公開日:2024年09月26日 更新日:2024年09月26日
シャッターのスラットとは?
-トラブル時の対応と交換リフォームするメリットをご紹介
シャッターのカーテン部分に採用されている、細長い部材が「スラット」です。シャッターのスラットにトラブルが発生したときには、どのように対処すればよいのでしょうか? この記事では、シャッターのスラットでよくあるトラブルと対処法を解説します。スラットの修理ではなくシャッターの交換をしたほうがよいケースや、新しいシャッターに入れ替えるメリット、選び方などもご紹介します。シャッタースラットのトラブルに困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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シャッターのスラットとは?
シャッターのスラットとは、シャッターのカーテン部分を構成する、細長い板状の部材のことです。
上下に開閉するシャッターの場合、蛇腹状に連結されたスラットが、手動もしくは電動でシャッターボックス内に巻き上げたり、引き下げたりすることで開閉を行います。
シャッターのスラットには、次のような重要な役割があります。
- 侵入者や大雨・台風の被害から家を守る
- 外からの光や熱を遮断する
- 防音効果を発揮し、外からの騒音を軽減する
防犯性能を高めるために、スラットにはアルミやスチール、ステンレスなど、打ち破りに強い素材が使用されているのが一般的です。また、光を遮るため遮光や遮熱につながり、防音効果も発揮して静かな室内環境も実現できます。
このように、スラットはシャッターの目的を果たすうえでもっとも重要な部分といえます。そのため、スラットにトラブルがあったときには、早急に対処が必要になるのです。
シャッターのスラットでよくあるトラブル
シャッターのスラットでよくあるトラブルを解説します。
見た目が損なわれるだけでなく、いずれも故障の原因となり、最悪の場合開閉できなくない状態に陥ることもあります。
シャッターのスラットがズレている
シャッターのスラットがズレると、開閉時にひっかかりや異音が発生します。これは、スラット同士が正しく重ならなくなることが原因です。ズレの主な要因は、経年劣化や不適切な使い方をしたことが考えられますが、ガイドレールの問題が原因の場合もあります。
スラットに物がぶつかり凹んでしまった
シャッターのスラットは、近くのものが倒れたり、台風時に飛来物がぶつかったりすることで、凹んでしまうことがあります。凹みの程度が激しい場合、シャッターの開閉ができなくなることも少なくありません。
凹みから塗装が剥げてしまうと、素材によってはサビが発生にもつながります。
シャッターのスラットがレールから外れた
シャッターのスラットは、強い衝撃を受けたり、開閉の途中で無理な力が加わったりすることで、ガイドレールから外れてしまうことがあります。スラットがガイドレールから外れると、開閉できなくなってしまうことが問題です。
シャッターのスラットがサビた
シャッターのスラットは、塗装の劣化や塩分の付着などが原因で、表面にサビが発生することがあります。スラットがサビると強度が下がるだけでなく、動作不良を引き起こしかねません。
なにより美観を損なうことで、家全体の印象が悪くなってしまいます。
スラットに異常がある場合の対応
スラットにトラブルが発生したときには、程度に応じて考えられる対応が異なります。
基本的に、トラブルの内容が軽度であれば、スラットの修理だけですみますが、重度であればスラット全体の交換が必要になります。
なお、シャッターの修理をDIYするのは困難です。実際にどのように対応が考えられるのか、またかかる費用については、シャッターを設置した建築会社や工務店、またはシャッターメーカーや販売店などに相談しましょう。
スラットの修理ではなくシャッター交換を選ぶほうがよいケース
スラットのトラブルでは、修理よりもシャッター全体の交換を選んだほうがよいこともあります。具体的には、以下のようなケースでは、修理ではなく交換を検討するとよいでしょう。
- スラットが修理できないくらい破損している
- 交換できる商品や部品が販売停止になっている
- シャッターが古く、全体的に劣化している
破損の程度がひどい、あるいは範囲が広い場合は、修理費用が高額になる可能性があるため、交換費用とあわせて見積もりを取り検討してみることをおすすめします。
またシャッターが古くて全体的な劣化が進んでいるケースでは、スラットを修理しても、今度は違う場所にトラブルが発生する可能性が高くなります。このような場合も、修理ではなく交換を検討したほうがよいでしょう。
新しいシャッターに交換するメリット
ここからは、修理ではなくシャッターの交換を選ぶことのメリットを解説します。
交換により性能を向上できる
新しいシャッターに交換するもっとも大きなメリットは、スラット含め全体の劣化が解消され、侵入者や大雨・台風の被害から家を守る機能が回復することです。
また、シャッターの交換時に、手動から電動へ変更すれば、窓を開けずにリモコンひとつで簡単に開閉できるようになり身体的負担が軽くなるのも利点です。タイマーをセットしたり、IoT技術が搭載された高機能な製品もあるので、生活の利便性も大きく向上できるでしょう。
他にも、耐風性能がより高いものに交換したり、光や風を取り入れられるタイプのものに交換することもおすすめです。
家の外観がよくなる
シャッターのスラットは、窓と同程度の面積を占めるため、家の外観に大きく影響を与えます。スラットの一部のみ交換したシャッターは、新しい部分だけ目立ち、古い部分がより古く見えたりすることがあります。
その点、シャッターそのものを交換すれば、外観の印象がぐっとよくなります。外観にあわせた色を選べば、これまでとは違った雰囲気を演出することも可能です。
交換リフォームでシャッターを選ぶポイント
新しいシャッターを選ぶときのポイントを解説します。
操作方法を選ぶ
シャッターには、多く分けて「電動シャッター」と「手動シャッター」があり、それぞれメリット・デメリットが異なります。どちらがよいか、よく比較して選びましょう。
手動シャッター
手動シャッターは開閉を手でおこなうタイプで、以下のようなメリット・デメリットがあります。
手動シャッターは、開閉の手間や負担が気にならない方や、初期費用やメンテナンス費用をできるだけ抑えたい方に向いています。
<メリット>
・電動シャッターよりも初期費用を抑えられる
・構造が単純なので、メンテナンスの手間や費用を抑えやすい
<デメリット>
・電動シャッターに比べると、体に負担がかかる
・開閉時に窓を開ける必要がある
電動シャッター
電動シャッターは開閉をリモコンで操作するタイプで、以下のようなメリット・デメリットがあります。
簡単に開閉できる電動シャッターは、操作性や安全性を重視する方や、生活の利便性を高めたい方に向いています。とくに子どもや高齢者がいるご家庭は、電動シャッターを選ぶとより快適に暮らせるようになるでしょう。
<メリット>
・リモコンで開閉できるので、身体的負担がかからない
・手動と比較すると比較的音が静か
・障害物感知機能やタイマー、IoT連携など高機能な製品もある
<デメリット>
・手動シャッターよりも価格が高い
・手動シャッターに比べ、点検やメンテナンスをしっかりおこなう必要がある
・わずかだが電気代がかかる
スラットの形状を選ぶ
シャッターのスラットには、大きくわけて「通風・採光ができないタイプ」と「通風・採光ができるタイプ」があります。予算やどのような使い方をしたいかで選びましょう。
通風・採光ができないタイプ
スラットを下ろしたときに、窓ガラスをすべて覆って外が見えなくなるタイプのシャッターです。
窓だけでなく、ガレージにもよく採用されます。
寝室など意図的に光を遮りたい部屋や、普段長時間過ごすことがないような部屋の窓に向いています。
<メリット>
・密閉性が高いため、防犯性や遮光性、防音性が高い
・耐風性能を高めたタイプもある
<デメリット>
・シャッターを下ろすと採光・通風できない
通風・採光ができるタイプ
スラットがスリット状で、すだれのようになったタイプやブラインドのように羽根の確度が変えられるタイプのシャッターです。
リビングや在宅が多い方の個室の窓など、シャッターは付けたいけれども光や風も取り入れたい部屋に向いています。
<メリット>
・シャッターを下ろして防犯しながら、光や風を取り入れられる
・スリットの開き具合を変えられるタイプを選ぶと、光量や風量の調節もできる
<デメリット>
・採光・通風ができないタイプと比べると価格が高い
シャッター交換の費用に影響する要素
シャッター交換の費用相場は、手動と電動、シャッターの形状だけでなく、取り付けるサイズや納まりなどによって大きく異なります。
また、シャッター交換に際しては、設置費用のほか既存シャッターの撤去費用も必要です。シャッターを撤去するときに、壁を壊すなど大掛かりな工事が必要になった場合には、工事費用が高額になる可能性があります。
シャッターの交換費用を抑えたいときには、簡単に交換できる商品がないかメーカーに問い合せたり、施工店・販売店に相談するとよいでしょう。
お使いのシャッターが YKK AP製(2000年以降対象)の場合は、スラットだけを取り替えできる場合があります。
耐風性能が高いスラットへ入れ替えたり、あわせて手動から電動に交換したりできますので、まずはYKK APや施工店・販売店にご相談ください。
まとめ
スラットは、シャッターの目的を果たすためのもっとも重要な部分です。そのためトラブルがあったときには、早急に修理・交換などの対応が必要です。まずはメーカーに問い合わせたり、施工店・販売店に相談するとよいでしょう。
なお、トラブルの程度や劣化状況などによっては、シャッター自体を交換したほうが満足度が高くなる可能性があります。最新のシャッターは、電動のものや、閉めても暗くならないタイプもあるので検討してみることをおすすめします。
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