公開日:2024年06月11日 更新日:2024年07月24日
シャッターの5つの役割とは?
-開閉・操作方法や材質など種類を解説
シャッターには、どのような役割があるのでしょうか?本記事では、シャッターの開閉や操作方法、材質などの種類について解説します。シャッターを閉めると暗くなるのが気になる方は採光や換気のできる形状についても知っておきましょう。また、雨戸とシャッターの違いや、シャッターをリフォームする際によくある質問にもお答えします。
侵入窃盗・強盗の認知件数が増加しています
警察庁及び都府県警察が発信している防犯情報を参考に対策ください。侵入窃盗リスクの低減につながります。
- 【主な情報発信元】
- ・空き巣や強盗から命と財産を守る「住まいの防犯対策」(政府広報オンライン)
- ・住まいる防犯110番「みんなで侵入犯罪に強いまちづくり・住まいづくり」(警察庁WEBサイト)
上記サイト以外にも、各都道府県警察のWEBサイト、SNSなどでも発信されている各種防犯情報をご覧ください。
※より詳しい防犯データや窓以外の防犯対策について、こちらの特集サイトもお読みください。
シャッターとは?
シャッターとは、細長い金属板(スラット)をつなげた戸のことです。
シャッターには、用途や設置場所によってさまざまな種類があります。例えば、住宅車庫や店舗などに使われる軽量シャッター、ビルや工場などに使われる重量シャッター、他にも車庫に使われるガレージシャッターもあります。
中でも、住宅の窓に付けるシャッターは代表的なシャッターの一つです。窓に付けるシャッターを「窓シャッター」「ウインドウシャッター」と呼ぶ場合もあり、居住者の生活環境や建物の保護を目的として使用されます。
窓に付けるシャッターの5つの役割
窓のシャッターは、大雨や台風対策だけではなく、防犯、防火、防音などさまざまな役割があります。
ここでは、窓シャッターの5つの役割についてご紹介します。
- 大雨・台風対策
- 防犯対策
- 防火対策
- 防音対策
- 遮熱・遮光対策
大雨・台風対策
雨風や飛来物から窓ガラスを守るのが、窓シャッターの最も重要な役割です。
強風により飛来物が窓ガラスにあたってしまうと、衝撃により窓が破損する恐れがあります。シャッターがあることで、窓ガラスの破損を防ぐこともできるでしょう。また、飛来物を防ぐだけでなく、サッシから雨水が浸入するのも防げます。
防犯対策
空き巣の侵入を防ぐのも、シャッターの役割の一つです。
窓が空き巣の侵入経路になるケースが多いですが、シャッターの設置によってガラスを破壊する「ガラス破り」による侵入を防げます。また、シャッターが付いている家は外から家の中の様子が分かりにくく、侵入するのに時間がかかるため、空き巣が嫌厭するので抑制効果が期待できます。
防火対策
シャッターのなかでも、防火シャッターには、火災の発生時に隣接する建物への延焼を防いだり、隣接する建物の火災の炎が室内に入ってきたりするのを食い止める役割があります。
防火地域・準防火地域では防火シャッターもしくは防火ガラスの設置しなくてはいけません。
防音対策
シャッターをつけることで防音効果も高める事ができます。
シャッターを閉めると、窓ガラスだけの状態より高い防音効果が期待できます。室外からの騒音を減らし静かな室内環境づくりが可能です。また、室内の生活音が外に漏れるのも防ぐので、プライバシーも守れます。
ただし、開閉時の音や、風でばたつく音など、シャッター自体から出る音を軽減する仕組みがあるかは忘れずチェックしましょう。
遮熱・遮光対策
シャッターを閉めれば、窓やカーテンだけでは防げない熱や日差しも遮ります。
シャッターを閉めると暗くなると思われがちですが、スリットタイプやブラインドタイプのシャッターであれば採光や通風の調節も可能です。採光や通風が可能なシャッターのラインアップも豊富なため、シャッターを遮熱・遮光対策として取り入れるのもよいでしょう。
シャッターと雨戸の違い
シャッターと雨戸は、開閉方法に違いがあります。一般的に、シャッターは上下に開閉するのに対し、雨戸は左右に開閉するのが大きな違いです。また、手動・電動の2種類の操作方法から選べるのはシャッターの特長です。
電動タイプのシャッターは身体的な負担が少ないため、ご高齢の方や小さなお子さまがいるご家庭におすすめです。また、電動タイプには停電時に手動開閉へ切り替えが可能なものもあり、いざというときも心配ありません。
シャッター |
雨戸 |
|
開閉方法 | 上下に開閉するものが多い | 左右にスライド |
操作方法 | 手動 電動(リモコンで開閉操作) |
手動 |
シャッターの開閉・収納方法
シャッターの中でも開け方と収納方法によってさまざまな種類があります。ここでは、一般的なシャッターの開け方と収納方法を解説します。
開閉方法
住宅地・市街地でも目にすることが多い上下に開閉するシャッターを「上下式シャッター、上下シャッター」などと呼びます。
シャッターを持ち上げて開ける必要があり、身体的に負担がかかりますが、軽いタイプや電動タイプなど、負担が少なくすむものも多くあります。
他の開閉方法としては、左右にスライドして開閉する「横引シャッター」があります。横引シャッターは横に長い縁側や玄関・ガレージ、店舗のような場所で使われるケースがあります。
収納方法
シャッターと聞いて最もイメージされる収納方法は「巻き上げ方式」でしょう。この方法は、
上部に設置されたシャッターケースの中に、スラットを巻き上げてコンパクトに収納できるのが特徴です。
その他、シャッターの収納方法としてオーバーヘッドドア(オーバードア、オーバースライディングドア)方式があります。こちらはスラットを巻き上げずに天井に収納するタイプで、車庫やガレージなどで使われるケースが多い方式です。
シャッターの操作方法
手動タイプ
自分の力で開閉する手動タイプは、電動タイプと比べると単純な構造なので、メンテナンスの手間や費用が抑えられるのも魅力です。また、開閉する際に操作用のロープを使うと、楽な姿勢で開閉できます。
しかし、電動タイプに比べて身体的負担がかかるため注意が必要です。また、シャッターの開閉時に窓を開ける必要があるのもデメリットといえるでしょう。
電動タイプ
電動タイプはリモコンを操作して開閉できるため、身体的負担もなく、子どもや高齢者でも簡単に操作できるが魅力です。
障害物を感知するとスラットが停止する装置が付いていたり、停電時には手動に切り替えられたりと、いざという時も安心です。また、手動タイプと比べて、開け閉めの音が静かというメリットもあります。また、最近はIoT住宅サービスとも連携し、外出先から操作できる商品も発売されています。
ただし、手動タイプと比べ、点検やメンテナンスをしっかりしなくてはいけない点に注意しましょう。
シャッターの形状
シャッターは形状によっても種類が分類されます。強度に特化したタイプや、採光・通風が可能なタイプもあります。ここでは、ぞれぞれの特徴について解説します。
- クローズタイプ
- スリットタイプ
クローズタイプ
シャッターを下ろし、窓ガラスすべて覆うタイプがクローズタイプです。クローズタイプは、窓だけでなく、ガレージにもよく採用されます。密閉性が高いため、遮光性や防犯性、防音性を重視したい方におすすめです。
しかし、シャッターを下ろすと採光・通風ができない点には注意が必要です。シャッターを下ろした際の室内は昼間でも暗く、閉塞感を覚える場合もあります。
また、台風などの強風や衝撃に対応するために、耐風性能や強度を強化したものもあります。
スリットタイプ
スリットタイプは、シャッターにスリットが入っていて、すだれのような形状が特徴です。シャッターを下ろしていても、プライバシーを確保しながら室内に風や光を取り入れられます。
また、スリットの開き具合を変えることで、光や風を取り入れる量を調節できる商品もありあます。
シャッターの材質
シャッターは価格や重視する機能にあわせて、さまざまな材質があります。また、外観にあわせて素材を選ぶのも重要でしょう。ここでは、代表的なシャッターの材質について解説します。
- スチール
- ステンレス
- アルミ
- 木材
スチール
スチール製のシャッターは、価格が安いのが特徴です。
スチール製は安価である一方で、ステンレス製やアルミ製と比べると錆びに弱いとされています。そのため、サビ防止効果のある塗料を使用した、錆びにくいタイプを選ぶのがおすすめです。
ステンレス
ステンレスは腐食や錆びに強く、雨風で劣化しにくいのが特徴です。
また、見た目に高級感があるため、家の外観にこだわりたい方にもおすすめです。
アルミ
アルミは、スチール製と比べると腐食しにくく、長く使うのに適した材質です。
また、開閉の際の音が小さいのもメリットといえます。費用対効果を考えると、バランスのよい材質といえるでしょう。
木材
温かみのある雰囲気を演出できる木は、デザイン性が高い材質です。
木製シャッターはモダンな印象で、インテリアも楽しめる材質です。しかし、腐食や経年劣化しやすいため、こまめなメンテナンスが必要です。選ぶ際には、メンテナンス費用も頭に入れておくとよいでしょう。
シャッターは後付けできる?
YKK APの「マドリモ シャッター」なら、壁を壊さず2〜3時間※で取り付け・交換が可能です。
すでに雨戸が付いていたり、窓の横や上下にスペースがあまりない窓にも対応しています。
耐風性能が高いものや、リモコン操作できるもの、通風・採光できるものなど、取り付けるシャッターが選べます。
気になった方は「かんたん診断」から参考価格をご確認のうえ、お近くのMADOショップやオンラインカウンセリング等でご相談ください。
※施工時間は納まり、条件によりプラスになることがあります。
Before
After
シャッターのリフォームに関するよくあるQ&A
シャッターをリフォームする際に、よくある質問についてお答えします。リフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
- シャッターのリフォーム・後付けの費用はどのくらい?
- シャッターのリフォーム・後付けの施工時間はどのくらい?
- シャッターと雨戸、付けるならどっち?
Q. 窓のシャッターのリフォーム・後付けの費用はどのくらい?
A. YKK APの商品を使った場合の参考価格※は、以下の通りです。
シャッターの形状や、取り付けるサイズや納まりだけでなく、手動と電動、耐風性能によって、費用は大きく変わります。
詳しくは「「かんたん診断」」からお近くのMADOショップにお問い合わせください。
ドアリモ シャッター 参考価格例 [商品代+工事費(税込)]
商品 | 特長 | 参考価格 |
---|---|---|
リモコンスリットシャッターGR | 電動/通風/耐風 | 約42~50万円※ |
リモコンシャッター | 電動 | 約30~35万円※ |
手動シャッター | 手動 | 約17~21万円※ |
※ 参考価格は商品価格に工事費等(現地調査費、配送費、施工費、取付諸経費、消費税(10%)等)を含めた場合のご参考としてお考えください。お客様への販売価格は、お客様の住居の状況や商品仕様、窓・ガラスの種類等により変わります。また、MADOショップごとに販売価格の設定基準も異なります。
※ <参考価格例の寸法>シャッター、雨戸等の外部干渉物のないテラス窓(幅168cm×高さ208cm)に取付けた場合としています。 ※ 下地部材小、点検板(標準)付。電気工事費は外部電源なし、電源までの距離約5mの場合としています ※ 参考価格は、2020年9月時点の全国のMADOショップ(北海道、沖縄等の一部の地域を除きます。)を対象に実施した実勢価格調査の結果および2024年2月時点のYKK APの公表価格に基づき算出した価格帯一例です。
Q. シャッターのリフォーム・後付けの施工時間はどのくらい?
A. 2~3時間程度です。
YKK APのリフォーム商品の場合、約2時間で完了します。雨戸付きの窓の場合でも、戸袋を壊さず約3時間で取り付けが可能です。
ただし、シャッターの種類や設置場所、条件にによって変動するので、実際に施工するお店や業者に確認しましょう。
Q. シャッターと雨戸、付けるならどっち?
A. 費用や目的、設置場所にあわせて決めましょう
シャッターのメリットは、電動タイプが選べる、採光や通風を調節できるタイプもあるなど機能が充実している点です。一方で、雨戸は強度があります。
双方のメリット・デメリット、設置場所や予算にあわせて決めるとよいでしょう。
シャッターのリフォームは簡単!目的に合わせて選びましょう
窓につけるシャッターは、大雨や台風対策の他に、防犯にも効果的です。また、断熱効果や防音効果など、設置のメリットは多くあります。
また、リモコンで毎日の開け閉めやスリットの開閉を操作できる商品や、外出先から操作できるIoT住宅サービスと連携できる便利な商品も登場しています。シャッターのリフォームを検討している場合は、ぜひYKK APのウインドウシャッターをチェックしてみてください。
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STEP3:プランの精査
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プランをしっかり精査していきます。
STEP4:着工・引き渡し
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