がおすすめです。ドアの端にボックスがあり、使わないときにはすっきりと収納できます。

メリット

  • 使わないときはすっきり収納できる
  • パネルタイプとくらべ省スペースで設置できる

デメリット

  • 収納時に虫などを巻き込む可能性がある
  • 自力でネットの張り直しができない場合が多い
  • 設置時に段差ができる場合がある

プリーツタイプ(横)

プリーツタイプ(横引き)とは、ネット部分が蛇腹になっているタイプの網戸です。その形状から、アコーディオンタイプとも呼ばれます。巻き取る形で収納するロールタイプとは異なり、折りたたんで収納します。

メリット

  • 使わないときはすっきり収納できる
  • パネルタイプとくらべ省スペースで設置できる

デメリット

  • 自力でネットの張り直しができない場合が多い
  • 設置時に段差ができる場合がある

中折れタイプ

中折れタイプとは、収納するときに二つに折りたためるタイプの網戸です 。格子が入ったものや、施錠ができるものもあり他の網戸と比べると防犯面が優れたものがあります

メリット

  • 施錠ができるものも多い
  • 比較的堅牢な作りになっている

デメリット

  • 収納時もネット部分が見える
  • 内側に開閉するスペースが必要
  • 設置時に段差ができる場合がある

網戸の交換に関するQ&A

網戸の交換に関するよくある質問とその答えを紹介します。気になる疑問を解消してから、網戸の交換を進めましょう。

Q. 網戸の交換は自分でできる?

A.可能ですが、ネットの種類や網戸の形状によってはプロに依頼するほうが安心です

網戸の交換は、特殊な網戸でない場合DIYすることも可能です。 しかし、ネットや枠の取り付けにゆがみ・たるみがあると虫やホコリが入り込み、網戸としての役割を果たしません。失敗してやり直すよりは、プロに頼んだほうが安心です。

窓まわりのお悩みは、ぜひお近くのMADOショップにご相談ください。

Q. マンションで網戸の交換はできる?

A. 管理規約・契約書の確認が必要です

原則として、マンションなどの集合住宅の窓・網戸は共用部分です。そのため、自己判断で交換できません。分譲マンションであれば管理規約、賃貸マンションであれば契約書を確認のうえ、管理組合や家主の許可を得てから交換しましょう。

Q. 網戸のお手入れは必要?

A. ハンディモップやブラシなどでホコリを取ってからふき掃除をしましょう

網戸の汚れには「はらって取る汚れ(ホコリなど)」と「ふき取る汚れ(排ガスなど)」の2種があります。 日ごろからのお掃除はもちろん、定期的にネットがはずれないように柔らかいブラシやスポンジで軽く押さえるように水洗いをしましょう。また、濡れたまま放置するとホコリが付着してしまうので、水分を十分にふき取り、乾燥させましょう。

視界や虫の入りにくさにもこだわって網戸を選ぼう

網戸は、虫やホコリの入り込みを防ぐ役割を果たします。網戸を後付けする際には、設置する場所やにあわせて使いやすい網戸の形状を選ぶのがよいでしょう。 網戸のネットの交換を検討している方は、破れにくさや虫の入りにくさ、視界のよさなどにこだわって選ぶと、より快適に過ごせます。

網戸の交換や、玄関・窓周りの困りごとはぜひお近くのMADOショップにご相談ください。MADOショップはYKK APとパートナーシップを結ぶ建材流通店が全国に展開する窓リフォームのお店です。

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