公開日:2024年07月29日 更新日:2025年01月31日
雨戸とは?シャッターとの違いや役割と選び方
-後付けで知っておきたい基礎知識

雨戸とシャッターにはどのような違いがあるのでしょうか。本記事では、雨戸とシャッター違いや種類、特徴についてご紹介します。雨戸やシャッターの取り付けを考えている場合の参考にしてください。
侵入窃盗・強盗の認知件数が増加しています
警察庁及び都府県警察が発信している防犯情報を参考に対策ください。侵入窃盗リスクの低減につながります。
- 【主な情報発信元】
- ・空き巣や強盗から命と財産を守る「住まいの防犯対策」(政府広報オンライン)
- ・住まいる防犯110番「みんなで侵入犯罪に強いまちづくり・住まいづくり」(警察庁WEBサイト)
上記サイト以外にも、各都道府県警察のWEBサイト、SNSなどでも発信されている各種防犯情報をご覧ください。
※より詳しい防犯データや窓以外の防犯対策について、こちらの特集サイトもお読みください。
雨戸とは?
雨戸は建物の窓の外側に設置する板戸のことです。
昔の日本家屋では、障子の外側に板を立てて悪天候をしのいでいたことから「雨戸」という名称になりました。当時の雨戸は木造のため重いものでしたが、現代ではアルミなど多様な素材が増え軽量化されています。
また近年は、雨戸の代わりにシャッターが用いるケースもあるため、本記事では雨戸に加えてシャッターについても説明していきます。

雨戸・シャッターの後付け
雨戸・シャッターの後付けはできる?
雨戸・シャッターの後付け・交換は可能です。
例えばYKK APの「マドリモ シャッター・雨戸」は、壁を壊さず数時間でシャッターや雨戸を取り付けることができます。壁や屋根、床に隣接していても設置できるなど後付けに特化した商品です。
新しく雨戸やシャッターを窓に付けるだけでなく、雨戸を残したままシャッターをつけることもできます。
後付けするなら雨戸とシャッターのどちらがご自宅にあっているか、予算や特徴をふまえ判断しましょう。
<マドリモ シャッター・雨戸 の施工イメージ>

約3時間で窓に雨戸を取り付け

約2時間で窓にシャッターを取り付け

施工店選びと価格相場
減災・防犯目的、防火設備として使用する場合、いざというときに不調があると目的を十分に果たすことができません。
設置後のメンテナンスも発生するため、施工はお近くの信頼できるお店に依頼するのがおすすめです。また、サポートがしっかりしているメーカーか、どのような保証があるのか等も確認しておきましょう。
また、YKK APの商品でリフォームした場合の参考価格は以下の通りでしす。
しかしシャッターの形状や、取り付けるサイズや納まり、手動か電動か、耐風性能によっても費用は大きく変動します。詳しくは「かんたん診断」からお近くのMADOショップにお問い合わせください。
商品 | 特長 | 参考価格 |
---|---|---|
リモコンスリットシャッターGR | 電動/通風/耐風 | 約42~50万円※ |
リモコンシャッター | 電動 | 約30~35万円※ |
手動シャッター | 手動 | 約17~21万円※ |
※ 参考価格は商品価格に工事費等(現地調査費、配送費、施工費、取付諸経費、消費税(10%)等)を含めた場合のご参考としてお考えください。お客様への販売価格は、お客様の住居の状況や商品仕様、窓・ガラスの種類等により変わります。また、MADOショップごとに販売価格の設定基準も異なります。
※ <参考価格例の寸法>シャッター、雨戸等の外部干渉物のないテラス窓(幅168cm×高さ208cm)に取付けた場合としています。 ※ 下地部材小、点検板(標準)付。電気工事費は外部電源なし、電源までの距離約5mの場合としています ※ 参考価格は、2020年9月時点の全国のMADOショップ(北海道、沖縄等の一部の地域を除きます。)を対象に実施した実勢価格調査の結果および2024年2月時点のYKK APの公表価格に基づき算出した価格帯一例です。
掃除方法と定期的なメンテナンス
日ごろのお手入れ
ホコリがついたまま雨戸やシャッターを開け閉めすると、表面がキズつくおそれがあります。
下枠レールやガイドレールに汚れがたまると、スムーズに開け閉めできない原因にもなります。
メーカーの推奨する手順で、砂埃や異物を掃除機で取り除いたり、水で洗い流した※あと、乾いた布で水分を拭き取るなど、日ごろからこまめなお掃除をしましょう。
また雨戸が開け閉めしづらい/雨戸が傾いているといった場合には戸車の調整も行ってください。
※シャッターボックス内部には駆動装置や電動ユニットが組み込まれています。お手入れの際にシャッターボックスには水がかからないようにご注ください。
定期的なメンテナンス
長期間使用していると、いろいろな不具合が発生します。定期的に点検を行いましょう。
ご使用の条件や環境によっても違ってきますが、YKK APでは雨戸やシャッターを設置してから10年前後を目安に、建付調整や部品の交換を推奨しています。
定期的なメンテナンスはお取り扱いの建築会社、施工店、販売店、もしくはメーカーへご依頼ください。
YKK AP商品のメンテナンスや修理に関するお問い合わせはお客様サポートでも承っています。
MADOショップは「ニッポンの窓をよくしたい」という理念のもと、YKK APとパートナーシップを結ぶ建材流通店が全国に展開する窓リフォームのお店です。
その街の気候風土や文化、そして何よりも地元の“人”に根差し、お客さまの窓の悩みを解決します。

雨戸・シャッターを設置するメリット
- 自然災害や飛来物から建物を守る
- 防犯性の向上
- 遮音性や断熱/遮熱性による快適性の向上
雨戸・シャッターの主な役割の一つは、台風などによる飛来物から窓ガラスを守ることです。また空き巣の多くは、窓ガラスを割って室内に侵入するため、雨戸・シャッターを閉めることで物理的に防犯性を高めることができます。
そのほかにも、防寒や遮光、防音の効果もあり、設置することで室内環境をより快適に保てます。

自然災害や飛来物から建物を守る
破損した看板や瓦、建物の外装材など、強風で飛ばされてくる「飛来物」。窓に当たれば破損するだけではなく、室内を危険な状態にしてしまいます。
窓ガラスが割れ、室内に雨風が吹き込むと、散乱したガラスが室内を舞う凶器となります。さらには、吹き込んだ強風が屋根を吹き飛ばす2次災害を引き起こす可能性もあります。
また、見晴らしがよい(=飛来物の衝突リスクもある)2階の窓にも雨戸やシャッターの設置がおすすめです。
防犯性の向上
防犯対策というと玄関のカギを考えがちですが、データを見ると、一戸建てや低階層の集合住宅への侵入経路の半数以上は窓から。侵入手口としては無締まりに次いで、「こじ破り」といってドライバーなどで音を出さないようにガラスを破壊する手口が多く見られます。
窓にシャッターがあることで物理的に窓をガードできるということはもちろん、泥棒にとっては室内の様子がわからないため、そもそも狙う気が起こらないという視覚的な効果も大きいと考えられます。
遮音性や断熱/遮熱性による快適性の向上
雨戸やシャッターで遮光・調光できるだけでなく、音や暑さ/寒さを軽減することもできます。
YKKAPのシャッターでは、屋外の騒音を30dBカットできます(室外が90dBの場合。音量レベルによって低減量は異なります)。
また、冬場はシャッターと窓の間に空気層を作ることで室内外の熱の出入りを抑えるので、断熱にも効果的です。夏場も日を遮ることで日光による遮熱効果も期待できます。
※YKK AP調べ【試験条件】遮音効果 準拠規格:JISA4706:2000に規定されているJISA1416:2000による/実測対象:モデルエピソードNEOシャッター付引違い窓(サイズ:16520)
雨戸とシャッターの違い
雨戸とシャッターの大きな違いは、開閉の仕方です。雨戸は左右に開閉しますが、シャッターは上下に開閉するのが特徴です。
開閉の手間や収納時のスペースに関しては、シャッターの利点が大きいですが、予算や利用頻度や必要な機能によってどちらを採用するか判断しましょう。
雨戸![]() |
シャッター![]() |
|
開閉方法 | 左右にスライド | 上下に開閉するものが多い |
操作方法 | 手動 | 手動 電動(リモコンで開閉操作) |
特長 | 戸袋のスペースが必要 横幅のある縁側などにも設置できる |
コンパクトに収納できる |
雨戸の種類
雨戸の種類や、通風、採光などの特徴についてご紹介します。
開閉方法の違い
スタンダードな引き戸のように開閉するものだけでなく、クローゼットのように折れ戸形式のものがあります。
引き戸タイプ
引き戸タイプは、横に引いて開閉するスタンダードな雨戸で、パネル(単板)式の雨戸を複数枚並べて使用します。 戸袋の設置場所が必要ですが、横に長い縁側などにも設置できます。

折れ戸タイプ
クローゼットのドアのように開閉できる折れ戸タイプの雨戸は洋風建築に合い、戸袋も必要ないため、外観をおしゃれに演出できます。

通風・採光機能の違い
戸板のタイプによって、閉め切ると真っ暗になるものや採光・通風ができるもがあります。複数枚ある戸板のうち1枚は通風できるものにするなど、戸板の組み合わせによっても調整することもできる商品もあります。目的に応じたタイプを選びましょう。
パネルタイプ
パネルは単板とも呼ばれ、比較的安価であることが特徴です。密閉性が高いため、閉めると室内を真っ黒にすることもできます。

ルーバータイプ
ルーバータイプは、雨戸を閉めたままでも通風や採光が可能です。ルーバーと呼ばれる細長いブラインドのような羽板で、風量や光量を調整します。とくに夏場は、強い日差しをカットしながら室内に風を採り入れられるため、快適に過ごせます。羽根板がたくさんある形状のため、掃除の手間などは考慮しましょう。

シャッターの種類
シャッターは、手動・電動、採光などの違いにより種類が異なります。ここではガレージなどではなく、通常の窓に使われるウインドウシャッターの種類についてご紹介します。
開閉方法の違い
窓シャッターには、手動だけでなく電動タイプもあります。どのような違いがあるのか見ていきましょう。
手動タイプ
自分の力で開閉する手動タイプは、電動タイプと比べると単純な構造なので、メンテナンスの手間や費用が抑えられます。シャッターの開閉時に窓を開ける必要があり、シャッター自体を上げ下げする労力がかかるので、使用頻度や設置台数をよく検討してから導入しましょう。

電動タイプ
電動タイプはリモコンを操作して開閉できるため、身体的負担もなく、子どもや高齢者でも簡単に操作できるが魅力です。ただし、手動タイプと比べ仕組みが複雑なので、点検やメンテナンスをよりしっかり行いましょう。

通風・採光機能の違い
シャッターのタイプによって、通風、採光、耐風に違いがあります。。
クローズタイプ
シャッターを下ろし、窓ガラスすべて覆うタイプがクローズタイプです。密閉性が高いため、遮光性や防犯性、防音性を重視したい方におすすめです。全部を下すと、採光、通風ができませんが、シャッターを下ろす位置を工夫して使うこともできます。また、台風などの強風や衝撃に対応するために、耐風性能や強度を強化した耐風タイプもあります。

スリットタイプ
スリットタイプは、シャッターにスリットが入っていて、すだれのような形状が特徴です。シャッターを下ろしていても、プライバシーを確保しながら室内に風や光を取り入れられる点が最大の魅力でしょう。

生活にぴったりの雨戸・シャッターを見つけましょう!
雨戸・シャッターの役割は主に、雨風や飛来物から窓ガラスを守ることです。そのほか、日差しや風量の調整、目隠しや防犯、防音などの効果もあります。
雨戸とシャッターは役割が似ていますが、それぞれに特徴があります。どちらかといえば雨戸は、雨風や暴風などから窓を守ることに重点を置いているのが特徴です。それに対し、シャッターは窓を守りながらも、通風や採光、リモコン操作など生活をより快適にする機能も充実しています。目的やお悩みに合ったものを選びましょう。

シャッターリフォームのメリットや商品特長など、 特設ページもぜひご覧ください。
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シャッターリフォームのメリット
- 壁を壊さず短時間でリフォーム
- 台風から家を守る防災/減災対策
- 防犯性を強化して空き巣の侵入対策
- 電動シャッターで時短・静音・ストレスフリー
- 遮光だけでなく防音・断熱効果も

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