公開日:2026年03月30日 更新日:2026年03月30日
内窓(二重窓・二重サッシ)とは?
-リフォーム費用やメリット・デメリットも解説!
内窓(二重窓・二重サッシ)のリフォームには、暮らしを快適にする多くのメリットがあります。そもそも内窓とはどのような特長があるのか、メリットとデメリットを紹介します。また、リフォーム費用、補助金制度についても詳しく解説します。
内窓(二重窓・二重サッシ)とは?
内窓(二重窓・二重サッシ)とは、今ある窓の室内側に新たに窓を取り付け、窓を二重にしたものを指します。
内窓と外窓(既存の窓)の間に空気層ができることによって、外気の影響を受けにくくなり、断熱性・防音性にも優れているのも特長です。
複層ガラスと混同されることもありますが、複層ガラスはフレームではなく、窓のガラス自体が複数枚になっているものを指します。
すでにある窓が複層ガラスであったり、複層ガラスを用いた内窓をつけるといったケースもあります。
単板ガラスの窓に、複層ガラスを用いた内窓を設置した場合の断面イメージ
内窓(二重窓・二重サッシ)のメリット
内窓は断熱性の向上を始め、多くのメリットがあります。
1.高断熱で室内快適、
冷暖房費を節約できる
内窓のメリットは、断熱性が上がり快適に過ごせることです。
窓は住宅の中で最も熱の流入出が大きい箇所です。窓が二重になることで、窓と窓の間の空気層が断熱材のような役割を果たして断熱性が高まります。
冬は暖房で暖めた熱が外へ出るのを、夏は暑い外気の熱が室内に入るのを抑え冷暖房効率がよくなるので、冷暖房費の節約も期待できます。
また、お風呂場やキッチンなどの寒暖差のある場所への設置はヒートショックの軽減になります。
断熱性を高める際は、内窓に熱を通しにくい樹脂素材のサッシや複層ガラスを選ぶこともポイントです。
外窓:アルミサッシ(単板ガラス)、内窓:アルミスペーサー・ガス入
サーモグラフィ撮影条件:室外温度0℃、室内温度20℃
【算出条件】解析No:00092建築の温熱環境シミュレーションプログラム「AE-Sim/Heat」((株)建築環境ソリューションズ)を用いて算出した年間冷暖房負荷を「平成25年省エネルギー基準に準拠した算定・判断の方法及び解説Ⅱ住宅」((一財)建築環境・省エネルギー機構)に基づきエネルギー消費量、冷暖房費に換算。●気象データ:「拡張アメダス気象データ」2020年版標準年/(株)気象データシステム ●計算地点:東京 ●住宅モデル:2階建て/延床面積120.08㎡/開口部面積32.2㎡(4∼8地域)「平成25年省エネルギー基準に準拠した算定・判断の方法及び解説Ⅱ住宅」標準住戸のプラン ●住宅の仕様:開口部※1アルミサッシ(単板ガラス)、開口部※2アルミサッシ(単板ガラス)+ウチリモ(Low-E複層ガラス(断熱タイプ)ニュートラル)、アルミサッシ(単板ガラス)+プラマードU(Low-E複層ガラス(断熱タイプ)ニュートラル) 躯体:平成4年省エネルギー基準適合レベル相当 ●遮物:居室の8窓にレースカーテン、和室の窓に和障子を併用 アウターシェード使用時 居室の9窓にアウターシェード(ブラウン)を使用 ●想定生活者:4人家族 ●空調設定:暖房20℃ 冷房27℃(就寝時28℃)・60% ●空調運転方法:間歇運転 ●電気料金単価:31円/kWh(税込)((公社)全国家庭電気製品公正取引協議会 新電力料金目安単価)※1【熱貫流率】「建具とガラスの組み合わせ」による開口部の熱貫流率を使用【日射熱取得率】JISR3106より求めた日射熱取得率を使用※2【熱貫流率】JISA2102より求めた熱貫流率を使用【日射熱取得率】JISR3106、JISA2103より求めた日射熱取得率を使用
2.結露が軽減する
「結露」とは、暖かく湿った空気が冷やされ、空気中の水蒸気が水滴になってしまうことです。
窓の断熱性が上がると、窓の結露の発生を抑ることができます。
結露が頻繁に起こると、拭き掃除をする手間が増えるうえに、カビやダニなどアレルギーの原因、住宅や家具の腐食などの原因につながります。
「毎日結露する窓(冬季の1週間のうち4日以上結露する窓)には浴室の排水溝と同じくらいカビがいる」という調査結果もあります。健康的な住まいづくりに結露対策は重要です。
外窓:アルミサッシ(単板ガラス)、内窓:アルミスペーサー・ガス入
結露撮影条件:室外温度0℃、室内温度20℃、湿度60%
※結露の発生は窓の性能だけでなく、住まいや他の自然環境にも影響されます。室内の条件によって結露が発生する場合もあります。
3.騒音・音漏れを軽減できる
内窓には防音効果もあります。
窓は壁や屋根と比べると厚みがないうえ、開閉のために隙間ができてしまうので、音が伝わりやすくなっています。 窓が二重になることで外窓と内窓の間に空気層ができ、騒音の侵入や室外への音漏れを軽減できます。
内窓によって、屋外の騒音や室内のお子さまの声、犬の鳴き声などの空気を伝わってくる音(空気音) を軽減する効果が期待できますが、工事現場の音や隣の部屋の話し声などの地面や壁を振動させて伝わる音(固体音)は、窓だけでは防ぐことが難しいとされています。
防音が目的の場合、どんな音を抑えたいのかを考え手段を検討しましょう。
●内窓なし:一般的なアルミサッシと単板ガラス(5ミリ)の組合せ ●内窓あり:外窓フレミングⅡ引違い窓外付枠単板ガラス(5ミリ)/中間空気層84ミリ/内窓ウチリモ複層ガラス(3+A12+3)※音域によって防音効果が異なります。
※室内の音環境は壁など建物の性能にも影響を受けます。
※二重窓になることで気密性が向上し、音を外に漏らさない効果の一方で、音がお部屋にこもることもあります。窓の不具合ではありませんのであらかじめご了承ください。
4.防犯対策になる
内窓は防犯対策としても効果が期待できます。
空き巣や忍び込みは、窓を侵入経路にするケースが最も多くなっています。鍵が二重になることはもちろん、窓が二重にあると侵入に物理的に手間や時間がかかりそうだ、と視覚的に空き巣を牽制することができます。
5.マンション(持ち家)でも
付けられるケースが多い
マンションの窓は共有部分ですが、内窓を設置するのは室内側、専有部になるので基本的に個人でのリフォームが可能です。
マンションだけど、窓の断熱性や窓からの騒音を何とかしたい、とお悩みの際にはおすすめのリフォームです。
ただし、規約等はマンションによって異なりますので、管理組合等に確認のうえリフォームください。
内窓(二重窓・二重サッシ)のデメリット
もちろん内窓にはメリットだけでなく、デメリットもあります。リフォームを検討する際には、注意しましょう。
1.開閉が面倒に感じる
内窓は洗濯ものを干したり、換気をしたりする際に、窓を2回開け閉めしなければなりません。
そのため、内窓の設置は寝室など窓の開け閉めが少ない窓にするなど検討が必要です。
2.掃除の手間が増える
内窓にすると、窓を2枚掃除しなければいけないので、手間が増えます。
ホコリがたまってくると戸の滑りも悪くなってくるので、小まめな掃除を心がけ、汚れをためないことが大切です。
3.窓際のデザインが変わる・ふかし枠による突出
内窓は既存の窓の内側に窓を取り付けるので、リフォーム前と比べて圧迫感が出たり、部屋が狭いと感じたりする可能性があります。
さらに、窓枠の奥行きが足りない場合は、ふかし枠という窓枠を延長する部材をつける必要があり、窓枠が出っ張ってしまう可能性もあります。
ふかし枠とは?
既存の窓枠(額縁)に、内窓を設置するための奥行きが足りない場合、内窓を固定するための『ふかし枠』という補助枠が必要です。
窓枠が室内側に少しせり出すだけでなく、カーテンレールや、ブラインドが干渉することもあります。
内窓(二重窓・二重サッシ)を選ぶポイント
窓は毎日使ったり、目にするものです。断熱性や防音性以外にも選ぶポイントをチェックしましょう。
ガラス
窓が二重になることで断熱性や防音性の向上が見込めますが、内窓に使うガラスにもこだわれば、より悩みの軽減につながります。
例えば、複層ガラスに特殊な金属膜をコーティングしさらに断熱性を高めたLow-E複層ガラスには、断熱効果が高いもの・遮熱効果が高いものがあり、お部屋の状況によって選ぶのがおすすめです。
例えば、西日の強い窓には遮熱型のガラス、冬に陽光を取り入れたい南面の窓には断熱型のガラスというように、方位によってガラスを使い分けるのもリフォーム成功のコツです。
他にも、防音に特化したガラスや、割られにくい防犯性の高いガラス、紫外線カット効果のあるガラスなどもあります。目的に応じでガラスも選びましょう。
インテリアとの調和
断熱性などの性能面を注目してしまいますが、窓枠の色によってお部屋の印象も変えることができます。
内窓を付けるタイミングで、目指したいテイストや、家具にあわせた色選びをして、より心地よい空間を作りましょう。
カラーバリエーションだけでなく、洋風・和風ともにあう格子入りのガラスを選べる商品も。
YKK AP おすすめの内窓商品「ウチリモ 内窓」
2025年に「ウチリモ プラマード U」からリニューアルした「ウチリモ 内窓」。
従来の商品よりも薄くなり、設置を諦めていた窓にも取り付けられるようになりました。
2025年は引違い窓のみでしたが、2026年4月にはFIX窓、内開き窓、開き窓テラス、浴室用などフルラインアップされます。
リニューアルのポイント!
- 額縁の幅が従来70mm必要だったのが47mmでOKに
- 額縁から飛び出さず、すっきりおさまる
- 浴室仕様も引違い窓・内開き窓が選べる
- 定番の木目調から人気の「ブラック」まで、お部屋にあったカラーバリエーションが選べる
内窓(二重窓・二重サッシ)のリフォーム費用
内窓(二重窓・二重サッシ)のリフォーム費用は、ご自宅の状況、窓のサイズや窓ガラスの種類などによって異なります。
YKK APのリフォーム商品「ウチリモ 内窓」を使った、MADOショップでの参考価格は以下のとおりです。
ウチリモ 内窓:引違い窓 参考価格例 [商品代+工事費(税込)]
| サイズ | 掃出し窓など | 腰高窓など | 小窓 |
|---|---|---|---|
| 仕様 | ![]() |
![]() |
![]() |
| Low-E複層ガラス ガス入りアルミスペーサー |
約15~22万円※ | 約8~13万円※ | 約5~20万円※ |
※ 参考価格は商品価格に工事費等(現地調査費、配送費、施工費、取付諸経費、消費税(10%)等)を含めた場合のご参考としてお考えください。お客様への販売価格は、お客様の住居の状況や商品仕様、窓・ガラスの種類等により変わります。また、MADOショップごとに販売価格の設定基準も異なります。
※Low-E複層ガラス入2枚建、ふかし枠等オプション別途。
※参考価格は、2026年3月時点の全国のMADOショップ(沖縄等の一部の地域を除きます。)を対象に実施した実勢価格調査の結果および2026年3月時点のYKK APの公表価格に基づき算出した価格帯一例です。
内窓(二重窓・二重サッシ)のリフォームの施工時間
内窓を取り付けるだけであれば、リフォームの施工時間は1窓あたり約60分程度※で大がかりな工事は必要ありません。
内窓の設置だけであれば、工事中に仮住まいのホテルを探したり、といった心配は不要です。
ただし、事前に現場調査や日程調整などの時間が別途かかるので、早めのご相談がおすすめです。
※施工時間は窓サイズや納まりによって異なります。
内窓(二重窓・二重サッシ)に関するよくあるQ&A
内窓に関するよくある質問をまとめました。
Q. 内窓のリフォームに利用できる補助金制度は?
A. 窓の高断熱化に対し、国や市区町村の補助金があります
内窓のリフォームには、国や市区町村の補助金制度がいくつかあります。
2026年度は住宅の断熱性の向上等の住宅省エネ化を支援する「住宅省エネ2026キャンペーン」を経済産業省、国土交通省、環境省の3省連携で行っており、中でも「先進的窓リノベ事業」では窓の断熱性リフォームの補助に特化しています。
お店の紹介や商品の詳細など、詳しくはWEBページをご確認のうえ、ご相談ください。
Q. 内窓はDIYできる?
A. 本格的なリフォームは施工店に依頼しましょう
プラスチック段ボール等を用いるなど簡易的なものなら自作・設置も可能です。
しかし、本格的な内窓商品は1mm単位の精度が求められるため、隙間ができてしまうと、防音・断熱性能が十分に発揮されないケースがあります。採寸を含む施工に技術を要するので、施工店にご依頼ください。
また、内窓(二重窓・二重サッシ)といっても、様々な商品があります。どんな商品が自宅にあっているのかも、ぜひプロに相談してみてください。
MADOショップは「ニッポンの窓をよくしたい」という理念のもと、YKK APとパートナーシップを結ぶ建材流通店が全国に展開する窓リフォームのお店です。
その街の気候風土や文化、そして何よりも地元の“人”に根差し、お客さまの窓の悩みを解決します。
Q. 内窓で後悔しないためには?
A. 取り付け後の暮らしをイメージして設置しましょう。
開け閉めの頻度や色味など、取り付けた後の暮らしをイメージして内窓を選ぶことが大切です。
また、解消したい悩みによっては内窓以外の選択肢も視野に入れましょう。
例えば、窓自体を交換したり、ガラスを防犯性・防音性能の高いものに交換したり、シェードやシャッターを設置したり、壁を壊さずに断熱性の高い窓に交換することもできます。
どのような悩みを解決したいかは、ぜひ施工店にご相談ください。
悩み別の窓リフォームの選択肢例
| 開閉しづらい | 暑い・寒い | 日差し | 結露 | 騒音 | 防犯 | |
| 内窓を設置する | ー | ◯ |
△ ガラスとの |
◯ | ◯ |
△ 視覚的牽制・ |
| 窓を交換する | ◯ | ◯ |
△ ガラスとの |
◯ |
△ ガラスとの |
△ ガラスとの |
| シャッター・雨戸をつける | ー | ◯ | ◯ | △ | ◯ | ◯ |
| 日よけを設置する | ー |
△ 暑さ対策 |
◯ | ー | ー |
△ 目隠し効果 |
| 面格子を設置する | ー | ー | ー | ー | ー | 〇 |
| ルーバー設置する | ー | ー | 〇 | ー | ー |
△ 目隠し効果 |
Q. 内窓を設置しても外窓(既設サッシ)が結露するというのは本当ですか?
A. 内窓を取付けても、外窓(既設サッシ)に結露が発生することがあります。
室内の湿気を含んだ空気が内窓と外窓の間に閉じ込められることで、冷やされた外窓に結露が発生することがあります。
たとえば内窓を少しだけ開けたまま暖房をすると、内窓と外窓の間に熱が伝わりにくい一方、水蒸気が入り続けるので、内窓と外窓の間に結露が発生しやすくなります。
暖房時は内窓をきちんと閉めて使うことに加え、換気や湿度調整など工夫が必要です。
まとめ
内窓(二重窓・二重サッシ)リフォームは、住まいの断熱・防音性能を劇的に変えるコストパフォーマンスの高い手段です。
2026年度は「先進的窓リノベ事業」などの大型補助金も継続されており、賢くリフォームする絶好のタイミングといえます。
最新の「ウチリモ 内窓」なら、これまで設置が難しかった狭い窓枠にもスッキリ収まる可能性があります。
まずは窓のプロであるMADOショップに、ご自宅の窓の状態を診断してもらうことから始めてみてはいかがでしょうか。
おすすめのリフォーム専用商品
各種お問い合せ
リフォーム施工店を探す
空間リフォームをお考えの方へ
水まわりやお部屋、玄関まわりなど幅広いリフォームの相談ならこちら
メーカー3社が専門知識であなたのリフォームをサポート。
リフォームの進め方から、おすすめの商品までご提案します。
交換用部品やスペアキーなどのご購入
お客様の声
リフォームの流れ
STEP1:検討・準備
リフォームに関する情報を収集。
予算も準備しましょう。
STEP2:施工会社の選定
複数の施工業者に相談。
プランと見積りをもらいましょう。
STEP3:プランの精査
施工が決定したら
プランをしっかり精査していきます。
STEP4:着工・引き渡し
施工業者と契約。
経過から仕上がりまで
しっかり確認しましょう。


